大阪オートメッセ2018 レポート No.1 (OSAKA AUTO MESSE 2018)

驚きました! 今年の大阪オートメッセ!!

規模、質ともに例年、首都で開催される東京オートサロンは当然日本を代表するイベントです。けれど、今年は私は大阪のごちゃごちゃ、なんでもありの雰囲気が時代にマッチしているように感じました。印象に残っているクルマが、今年のサロンでは少なかったのですが、メッセではいろんな個性的なクルマに目を奪われました。

東京オートサロン 2018 開始! (TOKYO AUTO SALON 2018)

オートサロンでは一部熱い展示車もありましたが、全体的には「日本のチューニング、ドレスアップ、そして自動車文化に迷いがあるなあ」と感じてしまいました。何より私自身がメーカーの一社員として、迷っているのです(苦笑)。求めていったヒントが得れなかったのです。

なので、大阪オートメッセについては、まったく期待していませんでした。でも、会場に到着していきなりその異変を感じました。

人が多い!あまりにも多いので、9時の開会にあわせて到着したものの、寒いので、手前のホテルで10分ほど待機していればどうせすぐガラガラになるだろうと思いきや、10時前になっても入場はどんどんしているものの、訪問する人が多すぎていつまでたってもこの状態。仕方なく並んで入りました。

会場がオートサロンよりは小さいとはいえ、こんなに混雑することはこの数年なかったはずです。正直、身動きがしづらいほどです…

熱気もすごい!そしてクルマも気合が入ったものが多数!もちろん関西ですから、過激なものからおもろい(面白おかしい)ものでまでいろいろ!

いきなり可愛い(微笑)

とはいえ、ここは関西。ジムニーだけが元気な軽自動車ではない。

関西で開催のオートメッセではとにかく軽自動車が多いのも特徴!

赤い三連星のあとには、信号機張りに赤、青、黄色!

いや、とにかく見ていて楽しい! こんなクルマで子どもを迎えに行ったら大喜びでしょう! アメリカのスクールバスが「クールバス」に(笑)

vwバンをモチーフにするのは定番とはいえ、完成度が年々高くなっていますね。

ドレスアップレベルを超えています。完成度が高いものばかり。しかも市販品で構成されているものも多いのが驚き。私たちも同じようなクルマを作れるという提案です。

そして当社がこの数年最も力を入れているジャンル、リフトアップ車両も登場していました。

そしてもちろん軽自動車のチューニングショップも多数。当社とお付き合いのあるKCテクニカさんも毎年参戦。ここについては次のブログで詳しく紹介させていただきます。

東京オートサロンでは軽自動車が少ないのはもともとですが、最近はVIPセダン、ミニバンなどもすっかり影をひそめている印象ですが、こちらではどれも元気です! 

当社にもいまだにバニングをやっている熱い社員がいますが、これはその現代版アレンジといったところでしょうか。そしてもちろん定番のアルファード、ベルファイアも多数。

正直、ミニバンはアルベル一色になりつつあるので、つまらないなあというのが個人的な本音。

と、そんな中、ワンオフ車高調や特殊サイズスプリング、アーム類で「日正スタイル」で関西発の極低ミニバンの駆け込み寺として有名な、なのにその実態は謎に包まれている日正タイヤさんが初出展しているところに遭遇!こちらも次のブログで紹介させていただきます!

と、そのすぐ近くには千葉のT-STYLEさんのブース!こちらもシルクロードの担当営業として訪問させていただいています。メイン出展が東京オートサロンで、あちらでは毎年見事なドレスアップ車両を出展していますが、大阪を良く知る田川社長は、関西人のハートを掴む方法を熟知しています。なんと、メインがガラポンのくじ引きです!

