大阪オートメッセ ’20 MASKED No.2

No.1の続き

大阪オートメッセ ’20 MASKED No.1


先月の東京オートサロンのときに感じたトレンドの”視界不良”感は、大阪でも同じ。

トレンド視界不良@東京オートサロン2020 No1

視界がMASKED(覆われた)された感じ。やはり、トレンドが読みとれない。

でも、今回のメッセ@大阪は、オートサロンよりも一歩前進し、トレンドを飛び越え、「流行クソくらえ!」で、”なんでもアリ”感が全開!と考える方が正解かもしれません。

そんな中、関西らしさを象徴するK-CARが多数。

中でも以前から気になっていたのは、PROVILEさま@兵庫県。

このトコットの動力性能の凄さは有名ですが、個人的には外観のスバラしさが気になる一台。

最新のトコットを、ただのノスタルジックK-CARにしていない、絶妙感。

若者より、むしろアラフィフのワタシが乗りたくなるスタイル。古臭くするのではない、ネオクラシック。まさに温故知新。

雑誌社K-STYLEさまが展示する車両の大半がジムニー、ハイゼット、ハスラーというところに、時代の流れを感じます。

ほんの少し前なら、ワゴンR、ムーブ、タントカスタムなどの、ミニバン勢だったはず。

K-CAR専門ブランドであるシュピーゲル様も、近年はハイゼットに相当注力されています。

隣にあったハスラーローダウンが凄くいい!

でもこれはアラフィフの私にはちょっと厳しいかも。

ミニバン王者ともいえる、ギャルソンさん。

このベンツ、衝撃的でしたよねえ。

今回、新ブランドを発表されておられました。

なんと、ジムニー!

まさか!

お取引は無いのですが、このジムニーが気になって、偶然、質問させていただいた方が、社長さまでした(驚愕)。

非常に気さくな方で、色々教えていただきました。

長年にわたってミニバン業界を牽引してきた会社が、ジムニーを取り込む方向性に動いていることは、超刺激的。

隣のブースでは、シックスセンス様の車両を発見!

アウトドア用品を販売するブランドの参考車両として配置されていたようです。

JB74 シエラ用 パーツ 開発完了with シックスセンスさま

シックセンス様も、ミニバン業界でご活躍されておられ、ジムニーやシエラのオリジナルパーツは開発しないものの、車両販売時にはユーザーのリクエストに応じたパーツを取り付けすることを始めておられ、当社パーツもご利用いただいております。

また、得意とするトヨタ車においては、SUVもすでにターゲットに入っており、RAV4、CH-R、ランクルプラドなどをスタート済み。

SUVをリフトアップしてクロカン風にする流れと、スポーツSUVに仕立てる二つの流れが出てきています。

スポーツカーが究極にカッコいいことは不動とはいえ、実用面を考えるとSUVのスポーツ仕様の魅力は破壊的。

いきつく先はここにたどり着くんでしょうか。

それにしても面白い時代になりました。

スーパーカーブーム世代には理解不能な情景。ジムニーとランボが同列に並べられているのに違和感が無い。

これが、すべてを象徴しています。ヒトそれぞれの趣向で、それぞれが各々の車を楽しめばいい。優劣なんかどうでも良い、という時代。

ミニバンが衰えた、という見方は正解ではない。

世の中みんながミニバンでシャコタンドレスアップしていた時代がむしろ異常だったのかもしれません。

一人でジムニーでソロキャンプを楽しむのも言いし、S660でサーキットかっ飛ばすのもいいじゃん、という時代。流行にふりまわされず、自分にあった、自分好みのスタイルを楽しむ時代。

K-CARと同じくらい、関西のシンボルでもあるVIP系。

その隣に働くクルマがカスタムされている姿が違和感無く溶け込んでいます。

働くクルマといえば、超気になったのがサクシード、プロボックス。

当社も、リフトアップキットや、ラテラルロッド、ローダウン用バンプラバーなどが予想以上に売れており、びっくりしております。

カスタム方法も、乗るクルマも本当に千差万別。見ていて飽きません。

旧いクルマたちも活躍が目覚しい。

もう高級車になりつつある歴代シビックたち。

EGなんて、「ボロで良かったら、あげるわ」なんてやり取りもあった時代があったのに…

今じゃ取り合い。

色んなジャンルの色んな車種が幅広くなったのですが、その中で目立ったのはやはりジムニー。

昔の、一部のマニアに人気のクルマというスタンスでは無くなり、幅広い層に人気となりました。さまざまな災害、レジャーブーム、お一人様エンジョイ勢の増加などなど、複雑な時代背景に一番マッチしたのかもしれません。

いずれにしても、トレンド視界不良だ!と思ってしまったワタシは、楽して儲かった時代を知っている世代だからなのでしょう。

ミニバン”だけ”をやっていれば良い、スポーツカー”だけ”をやっていれば儲かる、車高調”さえ”作れば売れる、そんな時代を知っている人間ほど、現在の、なんでもあり、という時代に右往左往してしまうのかも知れません。

ニッポンは、ワンレンボディコンやアムラー、ガングロがはやった時代から、進化しているんです。いつまでも昭和、平成ではない。

これからはどんどん日本の文化が成熟し、本当の意味で”個性”が求められ、商品やサービスも、一人ひとりにあったものを提供することに注力する時代が来たのでしょう。大量生産、大量消費、薄利多売という言葉とおさらばする覚悟を求められているように感じました。

さて、No3に続きます!

大阪オートメッセ ’20 MASKED No.3