シルクロードの歴史40年あまりの中で一番あり得ない商品が、軽トラックのリフトアップキットです。
レース用商品がメインですから、従来の商品はほぼすべて車高を下げるための商品ばかり。なのに、その真逆の車高を上げるリフトアップキットにこの数年力を入れてきました。
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/suspension/project-liftup
とはいえ、よく考えたらシルクロードのルーツはラリーとダートトライアル、むしろ先祖帰りで、開発する際にはTE27時代のM部長はじめ、おじさん連中はやはりそのあたりに詳しいので、あれよあれよという間に対応車種はハイゼット新旧、キャリー新旧、そしてハスラーにまで拡大され、「そんなに売れないだろう」という当初の予想を裏切り、売れ筋商品に成長しつつあります。
さて、この写真、当社の独身ツートップジジイが、ウマかけずにジャッキアップして、ジャッキを蹴飛ばしてしまい、下敷きになっているのを助けている画像ではありません(実際にこの人間凶器I氏は過去にその経験がありますが)。
間もなく販売予定の新商品、ローダウンリーフキットの構造変更書類の作成のための計測を行っているのです。
また、一部販売中のリフトアップキットも同様に事前審査済み書類を準備中です。
通常、ダウンサスは車検OKですが(基準車高を満たしていれば)、リーフスプリングで車高を下げるのは車検NGなのです。これは販売するにおいて、あまり良い条件ではありません。
リーフスプリングを装着して合法的に走行するには、アーム類(サスペンションアーム)と同様に、その商品が純正同等以上の強度をもっていることを証明する書類を陸自に持ち込み、検査官がその内容を認めてもらった上で、後日、改めてその車を車検に持ち込み、車検に改と記載してもらうことが必要です。
が、当然そのハードルは高く、厳しいというのが常識です。
当社では、強度を証明する書類までは一部添付していました。ただ、もう一歩踏み込み、アーム類と同様、商品購入されたお客様が希望されれば3000円で事前審査済みの構造変更書類を発行し、車検時にその書類を見せるだけで原則車検が受けられる書類を発行することにしたのです。
人件費が高騰し、多くの人間を雇いづらくなった今日においては、対応するショップ様としては、いくら手数料をお客様にご負担してもらっても、書類作成→アポイント→事前審査→本車検となると、かなりの時間、労力が奪われるので、どちらにも高負担になります。それを打破する方法が、当社で事前に書類をご用意させていただくことになります。
ただ、当然陸自側も、非常に厳格な審査を求めてこられますから、当社のI氏のご老体に鞭を打って頑張っていただくしかありません。
犬の手も借りたいくらい大変なのに、ムシされています…
さて、当社ではリフトアップキットがかなり好評になったので、今度はダウンキットを販売予定です。リアのリーフスプリングは、たいてい4万円くらいするものが多いですが、当社ではそれでは高すぎると感じていました。フロントにダウンサスをいれてリアにリーフを入れると、5万円はするということになります。コイルの2~3倍という感覚です。
当社ではリアのリーフスプリングをなんとか定価2万前後にしたい、でも国産にもこだわりたい、ということでたどり着いたのが、セカンドリーフのみでダウンするという方法です。これなら通常片側で3枚、左右で6枚必要だったリーフが2枚で済みます。コストダウンだけでなく、いま問題になっている送料も、大型ではなく、通常送料で発送可能になるのです。
まもなく、販売開始しますので、その際には詳細をご紹介いたします。
ちなみに現在も大変人気商品となっているハスラー用は、書類不要で車検対応です~