閑話休題 クルマと恋愛 本当にどうでも良い話

まっつたく、シルクロード、そしてアフターパーツに関係の無いものなので、ムリには読まないで下さい。 パーツ案内もありません。


心理学ってオモシロいんです。

勉強嫌いの私が、勉強ってなんて面白いんだ!、と目覚めるきっかけになったのは心理学。 それも行動心理学の中の、恋愛心理学。 ちょっときどっちゃいますが、私は、心理学が日本より20年は進んでいるという本場アメ~リカで学びました。 (今の私を見ても、ダレも信じてくれません。 大阪のアメリカ村におったのか?といわれるほど、バリバリの奈良県民です)

小学校のときからバレンタインデーと聞くと、歯茎をむき出して、「くだらん! そんな風習やめちまえ!」と吠えまくるほど、モテないクンの私が、居眠りせずに、目をギラギラさせて受講した講義が、恋愛心理学でした。

 

教授が質問してきました。

「男性と女性は、異性のどこに魅かれるでしょうか」

というものでした。

私の中では明確!

①バスト ②顔 ③性格 … 我ながら典型的な回答で、ある意味情けないですが…

くだらない質問だな、と思いました。 男性女性問わず、どうせ、大半の人が容姿に絡む部分が1番、そしてとってつけたように性格を2番にするんだろうと。

 

100人くらいの生徒のうち、ほぼ半数にあたる男性の8割程度は私と同じような回答。 これは予想通り。 ところが女性たちは男性とは全然違う回答。

〇スポーツが出来る 〇仕事が出来る 〇勉強が出来る 〇人に負けない趣味を持っている 〇優しい 〇思いやりがある 〇清潔感といったような要素の入った回答が大半。 背が高い、とか顔がハンサムなんていう回答はどちらかといえばマイナー。

 

教授の説明がオモシロかった。

「男性がどうして外見、容姿に執着する回答が多いのか。 それは、子孫繁栄という本能が、健康な赤ちゃんが生みやすく、育てやすい女性を求めさせるからです。 オシリの大きさは安産につながったり、胸の大きさは母乳を与えるということにつながり、女性ホルモンが多いイメージを与えます。 

文化が発展した今も、その基準や好みは変わるものの、容姿に目を奪われるのは、そういう理由です。 そして男性は、愚かにも女性も同じように考えていると誤解するので、外見が優れない男性は自分を卑下しがち。 でも女性は男性とは違う視点で相手を選んでいるんです」

 

そうだ、ボクはただのスケベじゃない! 本能がそうさせていたんだ! ボクは健全なんだ!

 

そして、にわかに興奮してきました! おいおい、ってことはイケメンじゃなくてもチャンスあるってことかよ!!?? はやくゥ~、教授~、はやくおしえてェ~! 

 

「女性にとっては、男性の必要性は自分の生んだ子どもを安心して育てる環境を作れる存在かどうかということになります。 原始時代、考えてみれば、生まれた子どもを両手に抱えて、おっぱいを与えながらでは、満足な食料の確保は出来ません。 ましてや猛獣などが襲ってきたら、ひとたまりもありません。 自分と自分のDNAを持つ子どもの生存率を上げるために、狩が上手、おいしい果物のなっているところをたくさん知っている、安全な住居を作る能力がある、といった生存率を上げる能力を持った男性が必要だったのです。 

加えて、優しさを口にする女性が多い理由も明白。 食料が乏しくなったとき、自分だけ独り占めして食べてしまう男性だと、生存率が下がります。 優しい男性ならば食料を分けてくれたり、全部くれたりするかもしれません。 また猛獣が襲ってきても、優しさは、逃げずに守ってくれるということにも繋がります。 清潔感も女性が良く口にします。 それは巣の中を汚しっぱなしにされると、不衛生から子どもが病気になるという本能から。 医療が発達する現代になるまでは病気=死でしたから。 

