毎週土曜はシルクロードにとっての大切な日。
各部署の代表者が集まっての新商品会議。
さ~て、今週のビックリドッキリメカは…
GC10ハコスカ、GB12#サニトラ用の調整式テンションロッド。
ピロテンションロッドはすでに販売中ですが、脱ピロタイプが提案されたのです。
「ピロタイプがあるのに、わざわざ純正調整式を追加する意味があるのか?しかも地味過ぎ…」
という意見はごもっとも。ユーザーも走りにこだわった人が多い車種。
しかし、旧車は年式とともに年々ボディが弱り、攻撃性の高いピロボールタイプを敬遠して純正テンションロッドに戻すケースがあることも事実。
「長く付き合う旧車をいたわってあげたい。けれどタイヤ位置は調整したい」
そんなお客様の選択肢を増やす一助となる、ということで採用決定。
予価¥22,800。
ピロタイプが¥45,000でしたから、ほぼ半額。けれど品質面で手抜きは一切なしの日本製。それに調整式という機能性はピロタイプと変わりません。
シルクロード隣接の工場、㈱セクションさんは、会議前日の金曜日はいつもドタバタ。
なぜなら土曜日の会議に提出する資料やサンプル準備があるから。
A200ロッキー/ライズのリフトアップキットの追加パーツの試作品取り付け。
すでに先行品が発売開始になりました。大好評で嬉しい限り。
ただ、元々、純正が前下がりの車高。キットを組んでも基本的には前下がり気味なので、フロントの追加スペーサーを会議で提案。
こちらでは、先ほど紹介したサニトラ、ハコスカのテンションロッド試作品の準備。
量産は地元の協力社にお願いします。
でも、試作品は当然、工場内で制作して図面化。
SECTIONさんは量産品の組み立てもあるので、通常の製造業務と同時並行。
ショックアブソーバーの減衰変更、オーバーホール、組み立て作業もあります。
メイドインジャパンって響きはいいですが、現場は大変。
テンションロッドの試作品を完成させた工場長は、
「ついでや!」
といって、特殊な立体形状のトヨタハイランダー用の角度付ピロアッパーを溶接開始。
「海外製だから儲かるでしょう?」
ってよく言われることがありますが、大多数は国内製造。
近年の海外製は大量生産による驚くべき低コストだけでなく、品質向上が目覚しいことも魅力。
以前から日本製には拘っておらず、魅力ある海外製品も取り入れていますが、少量多品種の開発にこだわると結果的に日本で製造する比重が増えてしまう。なぜなら大量生産を主とする工場では少量生産の依頼は受けにくいから。
気がつけばづ、会議用のテンションロッド試作品と、特注ピロアッパー完成!
(特注品は一般的には受注しておりません。当社営業マンと長いお付き合いのあるお取引先との裏メニュー)
アルファロメオとおぼしき形状の車高調用ブラケットも、職人技であっという間に完成。
取り付け車両待ちのジムニー/シエラ用メンバーオフセットブラケットも完成済み。
アルファロメオからジムニーまで、クルマに関係するものならなんでも作っちゃいます!
てな感じで、土曜日の新商品会議の前日は忙しいのです。
え”ッっ、ワタシですか?
忙しいフリ!(笑)
リフトアップドされたロッキーちゃんの撮影会をしております。
シルクロード、セクション、どちらの会社も競技経験豊富、個性豊かで、それぞれ特技を持った社員が集まっており、新商品開発は頼もしい限り。
忙しいフリついでに、ロッキーのリフトアップキットの試走に出ました。
今まで見たことの無い、超特大の夕陽がきれい。コロナウイルスのcoronaはラテン語でcrown(王冠)。英語では太陽の光の輪を指します。そんなコロナウイルスについて、驚くべき発言がWHOから発表。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20200423-00000024-jnn-int
控えめに受け止めて、ワクチン開発までに数年かかり、この状況が続くという意味。
最悪は、ワクチンの開発は絶望的で、緊急事態宣言が発令された今の状態を「日常」「正常」と考え、数ヶ月前までの生活は早々にあきらめろ、とも受け取れます。
試走中、ニュースを見ながらさすがにその意味の重さに血の気が引きました。
けれど、過去、人類が経験してきた中でも最悪だった第2次世界大戦、その後の冷戦もある意味似たような状況でした。そして人間は環境に合わせ柔軟に対応できる生き物。
コロナ蔓延の状況下、クルマに注目が集まっています。
強力な感染力を持つコロナウイルスを抑えて撲滅するには、不特定多数の人間が集まる公共交通機関をできるだけ避けることが効果的。その点において、クルマは最小1人単位で移動できる空間。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200423-00000003-moneypost-bus_all
長期化すると判明した今、行政がクルマ移動の奨励として、超小型で安価なEVや、自動運転の規制緩和を急ぐのではないか、と個人的に予想しています。
閉塞感や息苦しさが増す中、さまざまな分野の中から現状を改善する提案やサービスがあり、クルマもその一つ。そんなクルマに関われるのだから、毎週末の新商品会議にはさらに気合が入るってもんです。
コロナ対策の換気代わりに、夏場は駐車場でBBQしながらもいいねえ。チューハイOKしてもらえないかなァ、家まで歩いて帰るから。
思い出した…
ワタシの特技は”忙しいフリ”と、もう一つ。
”超楽観主義”でした(笑)。これがコロナに効くんです。