鹿児島、宮崎の営業の日はワクワクするんです。ドライブするには最高の環境。道はゆったりしており、景色も観光地として有名な場所がたくさん。自然が非常に美しく、ダイナミックなんです。運転することが楽しいエリアです。
そして、魅力あるショップもたくさんあります。まずは鹿児島のプロジェクト7さん!
https://www.hks-power.co.jp/shop/shop_info/area05/kagoshima/project7/index.html
HKSのパフォーマンスディーラー店であり、通販ショップも営んでおられます。その名の通り、’7’、つまりRX-7を得意とするお店です。
色が超カッコイイ。社長のデモカーは、毎回訪問するたびにジロジロ眺めたくなるほどの完成度。色気がにじみ出ています。RX-7はエンジンがローターリーであるがゆえに、専門性を求められがちなクルマ。
こういうクルマをチューニングすることにたけているショップさんが、通販ショップをしてくれれば、買うほうも安心して購入できます。
訪問すると、必ずFD3Sが数台、そしてRX-8も数台見かけることが多いです。
RX-8もいい車です。
ショップのチューナーでもあり、通販ショップも営んでおられる社長なので、お話をすると「ハッ」とする情報をたくさんいただきます。本来は営業マンが色んな情報を持って回るものなのですが、私は教えてもらってばかり。特にRX-7や8などの専門知識が必要な部品やトラブルの相談をさせていただくことがしばしばありますが、いつも快く教えてくれる社長様です。
鹿児島は地形が複雑。霧島などの長い山道もあれば、桜島を眺める海岸沿いのゆるやかなカーブの続く道路もあり、色んな表情を持つ地形が自然とチューニングのセッティングに影響しているように思います。足回りのこだわり、エンジンの立ち上がり特製など細やかな柔軟性が求められる環境だからなのでしょう。
そんな山道をひたすら宮崎までの3時間弱を走り抜けると、シルビア、180SXをメインとする、これまたショップ兼通販ショップを経営されているエフサービス様に到着!
こちらも、シルビアを主としてチューニング、メンテに携わるショップ様。
そんな専門店がネットショップも開設されているのですから、シルビア、スカイラインのお客様には安心なだけでなく、大手メーカーでは取り扱いのないような、痒いところに手が届く部品も多数購入が可能です。例えば、あるメーカーのタービンキットの補修パーツを単体から販売したり、入手困難な純正パーツなどはもちろんのこと、オリジナルのマニフォールドなど、「こんなのがあれば便利なんだけどなあ」というものを多数そろえておられます。
社長の藤野さんには、今、シルビア、スカイラインのお客様がどんな商品を望んでいるのか、これからどういう商品が必要になるのか、現場のチューナーとして、同時にネット通販を営んでいるからこその視点の両方から色んな情報を提供していただいております。
そんな藤野さんと懇意にされているのが、大原自動車さん。
今日も、奥にちらっと見えていますが、パーキンセブンが入庫中。社長自身もセブンのオーナーズクラブで活躍しておられます。
セブンのオリジナルパーツを作ったりしていて、テレビ取材を受けたこともあるほどのなのに、ホームページすらほとんどありません。でも、知る人ぞ知る名店。
いつも本業の一般整備や板金作業が大忙しなのに、趣味と遊びを絶対に欠かさない人。このミニも、K6Aのエンジンを積んで公認を取るといって、そろそろ一年。毎回、少しずつ進化しています。
シルクロードがハイゼットのベッドキットを作るきっかけになったのも、大原社長が作った手作りのベッドキットを見せてもらってのこと。
それにしても今回も非常に忙しいようで、そろそろ帰ろうかと思うと、
「まちんしゃい! 面白いもんみていきんしゃい!」
ナニコレ???
「知らんのですかい? ミラウォークスルーバンですよ」
車検証をみると、L200W? 知らない… でも、めっちゃ面白い形!
「顔面をミラジーノに移植し終わって、これから中をウッドでフラットにするっちゃ」
めちゃオシャレ! ほしい!
このバスのようなドアが最高!
これ、完成させてどうするんですか!?
「べつにい、なーんも考えちょらん。面白いから作っとる」
そうなんです、大原社長を見ていると、クルマの楽しさを思い出すんです。レースからドレスアップからキャンピングカーまで対応してしまう大原さん。シンプルにクルマが好きなんです。だから、どんなに忙しくても必ず何かオモローなクルマを作っているんです。
売って儲けてヤロウ、とか、有名になろう、とか、宣伝しよう、とか一切なし。純粋にクルマを楽しんでいる姿をみて、「ハッ」とさせられます。そう、クルマはワクワクするから始めた人が多いはず。楽しいから時間とお金をかけているんです。どうしても仕事目線に偏りすぎると、商品開発をするときに、それが悪い作用を及ぼすことがあるんです。
営業マンなのに、訪問したショップ様から知識と、アイデア、そして考え方まで教えてもらっているようなものです。本当はこちらが提供する側のはずですが、出来の悪い私は、時にはコーヒーをいただいたり、時にはごはんまでご馳走になることもあり、なおかつ元気までいただいています。
でも、素直に一番嬉しいのは、「おー、よく来たね」のひとこと。これ以上に嬉しいものはありません。ふと、心理学のある実験を思い出しました。2匹の生まれたての小猿を箱に入れ、片方にはカカシにタオルを被せた人形を置き、餌を皿で与える。もう片方は、箱の外から人間が手だけを容れて、直接餌を与え、時々なでる。すると、人形の方の箱の小猿は一定期間で衰弱死したという研究結果でした。改めて、シルクロードの営業満を受け入れて下さっている全国のショップさまに、感謝です。
厚かましいワタシはこうやって色んなものをいただきながら、毎日平均走行距離が400キロ弱(しかも下道only)の九州営業も、元気全開で廻れております! 明日は福岡!