ハイゼット用 エンジントルクダンパー S200系/S500系/S321V

本日の営業会議で、久しぶりにエンジントルクダンパーの追加車種が企画にあがりました!

今、スポーツカーなんて入庫して無いけど、いったいどの車用?

「S201のハイゼットトラックや。工場の運搬車で型取りした」

!!!

………

一瞬、空気がとまりました。

「確かに、軽トラックパーツは販売しているけど…」

ハイゼット ローダウン リーフスプリング お手軽交換編!

 

静寂をを破ったのは誰かが呟いた、

「ありかも」

の一言。瞬間、雰囲気が一気にかわり、「いいじゃん、やろうぜ!」となりました。

発売から20年、対象車種はすべてスポーツカーだったのですから、よく決断したものです。

発売20周年 エンジントルクダンパー

入社直後、初めて参加した会議が、ちょうどトルクダンパーが産声をあげた瞬間でした。

先輩たちの「凄いものが出来た!」という興奮を覚えています。けれど、まさか20年後、軽トラックにエンジントルクダンパーを開発することになることは誰も想像もしてなかったでしょう。価値観の変化を実感。

さて、早速取り付け。

エンジンとミッションが普通の車と異なる軽トラック。中央より、やや前方にインストール。

「今までの車とちがって、ボンネット無いから、外から見えるかも知れんぞ!」

と、設計者の工場長もウキウキ。

おお~、見てるだけでワクワクする…

特注ピンクカラーが雰囲気でてます!

ビジュアルがすごい!

写真ではわかりにくいけれど、この距離でもちゃんと見えてます!

外から見えてしまうトルクダンパーは初!

エンジン内部は爆発で、常に振動して動いています。そのため、パワーがリニアに伝わらず、タイムラグやロスが出たり、ミッションが揺れて、入力がスムーズにならなくなることがあります。

その対策が、スポーツ強化エンジンマウント。

けれど装着が大変だし、対応車種も限られてしまいます。

オイル、スプリング、ゴムなどを利用したダンパーをエンジンのつっかえ棒として装着し、強化マウントに近い効能を発揮するのが当社のトルクダンパー。

取り付けも簡単ボルトオン。

強化マウント同様、純正よりは音や振動が伝わりやすくなります。車種によっては全然気にならない場合もありますが、どうしても気になる場合、すぐに外せるので、サーキット時のみの装着も可能。

軽く流しただけで、アイドリング時のマニュアルのビリビリが収まるという効能を体感。けれど基本的に低速時はさほど体感できる効果は無く、ハイスピード時、急加速時などが主戦場。

車種や年式によってマウントの固さや取り付け位置が異なるので、必ずしも同じ結果とはなりませんが、エンジンの揺れをある程度吸収することによって多くのメリットが発生します。

旧型ハイゼットトラックで開発しましたが、新型もいけそうだとのことです。

S500Pハイゼット用 車検対応マフラー!発売開始 by シュピーゲル

新型の確認は、シュピーゲルへんみ部長におねがいしよ~っと。

S321v用もほとんど構造が同じなので、作ることが決定。AT、MTとも設定したいところ。

JB64、エッセ、コペンなども計画予定に入っています。

ちなみに、このハイゼットトラックには大人気商品が装着されています。

http://www.silkroad-jp.com/home/portfolio-2/exterior/ext_rphk

荷台フック。

キャビン側までピシッと幌を被せるのに最高なんです。

ハイゼットトラックのトルクダンパーを開発している同じ敷地内では…

3UP三上さんと共同開発のR34スカイラインのショックの減衰力変更をやっています。

 

スポーツカー、外車、トラック、軽自動車、ローダウン、リフトアップ、レースパーツ、レストアパーツ、なんでもやっちゃいます。

ときどき、不思議がられます。

「一体、会社はどんな仕組みになってんの?」

当社の開発力の源は、ショップ様から得た情報と、土曜日の開発会議。日本では嫌われモノの代表「会議」。

営業マン、出荷業務、電話業務、経理、工場長、開発主任、それぞれの部署の代表が集まり、朝9時から昼12時までの3時間以内と決めています。

会議というより雑談形式。難しい顔で難しい話をするのではなく、思いつきのアイデアを話すだけ。

唯一のルールは、「無理」「無駄」「意味が無い」「前例が無い」といった否定的な言葉が禁止。あとは自由。

会社名シルクロードは、歴史上存在した”絹の道”が由来。

仮説色々ありますが、日本からローマまでつながっていたかもしれない交易路、商売の道です。

欲しがっている人のもとに適切なものを運ぶことで、お互いが成り立つのは、商売の原点。

「ちょうど欲しかった!」といわれる製品を生み出すためにも、毎週土曜日の愉しい雑談は欠かせません。

当社周辺では田植えが始まりました。

美しい…

ワタシも個人的には、いつかお米や野菜を育てる生活をしたいと思っています。

なぜなら食料は、ひとの命を繋ぐ、一番大切で素敵な商品だから。