諸説ありますが、軽自動車のエンジンマウントは乗用車に比べて相当柔らかく作られているのではないかといわれています。
ボディが小さいことに加えて、快適性、衝突安全対策などいろんな事情があるようです。走行時のエンジンの振動が不快にならないよう吸収したり、事故などでの衝突時にエンジンが安全な位置に移動するなどを考えられてのゴム硬度が設定されています。
ただ、この弊害として、軽自動車をチューニングしておられる専門店さんでは大半が「エンジン始動時やエンジンをストップしたとき、エンジン本体の動きがビックリするくらい大きいんです」とのこと。
パワーハウスDTM、郡山社長も同じようなことをおっしゃっており、対策品を多数お持ちです。
あくまでサーキット走行時の話ですが、エンジンを保持するマウントがあまりにも柔らかく、エンジンの移動量が増えると、それはパワーの伝達ロス、アクセルレスポンスの低下、ミッションの入り具合への悪影響など、いろんなデメリットが発生します。
DTMさんではダイハツ車中心に、オリジナルのエンジンマウントを多数設定されています。レース用のウレタン、そしてもう少しソフトなゴム製まで用意するこだわりようです。サスガ。
たとえはあまりうまくないかもしれませんが、純正マウントは人間が走るときに、超厚底のゴムシューズを履いているようなものです。地面をしっかり蹴って力を伝えて速く走ろうとしても、ゴムがそのエネルギーを一部吸収してしまい、力が伝わるにもタイムラグが出ます。
そんなわけで、当社ではS660のマニュアル車のエンジントルクロッド(エンジンマウント)を開発、販売させていただき、ご好評いただいております。
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/reinforcement/rein_trrod
開発、テストにおいてはコージーライツさんに多大なご協力をいただきました。実践主義なので、大変的確なアドバイスをいただき、商品に反映させていただきました。
ただ、S660のトルクロッドを販売してしばらくして、最近、こんな声をよく聞くようになりました。
「CVT車は形は同じだけど、長さが違うから装着できないよ」
「サーキットではCVTのS660多いよ。結構速いよ」
調べてみると、S660のCVT車にはスポーツモードがあり、これがホンダらしく結構ぶっ飛んでいるとか。話を聞けば聞くほど面白い!よし!やっちゃおう!
ということで、純正を購入しました。
F1やWRCではもうマニュアルミッションではありません。シフトミスがタイムロスになるからと言われています。
何より、いろんなクルマでサーキット走行が楽しめることは、素敵で楽しいことだと思います。
価格は据え置き、マニュアル車と同じ¥9800。
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/reinforcement/rein_trrod
発売日は12月8日、まもなくです!
なお、ご理解をいただきたいのは、もともとノーマルは快適性を重視して作られています。エンジンマウントを強化することは、つまり快適性を一部犠牲にするということです。どれくらいハードになるかというのは感覚的なもので表現しづらいのです。
人によっては、「振動がダイレクトに入って普段乗りはおすすめではない」という意見もあれば、「車高調入れた変化と大して変わらないが、それよりもキビキビ走るのでむしろ気持ち良さが大きい」とかあります。
DIYやショップオリジナルで純正の隙間に詰め物をしている方も、かなり乗り心地としてはハードになるとの意見もありました。
人によってはサーキットで装着、終了後に外す人もいたり、ストリートでそのまま装着している人もいたりのようです。
強化エンジンマウントはTRDをはじめ、昔からの定番パーツですが、何にせよ、やはりスポーツ走行するうえではマストアイテムです! キビキビと走る快感を是非一度試してください。