いや、うまい! 採算度外視の大盤振る舞いでアッという間に人だかり。そしてついでに、ついつい商品を見て行ってしまうんです。

アルベル、セダンのセンスの良いエアロに、足回りとホイルを得意とするショップ兼メーカーです。

セダンも根強い人気で出展されています。

古いセンダのリメイクの提案から、新しいものまでたくさんありました。

大阪らしい奇抜な出展も楽しみの一つ。

セダンは意外に車種幅が広くて面白かったです。

特に最近はマツダ車も人気上昇中ですね

そしてクルマのイベントとなれば主役はやはりスポーツカー。

この数年は不動の地位を築きつつあるFT86!

スポーツカーといえばURAS。URASといえばノムケンこと野村社長。

 

ご挨拶に行こうとおもいましたが… 

すざまじい人だかり。無理です。東京オートサロンの時はまだご挨拶する余裕はあったのですが、今回は完全に無理!

若い人が群がっていたのは旧車やネオ旧車。特に関西はホンダのネオ旧車が強いイメージがあります。

とはいえ、やはりネオ旧車会で不動の地位を築き始めているのが、R32~R34のスカイラインたち。オートサロンでも見かけましたが大阪のほうが今回は良く目につきました。

うわ~、これは圧巻。スゴイな、どこのショップさんだろうとおもってたら…

え?伊藤さんところ?私が数年前まで担当させていただいていたガレージ伊藤さんでした。GTRチューナーとして雑誌でよく掲載されていますが、私が担当のころは他の事業を展開してそっちが忙しかったような(笑)。こちらも人気で話しかけるのはやめておきましたので、現在の担当者に出展のいきさつをきいてみよっと。

誰もが知る、モンスター。当社も取引を長年させていただいておりますが、スズキスポーツの商品がメインであった時代から、大きく変わり、今はスズキ、三菱をはじめ多数のメーカーの商品の開発販売でも著名です。

こういった外車が別イベントや別館ではなく、自然に日本のチューニングカー、ドレスアップカーと一緒に展示され始めたのは、東京オートサロン、大阪メッセ、そしてその他のイベントでも同じ流れで、日本ではマイナーであった外車のチューニングやドレスアップがいよいよ一般化してきたことを実感します。

これはいったい何でしょうか…

恐怖の食べ物ブースの館です(笑)私これだけはいくら関西人であっても、大阪を愛していても、許せません。出口に行こうとするとここを強制で通過させられるのです。いろんな食べ物を調理する煙とにおいが服に染み付きます(泣)

いや、強制通過はイメージ悪すぎるのでやめてほしいです。

これが関西だと勘違いしないでほしい!といいたいのですが、実際にこうなっていると弁解の余地はありませんが、潔くてむしろ好きです(笑)

大阪オートメッセとしてはむしろ変わっていないのかもしれません。でも今年のオートサロンでは印象に残ったクルマが少なく、さらには会場全体からクルマ文化がどういう方向に向かおうとしているのかわかりにくかったのです。オートメッセは、クルマをシンプルに楽しもう、タイヤとエンジンがあって、動く車は分け隔てなく、どれも楽しめばいいじゃないかという雰囲気がとても楽しく感じれたのです。あくまで主観です。

また、今までのように、ヒトに見せて優越感を感じるための、ステータスのためのクルマではなく、自分が乗って楽しめるものを作ろう、そしてそれが欲しいんだという雰囲気も感じ取れました。サロンではクルマの車格にとらわれているがために(軽自動車の出展の少なさがその一つ)、出展車両の種類も、出展内容も似たり寄ったりになっているように感じました。もちろん私の思い込みです(笑)

発展途上の国では、「良い車=速い車=高価=乗っているオレは凄い」という図式になりがちですが、日本は戦後からいよいよ文化の熟成に入りつつあります。人にどう思われるかではなく、どう楽しむか、そういうものを求める人が増えつつあり、今回の大阪オートメッセは偶然かもしれませんがその欲求をみたしているように感じました。

土曜日のお昼を過ぎてもまだ入場できない車で片側車線が停滞していました。これも例年にはなかったことです。一体、どうしたんだ、大阪オートメッセ!?

続いて、次回では気になったブースとクルマを紹介させていただきます。

大阪オートメッセ2018 レポート No.2 (OSAKA AUTO MESSE 2018)