JB64新型ジムニーのオーバーフェンダー(9mm継続車検対応タイプ)の型取りがスタートして約2週間。
HA36アルトワークスを思い出します。そう、ここからが本番。予想イラストがあっても、丸投げでは進みません。実物で再現していくと、予想もしないデザイン破綻が多いので、綿密な打ち合わせが必要になります。
今日の時点で、ボディパネルのコピーが終了していました。オーバーフェンダーを装着するボディ部分を丸ごと真空成型で複製されています。この上からコレから本格的にフェンダーを粘土などで成型をするのです。つまりベース。
でも、このベースですら、シマ板柄のメッキタイプにすれば、商品になってしまうレベル。真空成型はメッキ調もできますからね。
つくっちゃおうかな…
さて、フロント、サイドステップ部分もベースが完成しており、来週はいよいよアウトラインが見れる状態になるようです。頼もしい職人さんのおかげ。
おや、なんだか違和感(笑)
フロント廻りは真空成型工場様のオリジナル品も開発に入っています。ヘッドライト周辺の超カッコイイものを準備中。詳細は秘密ですが、ワタシも驚きました。バンパーにも両面テープ装着のちょっとしたガード類を開発されるようです。ノーマルバンパーがここまでカッコ良いと、交換するよりも、ブラッシュアップするほうが良いかもです。
このジムニーの打ち合わせの隣で、
「いい!これはいい!」
とナニやらヨシタクさんと職人さんで話が盛り上がっています。
s660を覗き込むと…
このクルマに乗ったことが無い人にはなんの変哲も無い内装ですが、ユーザーは「!!」となることでしょう。
この2DINナビが収まっている部分は、真空成型で作られたサンプル!違和感ゼロ。純正クオリティじゃん!
衝撃をうけたのはエアコンの吹き出し口周辺。どこまでが真空成型の樹脂カバーで、どこまでが純正か境目が、一瞬わからなくなるほど。
スゲエ。アルトワークスのフェンダーも同じ材料と手法ですが、真空成型の樹脂パーツというのは、改めて純正クオリティ。
元のFRPのイメージサンプルがこちら。44Gヨシタクさんの熱意で、ここまで商品が昇華されました。
ただ、これでもまだ最終品ではなく、商品性を上げるための細部の仕上げがあるそうで、ドリンクホルダー部分は特にこれから大きく手が入るそうです。オモシロい機構になっていて、同じ手法で、当社も各車種の専用ドリンクホルダーの開発に入ります。
ヨシタクさんのナビパネルがオートサロン向けに急ぐために、こちらの商品開発は後回し状態… それでも、前回のクレーモデルが進化していました。、
こんな風にスマホを置けるホルダー。ちなみにマックス6~7インチはいけるように制作依頼しています。現時点ではツヤツヤのプラスチッキーな感じですが、最終はナビパネル同様、黒のシボタイプになります。純正ダッシュと馴染む材質。
両面テープだけで装着できます。なお、これはまだ製品として半分。上からかぶるカバーがまだなんです。
最終、左のようなカバーが完成します。ちなみに右はさきほどの2DINナビパネルのクレーモデル。完成する前の状態でもあんなにカッコよくなっていたので、どちらも最終サンプルが楽しみです。
そしてもちろん、ジムニーの樹脂フェンダーがこのクオリティで完成した姿を想像すると、涎がとまりません… あ、ワタシ、ジムニーもっていないんですけどね、にょほほほほほ~。
さて、ワタシがキノクニに向かおうとすると、ヨシタクさんも、「一緒に連れて行って」とのこと。直接お取引はされているようですが、通販のイメージが強いため、訪問したことが無いようで、同行することになりました。
安村社長は、20年ほど前から現在のキノクニエンタープライズとしてのパーツ通販会社を経営されていますが、元々はショップキノクニの社長。若いころはヨシタクさんと同じチューナーだったわけです。
オキさんと特注オイルクーラーのパーツ類の打ち合わせ。特注仕様を作るための材料収集。
キノクニがショップであった時代の名残の、超立派な全自動リフト。オキさんとパーツ打ち合わせ中に、外人さんたちが興味深々で集まってきました。実はこの外人さんたちはキノクニを影でささえてきた人たち。和歌山とは思えないインターナショナルな状態になってきました。
「昔はココで400馬力、500馬力、それ以上のバケモンみたいなクルマをチューニングしとってな、シャシ台も奥にのこっとるわ。今、ここでセッティングとかやったら、近所からめちゃくちゃ怒られるやろうな。ええ時代やったな~」
40年以上前の当社とキノクニさんの状況は、こちらの対談に掲載されています。
http://silkroad-jp.com/silkroad/40th-anniversary-talk
毎年、たくさんの新商品を送り出しており、これは、今年の目玉の一つ、DIYインタークラーキット。
サイズが豊富な上に、サイドタンクも2種類から選べ、組み合わせをすると何十通りとなるとのこと。
それより社長、新商品はともかく、今年のカタログはいつになるんですか!?去年は夏になる前でしたよ!半年遅れてマス!
「そういうなよ、11月末に完成や。26,000冊が印刷中や」
26,000冊…マジで…(汗)
「一冊1キロ。つまり26トンや。2万冊ほどがその日から全国へ発送開始や!」
スケールがスゲエ… 1冊いくらなんだろ、かけることの2万冊… やめよう、考えちゃいけない…
「お前さん、300冊くらいはもってかえるやろ?」
やばいよ、300kgをトヨタアクアに積んだら、ウイリーしちゃうよ。
来月、カタログをもらう頃には、44Gさんのナビパネルは完成しているだろうし、ジムニーのフェンダーも全体像をお見せできる状態になっているでしょう。
そしてそこから1ヶ月もすれば東京オートサロン。もう、2018年も最終コーナーってことですね。いよいよラストスパートの時期になったってことです。年末まで突っ走るぞ!