間違いさがし エキマニ 新シリーズ&L235

Q どちらがスチールで、どちらがステンレスでしょうか…

 

A 私もわかりません…

 

 

 

入荷時にプチ混乱がおきました。混ざってしまうとわからない…

とりあえず片方がスチール(鉄)、もう片方はステンレス。磁石を当てて確認しています(笑)

 

昔はエキマニはスチールが主流でした。当時から今なお変わらずスチールマニを販売されているのはトラストさんが有名です。最近のネオ旧車ブームでGZ10用をさがしていたら、まだ当時ものを販売されているのでビックリしました。

 

トラスト GZ10マニ

 

 

 

 

 

数十年昔のスチール全盛期においては、ステンレスは高額材料でしたからほとんど存在せず、憧れ商品だったそうですが、現在ではむしろスチール製を探すほうが難しいです

スチール製のメリットはまずなんといってもコスト。3~4割以上安くなります。そして、流速がスチールのほうが良いとか、粘るので割れにくいとか、当社ではそこまでは検証できておりませんが、スチール製をあえて好むヒトも一部おられます。

問題はサビ。すぐサビます。耐熱スプレーで表面は塗装できても中はできません。在庫しているだけで中がサビだらけになります。表面も装着して走ると熱や変形で耐熱塗料なんてすぐに吹き飛び、じゃんじゃんさびます。一般的なクルマの純正マニは大半がスチールですし、同じような状態です。排気系ですから、マフラーを通じて外へ出て行く側なので正直さびていても影響はまったく無いから実用性に関しては問題ありません。

エキマニの仕上がりに芸術性を求められるヒトもおられるでしょうけれど、当社はより多くの人々に使っていただけるよう、実用性、性能向上、そしてコストを重視しておりますので、「サビていても走行に関係ネぇ!クルマは走ってナンボ。飾りじゃネエ!」と理解いただける方をターゲットに製造しておりますから、見栄えも求める方は、ちゃんと有名高級ブランドをお求めいただければと割り切っております。

バンテージを巻けばみえませんしね。

 

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/exhaust/ex_exmani

 

特にシルビア用SR20モデルは、引き抜き材料3mmを特注であつらえています。3mm厚の汎用パイプはなかなか存在しないので、特注するしかなく、しかもロールだと安くつきますが、合わせ目が弱くなるので引き抜きです。(3mmはロールすることも不可能ですが)

 

 

そして面倒で作業工賃は上がりますが、一本パイプを無理に何箇所も曲げず、細切れで溶接しています。曲げると基本的にはその部分は薄くなってしまい強度が落ちるからです。見栄えは悪くなりますが、強度優先です。そして、チタンと同じようにパイプ内にガスを通しながら溶接するので、表面だけでなく、中まで溶棒が溶け込むようにしています。

もちろん、非常にハイレベルな手曲げをされる職人さんがおられますから、見た目を含めてはるかに良いものをおつくりになられるところはたくさんありますが、やはり当社はお客様の購入コストも重視していますので、どこを妥協するか、どこは妥協してはいけないか、を考えて量産品を提供させていただいております。

特にSR20用はターボ車ですから、その温度も1000度超えもあります、非常に割れやすいのです。ノーマル鋳物でも割れることがあるので、完璧な商品を求められるこの業界の排気パーツのドン、〇〇ツボさんなどは販売されないのです。その上で、とにかくできるだけの工夫を凝らし、おかげさまで「われにくいねえ」と評判をいただいております。

SR20をはじめ、当社のマニシリーズは、販売開始が1999年くらいなので、まもなく20年になるんですねえ… (うげえ、年取るわ)

 

AE86用もロングセラーです。

他車種もたくさんあります。唯一、廃盤になったのはEP82。さすがにクルマが無いもんなあ~

 

 

ただ、それでもさすがにスチールマニの表面の残念感を低コストで改善できるなら、と考えて半分冗談でメッキにしてみたのです。知識のある工場長などからはむしろ大反対されましたが、とにかくやってみたらとんでもなくステンぽくなってしまいました。

塗装よりはコストがあがるのですが、それでもベースが鉄ですので、価格を維持出来ております。ただ、ご存知の通り、マニはNAでも7~800度くらいにはなることが多いですから、耐熱塗料もしかり、メッキもそんなに持ちません。あくまでも納品前のサビを極力防ぐことが目的とご理解いただければと思います。

 

さて、試作品のテストをしていたL235エッセ用の量産品が完成いたしました。

 

 

詳細は今週の会議で決まりますが、予想価格は、

定価¥39,800!です。

耐久レースやスプリントで人気のクルマですが、やはり低コストで楽しめることが魅力で選ばれていることが多いですから、レース専用と割り切った構造で製作いたしました。お楽しみに!