ダイハツ好きなら誰もが知る老舗ショップ、POWER HOUSE D.T.Mさん。
入り口にハイゼット…
ユーザーさん居られないので、モザイク。外装だけでなく、中身もトンでもないことになっています。エンジン弄ってタービンチューニング済み。軽い気持ちでじゃれにいくと、返り討ちにあいます。
店内にもハイゼットジャンボ。ドノマールだし、近所のオジサンの修理依頼かな?
「ちょっと待ってくださいね、タービン取り付けとセッティング終わったんですけど、気になることがあって…」
と、Mr.幸せモノ新婚ヨシユキ氏。おいおい、このハイゼットジャンボもハードチューンドかよ…
「最近連続です。短期間でそこそこの台数させていただきました。軽トラックのスポーツチューン、確実に増えてますね」
http://powerhousedtm.com/?p=2275
軽自動車のチューニングとパーツの製造販売を幅広い車種に展開されていますが、過去のレースイメージからもダイハツ車専門と思ってしまう人も多いDTMさん。確実に効果と結果を出すハードパーツを主とするメーカー&ショップ。
マッチョな親子です。バイリンガル、元自衛官、料理好き、車好き、パクチー好きという、外観からは想像も付かないマルチなヨシユキさんと、不死身の身体を持つ、業界生き字引の郡山社長。元々ハヤシレーシングの創業期のメンバー。
緻密な作業をこなす技術と、クルマの構造の隅々まで網羅する知識を持つヨシユキさんと、クルマ業界に40年以上在籍し、幅広いネットワークと経験を持つ郡山社長とのコンビ。ショップ業をこなしながら開発しているとは思えない豊富なチューニングパーツは、メーカー業を専門にしている当社から見ても脅威。この業界では昔から、確実に結果を出すパーツを作るメーカー、としての定評があります。
「ハイゼットをチューニングしたり、パーツを販売しているワシが言うのもオカシイかもしれんが、最近、なんでこんなに軽トラックが人気なんや?エンジンとタービンのフルチューンなんかしたら、結構な金額になるのに…」
と郡山社長。確かに長年、一部のユーザーには仕事以外の趣味としての人気もあったものの、ここまでユーザー層が広がることは、私自身も予測できませんでした。当社でハイゼットのリフトアップやローダウンキットを出すときも、本当に売れるかどうか、当初は半信半疑でしたから。
発売してからの反響に驚きました。いや、これは絶対オカシイ。仕事で乗っているハイゼットをついでにちょっと弄りました、的な雰囲気でありません。あきらかに、プライベートや趣味のクルマとしての立ち位置を確立し始めています。
一番大きな理由として思い当たるのは、手軽に遊べる車の不足。
J’S RACINGに寄ったときにも、遊べる車の減少が話題になりました。
「とにかく今、世界では日本のスポーツカーが過去に無いくらい盛り上がっていて、J’Sでもアメリカや中国を始め、外国への販売量が年々増加しているところ。日本の中古車は程度が良いこともあって、日本の中古スポーツカーの輸出もドンドン増えている。だから、国内で若い人が入門的に楽しむクルマが不足してるわ。最近、GEのフィットの人気が再燃しはじめたのも、その流れやろな。僕らの若い頃でいうEG当たりのシビックやな。安くて、パワーもあって、そこそこ楽しめて」
シルビア、シビック、RX-7、スカイライン、JZX、スープラ、それ以外にも色んなサイズのスポーツカーが新車も中古車も豊富にあった20年ほど前からすると、最近は本当に手軽に買える値段の中古車が減りました。そして、2000年くらいから現在まで、2Lくらいのお手ごろスポーツカーはメーカーからはほとんど発売されておらず、発売されてもミニバンブームでスポーツカーは台数が売れていなかったため、現在はあきらかに中古スポーツカーの玉不足。
今、ジワリジワリとこういった軽自動車を使ったカスタムやチューニングが増えているのは、乗用車格のスポーツカー不足が一番の原因だろうと思うのです。
日本が生み出した独特の規格である軽自動車。そして軽自動車を弄る文化もこれまた日本独特のもの。実は今、世界から注目を浴びているそうです。都市部の発達による駐車スペース不足、移動コストの削減、環境汚染の軽減などの観点から、日本の軽自動車のサイズや燃費効率が一つの答えかもしれないと言われています。
え?いや、それはそれで困る… また海外で引っ張りだこになって、玉不足になられてもな~。
どんな理由であれ、色んなクルマを楽しむことがクルマ文化の発展とするなら、この軽自動車、軽トラックブーム、とっても嬉しいことです。すでに大量の軽自動車、軽トラック用部品は発売中ですが、まだまだ新商品の開発は続いていますので、随時、ご紹介させていただきます!