中国の巨大市場イーウーをみて、世界を席巻する中国のスゴさはよくわかりました。正直、ここまですごいとは思いませんでした。
それとは別に高級な服に身を包み、颯爽と歩き、高級なお店で食事を楽しむ人たちをたくさんみました。場所によっては物価は日本以上。
クルマも家も、メンツのためにベンツとでかい家を購入するのがステータス。
公園で太極拳をするおっちゃん、おばちゃんを面白おかしくバラエティ番組で報道する偏った日本のテレビ番組をみて、中国なんてこんなもんだろう、という認識は捨てるべきです。はっきりいって先進国です。
あり得ないくらい広大な土地に無数の建物と高層ビル。すごい!と思う場面はたくさんありました。
そんな眩しい中国の陽の部分とは対照に、私が感じた陰の部分もご紹介いたします。
もちろんたった数日ですから偏った私見とご理解ください。
ここからの内容はさすがに現地にいるときには怖くてかけませんでした。
一番衝撃を受けるのは、ネット規制です。GOOGLE関連のものは基本的にすべて使えませんでした。GOOGLE MAP, GMAIL、YOU TUBE、GOOGLE検索、そして何より私につらかったのはGOOGLE DRIVE。会社と共有している情報がはいったフォルダが見れないので、日本のお客さんからの質問にまったく対応できなくなりました。
それだけでなく、LINE、FACEBOOK、ツイッター、インスタ、などなどすべてが基本使用できません。使用するためには有料(無料の方法もあるようですが)VPNとかいうものを通じてになるようです。つまり中国政府の監視下に入れ、すべて閲覧チェックする、ということなのでしょうね(推測です)。おそらくそうなると、自分のスマホやパソコンの中身も筒抜けになるのじゃないかと思い、使えるようにはしませんでした。
YAHOO関係は普通に使えたのですが、逆に、中国で問題なく使えるということは、中国政府がOKしているということですから、どういう意味かはなんとなく推測できます(ゾクッ)。
それでも、検索でもキーワードによっては即つながったり、時間がかかったり、中には表示できなくなったりしており、リアルタイムで政府から閲覧チェック受けてるんだろうなと感じます。同時にネットいじるのが怖くなってきます。監視されてるんだろうなと。その時、たまたまホテルでNHKで共謀罪の法案成立で反対デモがおきていたようですが、そんな法案に反対している人たちをバカバカしく思うほどに、こちらの監視はすごいです。
高速道路を走っていても、びっくりします。多いところでは数百メーター間隔で、すべてのクルマが通るたびに、日本で言うところの速度違反のカメラのようなものがフラッシュします。
別に速度違反しているわけでなく、すべての車両をどうやら撮影などをしているようです。もう驚きです。
運転手さんはまったく気にされれていませんでしたが、あまりにも不気味なので、サンバイザーを降ろしました(正直、寝ているとフラッシュが気になったからというのもあるのですが)
こんな話、日本の旅行者が多い割りにはあまり聞いてないですね。そもそもメディアがあれだけ中国のことをテレビで取り扱っておきながら、こんな基本的なことを教えていないことが気持悪いです。中国を変な意味でかばってんの?と疑います。日本でメジャーなアプリが原則使えないと、報道されるとまずいんでしょうかね、日本のメディアさん? 共謀罪法案には相当神経質のようですが…
中国行くなら、これらのアプリが使えないことを理解しておかないと、私は仕事と移動で大変苦労しました。GOOGLE MAP使えないなら、怖くて移動できないっす(まあ、方向音痴という問題もあるのですが)。まあ、カメラなどで監視されている部分はもうどうしようもないし、まあ気にしても仕方ないっすね。
びっくりするのはそれだけなく、とてつもない物量の移動。高速道路だけでも色んなものが移動しています。
何かわかりませんが、あやしすぎ
魚眼レンズカメラでも入りきらないでかいトレーラーばかり。これもいったい何をつんでることやら
こんなものが大量に走っています。
過積載レベルではありません。
やはり全体が入りきりません。
直線4キロの4階建ての建物をたて、しかも引越しするレベルの国ですから(築地なんか何十年も引越ししていなくて、あの程度の規模の引越しで大騒ぎなのですから)、良くも悪くも超越して、とんでも無い国です。そりゃ日本の巨大トレーラーの倍くらいのものがガンガン走るのも当然。
とはいえ、やはり荒っぽい…
巨大バスが、110キロくらいで巡航する我々のミニバンをスゴイ勢いで煽って、クラクションをガンガン鳴らしながら抜いていき、さらに前方のクルマたちを右往左往しながら、隙間を無理やり抜いていきます。危ないなんてもんじゃない
もちろん、クラクションは他のクルマも含めて全員鳴らしまくりで、喧嘩にならないのが不思議なくらい。
このバス、オチがあって、写真は取れませんでしたが、次の料金所の先で警察に捕まって今しました… 乗客、どうすんの!?
2車線の道はほぼ3台が並走します。ほとんど喧嘩状態です。
まあ、私が幼少~青年期の30年ほど前の日本だって、似たようなところは確かにありました。みんな何かにとりつかれたようにわれ先に走っていたし、人間よりもクルマが偉かったのです。とはいえ、ほんとに中国では信号やクルマを信じてはいけません。
青信号をわたっていても、信号無視で突っ込んでる車に轢かれそうになったうえ、クラクションのおまけまでもらいます。
ましてや横断歩道なんて、危険地帯です。殺されないように、全力疾走です。
物価は場所と行くところによりけりです。けれど、何もかも安いと思うのは辞めたほうが良いですね。日本で言うところのモールなどのショッピングセンターでファミレスの食べ放題などだと、はっきりいって日本値段より高いです。もちろん下町の居酒屋などは安いのですが、基本的にはめちゃくちゃ安い!と思う場面はありません。日本と同じ価格のようなイメージです。
とりあえず、とにかく巨大。アメリカ、アジア諸国、ヨーロッパなど基本的に色んな国を見てきましたが、桁違いに何もかもが大きくて多い。きれいごとを言ってたら永遠に前をむいて進めない、そんな気持ちもわからなくはないなあと思います。
これから商売もグローバル。実際、この業界でも今までは島国日本の中で商売を頑張ればよかったのですが、ネットと物流システムのおかげで、外国も今や顧客であり、ライバル。日本の今までの美徳、美意識も大事ですが、遠慮しているだけじゃ、まずい。中国という国を目の当たりにして一番感じたことは、このガッツと貪欲さに、どうやって対抗していくのか、ということでした。
とはいえ、実は現地であった一人ひとりの人たちは、やはりイイ人ばかりでした。人間、会って、話して、一緒にご飯を食べれば分かり合えるものなんだなあと改めて感じました。
さあ、日本に戻って、仕事!