グランドスラムGTR / J’S RACING 関西のアツイ一日

全国廻っていると、地域性というのは必ずあります。言葉、食べ物、風習、人間性。そしてクルマ業界ももちろん地域性があります。

そんな関西の本日営業一発目はJ’S RACING。

https://www.jsracing.co.jp/

日本だけでなく世界的なブランドになりました。そんJ’S RACINGの村上社長とは、海外の展示会などがあれば、空港で遭遇することは年に1~2回あります。アメリカをはじめとする海外のJ’Sの営業マンでもあり、当然バイリンガル。

「お!今日はうちのボス居ますよ(笑)」

ホントだ、梅本会長だ。でも、今日、なんかむくんでません?

「ドイツから戻ったとこやねん。しゃーないわ~。帰ってきたら帰ってきたで、仕事たまってるし~」

ドイツってことは、またニュルで走っていたのでしょうか。一年前のこの時期、ニュル24時間出場でしたから。

J’S RACING  祝! 横浜出店! & ニュル24時間クラス2位!

ピットも相変わらずいっぱい。お客さんのクルマからレース車両の準備などなど。

表のフィットも調子よさそうです。

日本国内のみならず、アメリカを中心に異常な人気になりつつあるFK8シビックタイプR。

日本は500万ほどしますが、アメリカではこのモンスターが380万という価格のため、余計に人気が出ているようです。

純正の時点で完成されているといわれているこのクルマを更に強化するのはナカナカ難しいといわれていても、J’Sでは当然、新規部品が装着され始めています。効果の無いものは、売れるとわかっていても販売しないJ’Sさん。

つまり純正3本出しを2本だしにしているこのマフラーも当然見せかけでは無い! 超売れているようで、当社も問い合わせをするとバックオーダー待ちでした。

最新のクルマ、特にホンダ車はヘタにさわるとデチューンになってしまうこともあるほどシビア。足廻りがマグネティックダンパーであったり、給排気もコンピューター制御が相当厳しくなっているので、適当にチューニングなんて出来ません。それを超えたチューニングができるというのは、ホンダユーザーには非常に心強い存在。

ホンダ車はチューニング業界のイメージ的には関西のイメージが強いですね。有名な某マンガの影響もありますし、実際にホンダショップやホンダユーザーも多いです。同じ関西人としてはJ’S RACINGさんの世界的な活躍はとても嬉しいです!

じゃあ、これは?

これはJ’Sさんではありません。ミックコーポレーションさんで商品の相談を受けたホンダカブ! 私はバイク好きではありませんが、なんだこりゃ!カッコイイ!! 女性人気も高いようで、ミックさんの業務の女性の方も緑を2月に注文したのに、まだまだ入ってこないといっていました。

ミックさんはセンスがいいんです。当社がリフトアップ業界に本腰を入れるきっかけになったのも、ミックさんから依頼を受けたこのハスラー。発売直後にクルマを購入され、当社でリフトアップキットを制作させていただきました。それ以外のパーツチョイスはミックさんご自身。お金をかけずとも、見事にオフロードスタイルに、オシャレに変身させるのはさすが。

http://mickcorp.com/

ミックさんはネット通販のさきがけの時代にいち早くスタートした人です。何十年もこの業界に居るので、オリジナルパーツを作るルートを豊富にお持ちです。当社が苦手なシートカバーやダッシュテーブルなどのライトパーツが得意で、狙う車種もマニアックなものが多く、掘り出しものがたくさん。とにかくセンスがずば抜けている人です。軽自動車ラインナップも豊富ですから、一度ホームページをのぞいてみると、楽しいです。

さて、本日最終はグランドスラムGTRグループ。

http://www.rubber-soul.net/

グランドスラムGTRだけだと、「?」となる人も、「GC10ラバーソウル」「EK9サージェント」「AE86リボルバー」「DR30ジェネシス」といわれたら、「あ!」となるでしょう。

そうなんです、これらのショップは一つのグループなんです。サージェントとリボルバーは別の店舗になりますが、ジェネシスとラバーソウルさんは同じ店舗で営業されています。

一体どれくらいの値段なんだろう、なんて考えていたらキリが無いほど、GC10のみならず、S30、ケンメリなどの高級名車が勢ぞろいしています。

私はクルマ好き、旧車好きな営業マンじゃないので、良かったです(笑)。そうだったら毎回、おあずけ状態をくらうようなものですから。

グループ創業者の西代表は、ねっからのクルマ好き、レース好き。ウワサでは元〇察の方だそうです。それも高速道路上の(笑)。

そして、ジェネシスさんも、駐車場にはいつも大量のDR30のストック。

http://www.r30.co.jp/

店内に入ると、ラバーソウルの大仲さんと関井さんはいますが、あれ?ジェネシスの新出さんの姿が無い… VAIOノートPCの席から、入店する私を睨み付けるはずなんですが…

「あ~、今、R30の試走にいってますよ~」

と関井さん。じゃあ、今日はもう遅いし、かえろ~っと。と逃げ出しての帰り道、本当に1分足らずの一つ先の信号に見慣れた姿が… 試走に行った新出さんじゃないですか。

「お! なんや、今日、営業来てたんかいな」

なんかかっこつけています。そこに、先ほどお別れしたラバーソウルの関井さんが到着、え? 何? ナニ? 何事??

「あははは、レスキューです。停まってしまったと電話あったんで」

カンチョウの体制で救助ロープを装着する名ショップ、ジェネシスの新出代表…

「ちょ~、自分~、頼むで~。変なこと書かんといてや~」

もちろん!(微笑)

それにしても…

牽引状態でも絵になる二台です。遅くまでお疲れさまでした。

旧車、ネオ旧車はもう一般整備工場ではなかなか手に負えません。年式の新しいシルビアやJZXなどでも、エアコンやエンジンの不調で持ち込んでも、廃盤部品があったり、そもそも原因特定や見積もりのために、少し何かの部品をはずそうものなら、ネジやカプラー類が劣化していて割れたり、千切れたり。予測していない不調などがドンドンでてきたりするので、拒否されても仕方ないと思います。

一般整備工場でヘタに受けて、見積もりしたものの、大赤字になったり、結局治せなかったりなどというお話もお聞きします。お笑いタッチで紹介したジェネシスさんも仕事はとにかく丁寧。拝見さえていただいていますが、古いクルマなので、とにかく何度も試走を繰り返し、不調を起こす部分を掘り出すだけでなく、完成してからもネガな部分の洗い出し作業の手はぬきません。新車をメンテするよりもはるかに手間がかかるし、経験も要求されます。

旧車、ネオ旧車ブームの高まりとともに、改めて専門店の重要性は見直されています。

同じ系統のクルマに長年携わり続けることで、症状からの原因の特定が的確であったり、見積もりが早かったり、純正部品が廃盤でもストックをもっていたり、それに変わる代品や流用部品をしっていたり、と、いわば総合病院に対して、専門医という位置づけにあたります。グランドスラムGTRグループは、当社がお付き合いをはじめてからでも30年ほどになりますから、相当古い会社です。それだけの技術、経験、知識、パーツ、情報が豊富にストックされているのです。

関西のショップさんたち、相変わらずアツイです。頼りになるショップさん

それにしても熱い。まだ5月なのに車内は冷房ガンガン状態。このまま夏になったらどうなってしまうんだろ。