SR20DET ロングマニ 動画 by 3UP

問い合わせの多かったSR20ロングマニの「音」。動画を3UPさんからいただきました!2台目の黒のシルエイティです。

3UPさんに到着すると、そのクルマが置いてあり、目の前で音を聴かせてもらいました。

プロデュースとテストをしてくださった三上さんは、基本は性能オタクなので、中、低速域でのトルクアップが欲しかったのが開発理由であり、音質を気にしてはいなかったそうです。音について質問が多いことを伝えると、三上さんいわく

「野太い音って説明になりますよね~」

とのこと。ドリフト自体素人の私にはもちろん、それがGOODなのかBADなのかすらわかりません。ただ、幼少期からラリー、ダートトライアルなどのレース場には(無理やり)連れて行かれた経験はあり、マフラー音が大きいものの中で「不快」なものと、「嫌な音ではない」ものは自分の中で線引きがあります。

このマニは良い音の代名詞である「かん高い~」的なものではありませんが、私はずっと聞いていても嫌な感じはしない、良い音だなあ、というのが素直な感想。ご判断は動画を見てくださった皆さんの主観が正解だと思います。

とりあえず、エンジンルームではイカツイです。

普通の標準品よりも、タコってます。暴れています。大阪おおたこ焼きもびっくり。

クルマ好きでもなく、エンジンルームを見せられても「ふ~ん」な私から見ても、なんだか存在感あります。

とにかくこのシルエイティがカッコイイ。昔は、S13よりS14、S14よりS15が素直にカッコイイと思っていたのですが、今、S13フェイスを見ると、ネオ旧車感がにじみ出ていて渋い。

などと色々紹介しておりますが、実はこのロングマニ、長期欠品中です…

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/exhaust/ex_exmani

先日、3UPさんでもショッピングにアップしたところですが、もちろん共同開発販売品ですので、互いに欠品中…

http://www.e-3up.com/

SR20DETのマニは大手有名マフラーメーカーは基本的に発売していません。理由は、どんなに頑張って作っても、クルマの構造上、割れやすく、ヘタに販売すると評判を落とすからです。このクルマの構造を理解している人なら、当然ご存知のことではあるのですが。

なので、当社ではこのエキゾーストダンパーという、SR20用のマニの割れを防いでくれるパーツも用意しています。

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/exhaust/ex_exdamper

装着するとこんな感じ。

ターボはNAよりも圧倒的に高温になり、純正マニですらNA車よりも割れたり破損する時期が早いのが当たりまえ。しかもシルビアでドリフトで、超重たいタービンをぶら下げ、高温で膨張しているところに、とんでもない振動や、マフラーのヒットなどもあり、大ダメージを受けて変形した後に、急激に冷えてもとの位置にひっぱられていくという負荷に常時さらされていれば、鋳物ではないこういったマニは純正より寿命が短くて当たり前。それを保護するためにこういったパーツも作っていますが、一般的には装着されていないもの。

当社はシルビアのマニを作るにあたって、少しでも寿命を延ばすことを優先にまず、肉厚を通常のマニの1.5mmから、倍の3mmに引き上げました。そして、できるだけパイプを細切れにして、機械でムリに曲げる箇所を減らすことで、曲げた箇所の外側の肉が薄くなって弱くなってしまう部分を極力さけました。また、板を曲げてパイプにするロール方式だと、縦方向にパイプが避ける原因になるので、引き抜き材という手法で材料を手配しました。

結果、引き抜きの3mmのステンパイプは市場には無い材料のため、特注材料となってしまい、今回のように3ヶ月~半年以上も欠品することが起きます。申し訳ございません。

あ、そうそう、こんなものもあります。シルビア用アングルスライダー。

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/exhaust/ex_angle

え?これが何かって?え…私…わかりません…(汗)。すいませんがホームページの説明読んでください… いや、マジでなんだろう、コレ。三上さんに聞いておけばよかった(自社商品ですが…)

さて、今日の3UPさんも相変わらず作業が溜まりまくっているようです。三上さんいわく、

「チューニングショップ、ドリフトショップというよりも、レストア屋になりつつあるよね」

とのこと。

実際、今回のSR20のロングとは打って変わって、現在開発打ち合わせなのは、RB25DET用のマニ。こちらの開発コンセプトは、シンプルに「純正マニが朽ちている車両が多いので、補修用として」というもの。

三上さんのアイデアはいっつも、遠い未来を予測しているものが多く、いざ商品化してもすぐには売れないものばかり。今回は、S15専用リアメンバーカラーを、もっと宣伝してください!とクレームにいきました(笑)

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/footwork/foot_mc

S15専用品が市場にはほぼなく、ましてや攻撃性の低い樹脂製は皆無。いよいよ純正メンバーが10万円越えしはじめ、ブッシュの寿命を考えると、無理やりS14用を流用するとダメージが大きいというところに目をつけたこの商品は、いずれ認知されるとはわかっていても不安(笑)。他にもそんな商品は数多くあり、ロングセラーとなっている3UP屈折テンションロッドや、逃げスタビライザーなども同じで、産みの親の三上さんは、商品が生まれたあとのことは「大丈夫」と放任主義。「儲けたい」が先ではないからこそ、ユーザー側の視点が良く見えて、先見性のある商品アイデアが生まれるのでしょうねえ。

新商品の打ち合わせや、今後の市場の方向性なんかを話し合うのはいつもここ。2階のご自宅。

訪問するたびに泊めていただいております。いつもは岡崎さんにジンギスカンを用意してもらっているのですが、たまには私も今回のように頑張ることもあります。

今回も、食事をしながら、しょーもない話と一緒に、次の商品案なども話し合いました。楽しいものです、これからのことを考えるのは、やはりワクワクするもんです。この業界で電気モーターに関わることも、ありえそうになってきました!

先週の決算から、月末まで、ブログ担当の私はお盆以外はほぼ出張続きなので、ネタが満載!っていうか、書ききれずに溜まりまくっています!読んでいただけると幸いです。