JB23ジムニー ビッグローターキット 入荷しました!

入荷しました! いよいよ発売! 待望のJB23ジムニー用フロントビッグローターキット!

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/brake/br_jimny

シンプルに一言で言えば、ブレーキローターをでっかくして、ブレーキの効きをアップするパーツ。詳細は後ほど。

なお、プロトタイプでは、カッコイイこのメッキコーティング仕上げだったのですが…

量産品はこちらの電着塗装(黒)に替わりました。

いろんな理由がありますが、一番は、錆びの耐性。普通の塗装とは違い、電着塗装の黒は、ショットをあててもナカナカ取れない恐ろしい強度があります。ブレーキ周りはローターも含めて錆びるのは仕方ないのですが、このアダプターが錆び錆びになっているとみすぼらしくなりそうなので、この電着塗装になったのです。

アダプターは当社製ですが、ローターはさすがに作れませんので、日本の専門メーカーさんに特注サイズのジムニーローターをお願いしておりました。ジムニーは特殊なサイズで、流用できるものが無いので、完全オリジナル。

そして、その量産品が本日一気に入庫したのです。

早速、ローターとアダプターを一つの箱にセットしていきます。

説明書も入れて完成!

ジムニーのローターには3サイズあり、当社ではそれを2種類でカバーしております。107パイと、108パイの2種類。これで、すべての年式に原則対応できております。

で、本日、すべてなくなりました… 予約注文で蒸発しました… 現在急ぎで準備中です…

開発するきっかけは、「ジムニーのブレーキがきかなくて怖い…」というお客さんの意見でした。これは競技をしているジムニーショップでは気づきにくいことかもしれません。というのも、マニュアル車なら、エンジンブレーキも制動力に貢献してくれるからです。でも、オートマのヒトも多く、やはりオートマのヒトが困っていたようです。また、それ以外にもファッションで大きなホイルに変えていたり、ルーフキャリアなどの重量物を積んだり、ヒッチメンバーでモノを引っ張る人たちも、同じ意見だったようです。

ノーマルに対して…

こうなるわけですが、

外径で1インチ、約25mmほど大きくなるだけでかなり制動力は変わります。しかも、このビッグローターは、純正のアルミ16インチにも入るものなので(基本的に)、アフターの高級なキャリパーキットなどを入れたときには必須にになってしまうホイルの買い替えもほぼ無いのです。ブレーキパッド交換では物足りないけれど、10万以上の大金を投じるのは厳しい、という人にはうってつけなのです。

しかも、面白いことに、ジムニーで競技に参加しているチームさまからもテストの申し出がありました。

「これを待っていたんです! ラリーで制動力不足で困っていたのですが、ビッグキャリパーを装着するとホイルサイズが17インチになってしまい、制動力はあがったものの、今度はホイルが大きいためにパワー不足になったんです。16インチでどうにか制動力を上げたいという希望にドストライクです。入荷後すぐに装着します!」

という貴重なご意見もいただいたのです。

なんて、分かった風なことを行っているワタクシ、その原理は正直良く分かっていません。そんな無能な営業マンが居るので、当社のマッドサイエンティストが、ホームページ上でその原理について詳しく解説してくれています(私は一段落読んで、もうギブアップ)

こちらからどうぞ(汗)(PDFが開きます)

http://silkroad-jp.com/application/files/3415/2307/8798/JB23W.pdf

 

とにかく、凄いんです。興味のある方はぜひ、当社ホームページから解説書をダウンロードして読んでみてください。

あと、ホームページの案内には、今装着されているホイルにサイズ的に収まるかどうか確認するための型紙もダウンロードできるようになっています。

今回、ブレーキキャリパーアダプターの意匠登録も出願しました。商品を独占しよう、作った会社を訴えてやろうなどは思っておりません。実は、先日、メンバーリ〇ッドカラーという商品名称を登録されたという会社があり、内容証明を送付いただきました。はるか昔からこの業界では当社も含めてその名称で商品を販売していたのですが、当社も名称変更しないといけないとなり、大変困ったのです。

過去、実用新案も含めて色んな登録をしてきましたが、それは「マネしただろ!」と言われないために作ったものです。トルクダンパーも類似品や海外からコピーを持ち込んでの販売もありましたが、特に訴えたりするような対策はとらず、気にしていませんでした。

法律上、先に考えた人よりも、登録したひとが優先というのは理解はしております。けれどやはり今回のように苦労した商品もあとから同じものを登録し「お宅の商品は違法です」なんてことは悲しすぎますから、今回は対応することにしました。最近は中国で、大量に日本の食べ物の名称や、名所、ひどいものは地名まで商標登録などがされているようです。東京スカイツリーやクレヨンしんちゃんなんてものも平然と登録されてもめましたが、「そんな悪意のある日本人はそんなにいないよ」なんて私のような古い日本人は、世界的にみれば甘ちゃんと呼ばれる時代なのかもしれません。

今回の商品も非常にシルクロード ”らしい” 商品で、発売直後に多数、ご購入をいただいたことを感激しております。当社は新商品を計画するときは、お客様が集うショップ様で色んな情報を収集します。その中に「こんな部品があればいいのになあ」というものがあります。欲しいけれど、実現は困難だろう、というものです。ある意味、ちょっとした「夢」です。

(今朝8時のセクション(工場)の各部署の担当者の会議の様子。紛糾し、議長(工場長)が頭を抱えています(笑))

そういった要望をいただいた商品というのは、売れるかどうかも確証がないし、なにより世に無いものというのは、「作るのがコストや技術面でタイヘン」というものが大半。そこを、営業、業務、工場、開発などの各部署の個性的な(変態的な)人たちが週3回、各種会議に集い、「あ~でもない」「こ~でもない」と、自分の得意とする分野からの知恵を出しあいながら、シルクロード ”らしい” 商品を生み出しています。

新商品を発売した直後というのは不安でいっぱいです。けれど、こうやって受け入れていただくと、社員一同、本当にうれしくなります。ありがとうございます!

当社は工場のセクションと、販売のシルクロードから、メンバーを入れ替えて週に3回、会議をやっています。基本一時間ほどですが、土曜日の会議は、販売と工場両方の部署の代表が集まり、半日、みっちりやります。当社は在籍年数が長いメンバーが多く、家族みたいなものなのであまり遠慮はありません。ちゃんちゃん会議ではなく、時には罵倒しあい、怒鳴りあいもあります(苦笑)。明日も、揉めるネタが数個あります(笑) 揉めた商品ほど良い商品が多いですから、今回のジムニーのビッグローターキットも、どれくらい紛糾したかご想像いただけるのではないでしょうか、ふふふ。