とにかく女性は男性の色んな能力に目が行くのです。 ですから、女性の観察力というのは、ある意味男性よりも鋭いといえます」

女性は、男性の顔や容姿よりも、服装、靴、つめの伸び具合、髪型、そういった男性の多くが無頓着になりそうな細かい部分から、さまざまな情報を引き出すそうです。 いわゆるプロファイリングをするそうです。 よく女性が髪の毛を切っても気付かないと、男性に怒る、という話がありますが、ソレ位普段から他人の髪型なども意識してみているからということになるのです。 私のように、最近は、自分で適当に髪の毛を切っているようでは、「あ~この人、カネ無いんだ」と即効見破られているでしょう。

まあ、でもこの講義を受けたときは、とにかくそんなことよりも、「オトコは顔じゃない! 心だ!」みたいな言葉は本当だったんだ、と安直に感激し、顔はイケメンにすることはムリでも、人間性を見てもらえるんだと安直に喜んだものです。

その講義から20年あまり経ちました。

クルマ業界にいても、時々この講義を思い出します…

この業界に入る前後の20年ほど前、空前のドレスアップ時代で景気も良かったころ、モテたい一心で、なけなしのお金で車を買ってドレスアップしたんです。 毎日、ピカピカに磨いていました。 エクリプスD32Aだったと思います。

めでたく彼女もでき、女性を自分の愛車に乗せてドライブするのが楽しくて仕方なかったある日、彼女がプンプン怒って、結局破局したんです。

その理由が

「一緒にデートできる休みになったら、まずは洗車。 そして出発したと思ったらオートバックスで部品買って、取り付けて、気がついたら夜。 遠出をして、ちょっと汚れたらまた洗車… クルマばっかりじゃない! クルマと私とどっちなの!」

忘れてました… 講義でこんな続きがあったんです…

「そういった理由で男性を選択している女性にとっては、本来自分と自分の子どものために注がれる衣食住、安全な環境の提供、そしてエネルギーなどの愛情を、他の女性だけでなく、他の趣味や興味に奪われることは、どれも等しく敵、すなわち浮気されているのと同じとなります。 女性と男性の浮気に対する認識の違いがあるのです…」

忘れてたよ… 愛車が浮気相手と同じ扱いになっているんだよ…

 

クルマでの勘違いアルアルはもう一つあります。 ドリフトやレースで活躍しているヒトは、この方程式通りモテます。 でも、隣に乗せた状態で一般道でドリフトしたり、他の車をぶち抜いたら、真逆の効果が発生します。

「私の安全はどうでもいいのか?」

という優しくない、という方程式で計算されるから。 ところがオトコにすれば、「彼女の前で、他の車にバカにされたらプライドがすたる」と思ってしまうメンツの生き物なので、サーキットだろうが一般道だろうが、彼女がいればどこでもハッスルしてしまう悪循環。 

最善は、サーキットでガンガン走っている、けれど彼女を乗せたら超紳士。 若いときそうしとけば、私もモテたのに…

 

若者のクルマ離れってまことしやかにニュースで流されていますが、私からすれば「クルマ、なめんじゃねえ」! クルマのおかげでどれだけのカップルが生み出されているか! 街中探してもあんな空間はありません。 男が、自分の巣作りの能力を女性にアピールできる場所は街中にはありません。 自分の部屋に来てもらうのがベストだとすれば、それはハードルが高すぎます。 でもちょっとした送迎やドライブなら比較的ハードルは低い。 

そして、彼女に自分のクルマを選ぶセンス、(購買力はおいときましょう、私貧乏なので)、ドレスアップのセンス、部屋は汚くてもクルマのピカピカさとチリ一つ落ちていない車内! 自分の選択する音楽、とルックス以外の魅力をアピールする絶好の場所なんです。 まあ、そのセンスが偏ると、女性に嫌われることもありますが…  

少子化の今こそ、若い人にこそ、クルマこそが最高の出会いのきっかけになるとお伝えしたい!

以上、若かりしころ、恋愛で悩み苦しみ、人生を遠回りしてきた、アニメゲームオタクである私の、モテないのは容姿のせいだろうかと苦しんでる若者達へのエールでした… 失礼いたしました…