スタビリンク スタビライザーリンクロッド 車高調セッティングのお助けアイテム

当社で長年販売しているパーツの一つ、通称「スタビリンク」。正式名称スタビライザーリンクロッド。

税別定価¥14,000~と大変お得。汎用、車種専用、どちらも設定しております。まずは、汎用から。

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/footwork/footwork_stabilink

長さを4種類設定、変換カラーも用意しており、過去の経験からすれば、日本車のみならず、欧州車にも大半使えます。また、寸法をして指定いただいての特注品も、ショップ様には対応させていただくこともあります。

当社はサーキット用の車高調を製造しているので、車検対応の一般向けの車高調よりも短いものもあり、スタビライザーの取り付け位置が純正から変わってしまう車種もあります。

これはGK5フィットのレース用ですが、フロントのブラケットの上部にあるのがスタビリンクとスタビライザーを装着する部分ですが、純正から当然位置が変わっています。

これだと純正スタビが装着できなくなったり、突っ張ったりするので、長さを調整できるオリジナルスタビリンクを設定しているのですが、単品販売の希望が多いことから、汎用品も始めたのです。

蛇足ですが、当社は昔からキャンバーにはこだわりがあり、アッパーマウント部だけでなく、ブラケットでもキャンバー調整機構を、25年以上前から仕込んできました。

ただし、以下のようなレギュレーションの厳しいレースではその機構は省いています。

こんなワンメイクレースで、コッソリキャンバーつけてたら叱られますからね。あ、脱線してしまいました…

汎用スタビリンク以外にも、特定の車種専用もあります。こちらは汎用では対応できない、特に短いものが中心です。これはトヨタ86、FT86用ですね。要望が多いものは、専用品を用意しております。

あまり日の目を見ないパーツですが、走行性能に関係する大切なパーツ。

さて、当社は汎用スタビリンクのロッドエンドは、今年からリニューアルされました。大手メーカー品を長らく使用させていただいておりましたが、今回、ブラッシュアップしたものを作りました。日本国内、というか関西でベアリングを専門にされている工場様との共同制作品。以前のものは純正アフターで幅広く採用されていたもので、良いものでした。今回は、フリ角、耐久性、静穏性をより高めたものを国内制作。当社専用品です。

長期テストを行っていただいたのは、大阪のバランスオートさん。

https://ameblo.jp/balance-ap/

バランスオートさんにテスト依頼した理由は一番厳しいテストをしてもらえるから。それに自社でテストすると、見落としたり、気付かないこともありえます。代表の山崎さんは、バランスオートに合流する前は、誰もが知る日本の超有名サスペンションメーカーで、20年以上、設計、開発の中心人物であったヒト。

しかも、バランスオートのクルマはイベント出場するツワモノが多く、装着するクルマもサスペンションに負荷のかかるものが多い。

その中でも一番恐れていた、バランスのデモカーでテストすると言われたときは、「やっぱり辞退します…」といおうかと思ったほど恐怖(苦笑)。大径ホイル、オバフェン、キャンバー、なおかつ元々一番足廻りのストレスが半端ないといわれるゴルフ5… しかも山崎さんがにっこりと、

「エンジンパワーもあげてるから、いいテストになるかもね」

やばい…

と、こんな恐ろしいテストを乗り越えてのリニューアル(汗)。自信をもって販売しております、えっヘン!

サスペンション関係のパーツ開発に日々関わっていると気づくのは、スペース不足。人間の乗る場所を極力大きくとるために、サスペンション類の場所は、日本車はどんどん隅っこに追いやられている印象です。そのせいで、スタビに限らず、スプリングやショックのストローク不足や、アーム類のヒットにも悩まされることが多いです。

日本車は人間の居住区が優先という思想が強く感じられるいっぽう、欧州車はその逆で、走行性能重視になっているように見えます。

だから「やはり欧州車は素晴らしい!」なんて評論家のようなことは私は思いません。日本にあった設計思想もまた個性であり、地域風土に即したものなんですから。それに、走行性能的には欧州車に劣ってしまいがちなサスペンションの走行性能を引きずりあげるのも、ユーザーさんの愉しみの一つ。

私がバランスオートさんのクルマ造りに共感を覚えるのは、

「カッコいいことは絶対大切だけれど、しっかり走れることが大前提。そういう方向性でクルマ造りしてます」

チューニングやドレスアップは十人十色。正解はありません。でも、しっかりとした目的をもって作られたクルマには、目を惹かれるモノデス。