当社で人気商品の一つ,オートレベライザーセンサーステー。発売間もないXBEEの2WD、4WD用も対応させていただき、ラインナップをどんどん増やしております。
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/footwork/footwork_als
ヘッドライトを自動調整する機構が装着されたクルマが急増中。本来は荷物の荷重でクルマの姿勢が狂ったとき、また走行中に移動する車体に合わせて、適切な位置にヘッドライトを照射できる光軸調整機構は、外車なんかは四輪全部にセンサーがついていて、車高を下げても適切な位置に自動調整してくれて、問題無いことが多いですが、日本車はリアにだけセンサーが装着されているものが多く、四輪下げているのに、『リアだけ車高がさがった、荷物たくさん積んで、ヘッドライト上向きになっている』と認識していまい、ヘッドライトの位置がさらに下向きになるなどの現象が起きることになります。これを補正するのがこの部品。
開発のきっかけは、お付き合いのある通販ショップ様からのこんな相談。
「有名な〇〇〇社のダウンサスを購入いただいたお客さまから、『車検に落ちた!どういうことだ!』って連絡があったんですよ。商品は車検対応品で、保証付きでした」
ほうほう… それは不思議な話だな… で、何が問題だったんですか?
「良く話を聞くと、車高ではなく、光軸が狂っていたことが原因でした。車高を下げるとどんなクルマでも光軸は狂います。古い車はヘッドライトの裏から手動で調整できますが、そのワゴンRは自動光軸調整機能が付いたグレードだったんです。」
ああっ!そうか!軽自動車にも搭載され始めたんだ!
「こちらで装着なら、コンピューターのリセッティングが現場でできます。ただ、通販なんでねえ…」
え?でも汎用の光軸調整ロッドはあちこちで販売されてますよね。当社でもありますよ。
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/footwork/footrork_hidrod
「あの調整ロッドが入らないくらい、ワゴンRの純正短いんですよ。それに、汎用品は今回のケースでお客さんに送って説明するのは微妙ですよね。専用品ではないので」
この話を営業会議で、開発部署に相談したところ、
「そんなもんディーラーに行って、『リセッティングしろ』って言えば済む。ネットで検索すればリセットコマンドが出てくる車種もある。最悪、リアのレベライザーのステーを適当に、いい角度に曲げちまえばすむこと!」
はい、でました。クルマの知識がある人、詳しい人、自分でできちゃう人アルアル。
そんなことできる人は一握り。通販でものを買う人間の心理として、わざわざディーラーに行くなんてのも、もってのほか。自分で曲げる?ありえない。私なら、そんなウザい、手間暇のかかることをせず、何か部品で解決してほしいと思う。だから、そういわずに、何か対策方法無いですか?
「専用ステーを作ればいいだけやん」
へ?作れんの?
「クルマ用意してくれたら、設計はその日にできるけど?でも完成品みたらわかるけど、スゲエ小さいし、プライベーターなら自作できるから、販売価格は商売レベルじゃないぞ」
私にとって、商売は二の次。困っている人がいるなら、それに対応する商品を作ることが大切だし、人気になってくれれば当社へ興味を持ってくれる人が増えるかもしれない。
ということで、生まれた商品。
はい、案の定、営業会議で紛糾しました。定価設定… 初めて作ったワゴンRが完成してきたときのことでした…
「これは、定価¥1500しかつけれない。このレベルのものは、どこでも、だれでも作れるからな。となると、販売しても、会社としての利益は缶ジュースや(卸売り価格になるので)。実質、色んな販売手間からすれば利益はゼロに等しい。そのうえ、お客さんも、送料と比較して、買うのは『ばかばかしい』となる可能性は高い。救いは、売れ残っても、総額でのダメージが他商品より低いことやな」
うわ~、冷静な意見を言われると、へこむわ~… 提案すべきじゃなかったかも…
いざ発売してみると、予想以上に全く売れません。お店に案内しても、「はあ、はい…」程度の反応。やっちまったな… 頑張って、つくってもらったんだけどなあ…
ところが、ある日、「欠品しました、次のロットまでちょっと時間かかります」との連絡。
ええっッ!?嬉しい!ナニがおきたんだ!?調べてみると、ネット通販を皮切りに口コミで広がったようでした。自分で作れるヒトだって、かかる時間を考えれば買ったほうが安くて安心。一般のお客様も、汎用ロッドは装着不安が高く、こういう専用品なら抵抗無く替えるということで、狙い通りになったようでした。
何より新型アルトワークスが発売が大きかったようで、この時期からさらに好調になりました!
ところが、売れ始めると、今度はお店さん、販売店さんからグチが出始めました。
「これ、売れるのは売れるけど、全然利益ないですよ」
申し訳ないです、でも、お互いさまです(苦笑)
光軸がずれた状態で走るのは凄く危険です。でも、ユーザー側に立てば、お手軽対策品がなければ、「ちょっと夜間は見えにくいけど我慢すればいいか」「対向車がたまにパッシングしてくるけど、我慢すればいいか」になってしまうのは、わからなくもない。
専用ボルトオンで¥1500~2500くらいで簡単に対策できるなら、やっておこういう気持ちになれます。安全性もあがりますし、道路交通法を順守できますし、他人にも迷惑をかけず、なにより運転する自分自身が快適にになります。
ラインナップ、どんどん拡大していきま~す!