貧乏暇なし… 昔の人は何でもお見通し… 当社はまさにそんな状態…
スーパーキャリーのリフトアップキット、ローダウンキットの開発です。
すでに発売中のハイゼットのリフトアップ、ローダウンのリーフが、思いの他好調。通常、この手のリーフスプリングは、純正同様片側3枚セットで、純正と丸々交換するものです。けれど、それだととにかく重い、かさばる…
交換した純正スプリングの置き場に困っちゃいますし、大きさと重さで、送料もバカになりません。
そんな時、当社の開発担当がオモシロいことを言い出しました。
「リーフスプリングなんて、買うもんじゃないっッ!!オレの若いころは、セカンドリーフをひっくり返したり、プレスで曲げて装着したもんや!費用ゼロや!」
はい… そうですか…(ヤレヤレ、これだから車バカは…)
うん? まてよ… セカンドリーフだけを弄って、車高ってかわるんですか?
「そうや」
さすがに、セカンドリーフを自分でプレスするような〇チガイ車オタクは現代ではいないだろうから、最初からプレスした状態のセカンドリーフを販売すればいいぢャないか!!
こんな会話から生まれた、ありえない商品、セカンドリーフ一枚のみを交換して完成するローダウンリーフスプリング!
なお、フロントも純正ショックのまま、ネジ式車高調に生まれ変わります。
リーフプリングが定価¥18,000というのは相場の半額に近いものです。なおかつフロントのネジ式キットも含めた前後フルキットでも¥39,800.パーツはすべてメイドインジャパン。この破格値も、一台分6枚で構成されるリーフスプリングが2枚だけで済むというコストダウンが相当大きい。
過去ブログの動画を見ていただければ分かるとおり、拍子抜けするくらい普通の乗り心地。基本が純正ベースなので、耐久性も含めて非常に安心。
なおかつ、リーフスプリングには「構造変更申請済み書類」が発行可能です。「強度検討書」の書類が付属されているものはありますが、構造変更申請済みはワタシが知る限り、当社以外はほとんどありません。
リーフスプリングは、交換すると車検NGになる部品です。でも、そんな恐れるほどややこしくは無いんです。いつもと同じように車検を受ける際に、そのリーフスプリングの強度を証明すれば済むことなんです。
ただし、一般的に添付されている「強度検討書」はあくまで製造メーカーが「強度には自身ありますよ!」と独自証明したものなので、陸運局が要求する書式に打ち込みなおす必要があり、そのうえで、陸運局の担当者と直接面会して実際の部品の強度や書類の不備がないかなどの打ち合わせをすることになります。
ワタシも含めて一般の人間にはそんな作業はムリですから、プロショップに頼むわけですが、プロショップだって書類を作る手間、そして陸運局と打ち合わせする日程が増えるので、当然それはコストとなって支払いに加算されるし、何より車検にかかる日数がふえてしまいます。
その面倒な部分があらかじめ済まされており、車検当日に当社の書類を持ち込めば、当該商品は構造変更としてスムーズに認定してもらえる、という書類。
長くなりましたが、シンプルに言えば、「シルクロードのリーフと書類を買っておけば、楽だし、車検時の構造変更の認定も通常に近いレベルで普通に通る」ってことです。基本的には100%通るといっても問題ありませんが、100%謳えないのは、その部品以外の不備があった場合や、検査官の認識などもあり、万が一ということを考えてのこと。
さて、ローダウン、リフトアップともにスーパーキャリー用を開発中ですが、すでに次の車種もスタートしています。
そう、今さらながらのハイエース!もちろんありきたりのものを作ったって有名ブランドに太刀打ちできるわけがない。なので、セカンドリーフ交換式、書類発行可能な超お手軽ローダウンキット!そして、ハイエースではマイナーともいえるリフトアップキットも開発する、という新しいコンセプトで動いています。
他にもライトエースなどの商用車の増しリーフ式のプチリフトアップキットも予定しています。リーフスプリングは安心の日本製。当社が長年お付き合いする老舗メーカーさんと打ち合わせして製造していますので、強度証明ももちろん安心。
え?手前の怪しい’ブツ’はナニか?って?
ええ、怪しいです(笑) 詳細は後日。ジムニー用パーツです。JB23、JB64プロジェクトも他の新商品開発と同時並行で進んでいます!
カッコイイでしょ!これ、ジムニーのサスペンションなんです!
こいつの情報も、出し惜しみせず、随時報告していきます。今月末のJAWS山本さんの軽自動車のドリフト大会で、この足廻りを装着したジムニーがどこまで健闘するか、とても楽しみです。この大会、参加せずとも見るだけでも絶対興奮しますョ!実際、参加者よりギャラリーが毎回どんどん増えていくイベントです。実際、親子連れで、まったく何の関係の無い人までたくさん来るくらいです。
ということで、売ることはおろそかで、新しいものばっかり作っている当社はずっと貧乏暇なし… もうちょっと売るほうに色気ださなきゃ…
スーパーキャリイのダウンサスはいつ頃発売予定で、何センチ位下がりますか?
レジャー用(釣り)なので4〜5センチ位下がれば良いなと思っています。
青田さま
新型ジムニーと同様、数ヶ月待ちはザラといわれているこの人気車をすでにゲットされているんですね!すげー。
現在、採寸中で、一ヶ月以に試作品が完成予定で、その頃にはダウン量と価格が判明する予定です。量産品は、リーフスプリングは当社では製造できない特殊部品で注文してから45日前後かかるため、今からだと2ヶ月強先になる可能性があります。とにかく開発スピードをあげていきます。
ダウン量ですが4~5cmダウンはムリだと思います。というのも、当社のコンセプトは乗り心地もある程度確保したいという想いがあるからです。純正ショックがそのまま使えることで、コストだけでなく、乗り心地を担保しますので、ハイゼット同様、30~35mmダウン程度になる可能性が高いです。ショックがノーマルなので、それ以上下げることは経験上、物理的にムリだと思います。
ただ、お約束はできませんが、最近はドリフトやサーキットでもKトラックが人気です。当社でもそちらからのリクエストも多ければ、フロントは全長調整車高調で下がるものも開発するかもしれません。ただ、一般道、特に悪路でも利用するなら、構成部品の大半がメタルになり、なおかつ減衰力も上げた車高調は、正直、ボディの軽いKトラックでは快適性の悪化が尋常ではないので、レジャー用としてはキツイものになると思います。
それにしても、Kトラック、本当に凄い人気ですね。ワタシも実車を見て、乗ってみて、「こりゃ便利だ、売れるな」と関心しました。
日程のお約束ができなくて申し訳ないですが、現在の状況は以上です。
途中経過もどんどんアップしていきます!
フロントはハイゼットと同様のお手軽車高調変換キットになるかどうかは、まだわかりません。もし、純正ショック加工しなければならない構造であれば、フロントはダウンサスにするかもしれません。リアは、すでにサンプルリーフスプリングが完成しておりますので、リアはハイゼット同様、セカンドリーフのみ交換ですむ、安価なタイプがいけそうです!
イイクルマですよね。今、工場にはいっていますが、あのキャビンの大きさは武器ですね。荷台も工夫されていて、本来は標準ボディより荷室が狭くなっているはずが、キャビンの下に荷物スペースがあるのは、「やるなスズキ!」と唸らされました。