九州出張 全国営業廻りしているとこういうこともあります

今週は九州出張。

まずは福岡県筑後市のいつもお世話になっているJAWS山本さん。

http://www.jaws-yamamoto.com/

アルトワークスのFRキットを作り、ドリフトを提案しているショップ/メーカーです。昨年末のドリフト大会も見学させていただきましたが、大盛況。年3回ほど開催されている大会は、毎回満員御礼。山本さんが走る枠が最近は無いほど。

見ていても非常に楽しい! 見慣れたシルビア、チェイサーではなく、色んな形のクルマ、それもドリフトとは無縁としか思えない車までもがカッコイイアングルでドリフトを決めると、普通のドリフトより興奮することもしばしば。

山本さんはもともと、シルビア、スカイラインなどでの本格ドリフトショップを、ドリフトブームの時期にやっていましたが、ある時期を境に周囲が反対する中、このK-DORIを始めたのです。「気軽に楽しんでほしいんですよね」の一言に、色んな意味がこめられており、この大会を見学するとわかりますが、若い人も、おじいちゃんも、女性も、初心者マークの人も、そしてギャラリーもが丸一日、ほとんどだれ一人帰ることもなく、日が暮れるまで和気あいあいと楽しんでいます。

今日はこのデモカーに現在発売中のK6Aマニを装着したり、セッティングをしたりの最中だったようです。

山本さんは器用で、なんでも作れてしまいます。そりゃそうです、アルトワークスのFRキットなんて自分で作るしかなかったのですから。マフラー、マニはもちろん、ブッシュ類や切削ものも大半は自作、もしくは自分のサンプルをベースに近所の知り合いの工場などで量産しています。

マメ&器用。そして面白くて見た目とは裏腹にとてもやさしい人で、義理人情に熱い、まんま絵にかいたような九州男児です。

メカニックの弟さんの存在も大きい。弟さんが裏方をやってくれているので、山本さんは商品開発や営業、ものづくり先探し、(そしてグルメツアーに)、時間を費やせます。

最近、人気急上昇なのはジムニーのパーツ。中でもタービンが好評。理由は日本製であるうえに、なんと新品。軽自動車、またジムニーの売られているタービンのほとんどは中古リビルト品ばかり。そうなると下取りする面倒さがあるうえ、これはあくまで私の主観ですが、中古リビルトとなると、どんな使われ方をしていたのかなどはどうしても気になるところです。やはり新品はいろんな面で安心。

ジムニーを始めたきっかけは、3UP三上さんとも親交があり、シルビアやスカイラインなどの箱がどんどんなくなっていることで、今後のショップとしての5年後、10年後をどうしようか模索しているという話から刺激を受け、JAWSでもアルトワークスの箱が減少していることから、現在のノウハウを活かせるクルマ、ということからのスタートだったそうです。エンジンに関しては熟成されたノウハウがありますから、安心して購入できます。

今日はまじめな話をして、サヨナラです。明後日、夜ご飯をご一緒しに戻りますので(笑)

さて、南下して熊本県のテクニカルショップドリームさんへ。

非常に古いショップさんです。このクルマからもわかるように、相当昔からレースをされています。ロードスターのお客様が非常に多いお店です。

今日は残念ながら社長不在なので、倉庫に隠してある超カッコいいレース用のロードスターの雄姿はみれませんでした。

本当にレース一筋の社長であることはクルマ作りでよくわかります。

「らしい」といえばそうなのですが、ホームページが見当たりません(笑)

https://www.kurumaerabi.com/shop/detail/20000380/

この後、以前紹介したフィッシュレーシングさんを午後2時にでて、最終の鹿児島のプロジェクト7さんに到着したのですが、どうやらその道中に、新燃岳が噴火していたようです。

https://mainichi.jp/graphs/20180306/hpj/00m/040/001000g/7

 

到着するや否や、プロジェクト7で社長さんに、「明日は雨も降るそうだから、カラのペットボトルにしっかり水を入れておけよ」といわれました。

となったのですが、理由はこのJAWS山本さんから送られてきた写真でわかりました。

まさに新燃岳の近くの知り合いのお店からの写真だそうです。つまり火山灰が降ってきてさらに雨になると、ワイパーとウォッシャー液を大量に使い、すぐになくなるということでした。こういう地元の方のアドバイスには素直に従っておくべきというのは、長年の営業の経験で学んでおります。

ただ、こういう書き方をしていますが、実際、現地はテレビで見るほど大変なことにはなっていません。直線距離で30㎞ほどのゴルフ場の中のホテルで朝目覚めましたが、朝からもうラウンドされているグループも。(ちなみにゴルフ場のホテルは平日、ビジネスホテル並みに安いのに、部屋は豪華で、駐車場が無料で広いのは、営業マンアルアル)

 

私も営業マンとして実際に近くにいるからわかりますが、九州に来たことが無かった時にこういうニュースを見ると、九州全域がやべえと単純に思いがち。実際はわずか数キロ範囲のことです。(もちろんそのエリアの方がたいへんなことには間違いありません)

全国各地を毎月回るという特殊な仕事だからわかることですが、やはり実際に見ないと本当のことはわからないものです。テレビやネットだけでは伝わらないこと、本当のことというのはたくさんあるものです。

関東エリアの担当営業になったその年に大震災がありましたし、3年前は鬼怒川大洪水もありました。九州の震災後も営業を回っています。もちろん、毎年、異常気象だの、巨大台風だの、豪雪だのいろいろあります。今なお、その影響で通行止めになっている道路や地域もありますし、同時にもう普通に戻っているところもたくさん。

無知な私だから「なんだそんなことか」といわれる人もいるでしょうけれど、桜島は今も噴火していて、そこにフェリーで10分で車ごと上陸して、桜島を走れて、なおかつそこには小学校や病院、コンビニなど普通にあり、人が生活していたことを見たときはびっくりしました。

http://www.city.kagoshima.lg.jp/sakurajima-ferry/

もちろん、逆もあるでしょう。私の住む奈良県にきて「は~?」と遠方の方なら思うことがたくさんあるのだと思います。

行ったことのない日本のあちこちをクルマで旅してみてください。本当に楽しいですよ。