和歌山といえば、キノクニエンタープライズさんとファインオートサービスさん。
タバコ休憩中の沖さん。写真を撮ると、8割、目を閉じています。きっとヨコシマなことを考えているんでしょう。
https://www.kinokuni-e.com/index
東京オートサロンではかまってくれなかったので、クレーム(笑)
沖さんはツンデレ(笑)
ききたかったことがあります。私の目には激変した東京オートサロン2019が、どう見えたかということ。
「純粋な意味でのチューニングカーショーが一旦幕を下ろした、と感じました。かわりに外車、働くクルマ、アウトドア、ドレスアップ、軽自動車と裾野がかなり広くなり、チューニングという冠を外した、幅広い層の期待に応えるカーショーになった、そう思いました」
わかりやすい…
「良い、悪い、ではなく多種多様化してくのは自然の流れ。ただ、イチ個人の意見としては、この業界の根幹はチューニングであり、そこを突き詰めたチューニングの将来性、可能性をもっと色濃く打ち出して欲しかった」
的確な沖さんの解説は大変参考になります。私が言葉にできなかったことを明確にしてもらい、すっきりしました。多種多様化は必要だけど、それだけでは薄まる。根幹にはチューニングがあるはずであり、もっと輝いて欲しい、そんな気持ちです。
キノクニさんから20分くらいでファインさんに到着!旧車、希少車ドンと来い!の松岡さん。
http://www.fine-auto-service.com/
旧車、希少車で困った部品があればファインさん。当社も頼りにしており、してファイン製品の取り扱いをさせてもらっています。
「欠品していたAE86のファンカップリング、入庫しました!めっちゃ出ますね。AE86のレストアで必要なんでしょうね!」
「これは2TG用のオイルポンプ。主にTE27用。これはなかなかのレアアイテムで、入荷するまでに凄く時間がかかりました」
純正部品が無いなら、探す、それでもなければ作る!ファインさんは日本国内だけでなく、世界的なネットワークを持っています。そして、重要なのは目利きする力。ネット購入で粗悪品に辟易することは誰もが経験あると思いますが、それは仕入れする人間の目利きによるところが大きい。市場が必要としているものを、品質と価格を見定めて仕入れるには、クルマ業界という分野での経験、知識、情報も必要ですし、何より、人脈、ネットワークが重要。
最後はカワイ製作所さま。
場面が一転、上海。実はこの一昨日まで川居相談役と中国上海の工場見学に行っており、思い出話で盛り上がりました。
当社はアメリカ、イギリス、台湾、韓国、タイランドは売りも、買いも多少はあるのですが、中国はゼロ。海外担当でもあるワタシ自身、中国は訪問が昨年がはじめて。
上海から4時間ほどの郊外に向かう道中、この巨大マンションの光景がずっと続くような印象。土地の広大さと人間の多さを実感させられます。
どの工場を見学をしても、巨大な倉庫に大量の在庫… 奥行きを見るとわかりますが、部屋の終りが見えない…景気が悪いとか、バブルがはじけるとか言われていますが、この光景には絶句。
中小企業クラスの切削加工工場ですら、日本では超高額だろうと思われる工作機械が山盛り…工作機械の展示場かと思ったほど…
ちなみに人気が無いのは、旧正月の直前だから。今年はトランプさんとの貿易戦争の影響で暇とのことで、正月休みを一週間早めているそうです。最長20日間くらい休みだそうです(汗)
この機械やばかったです…1メーター以上あるアルミのパイプが自動で切削加工され、複雑な形の商品として完成してきます。こんな機械が同じ会社にゴロゴロおいてあります。
そんなとてつもない会社でも、トイレはコレ… 右側でおしっこ。左側の扉の無い溝があるところで大ちゃん。下痢のときに他人が居ると、もう大惨事です… 羞恥プレイです。
カワイ製作所はほぼ100%自社製造の会社。でも、日本国内も海外も、常に視察して情報収集をされています。商品の売買だけが仕事ではない、情報収集も重要であることを教えてもらっています。
難しい顔をされていますが、このふぐ料理はうまかったそうです(笑)。
中国の方の接待というのは、仰天します。もう全然食べきれない… 凄まじい量。このあとも、この倍の料理がやってきました。
昔こんな笑話を聞いた事がありました。
「日本人は残してはいけないと思い、きれいに平らげる。中国人はそれをみて、量が足らなかったんだ、おもてなしが足り無い。もっと追加しなければとなる」そして延々これを繰り返す…そんな話だったと思います。
ボクはこれは素敵な誤解だと思うし、残すのは勿体無いけれど、その心意気はやっぱり嬉しい。ただ、文化が違うとこれだけずれる。それが国同士となりゃずれまくるよね、としみじみ思いました。
何が嬉しいっていえばコレ!スーパー激辛、麻辛火鍋!日本で辛い料理っていわれても、ココイチの10辛でようやくおいしいってレベルで、タイや台湾でも私を満足させる辛さはそんなにナイのですが…
コイツは湯気を吸っただけで数分間むせる地獄鍋。ココイチの10辛がお子様カレーに思えます。正直なところ、最後は味が分からなくなります…
凄い時代です。日本を出て時間後には、共産国中国で談笑しながら鍋をつっついているんです。私が子供の頃、ソ連、中国というのは敵国。冷戦時代でしたからね。何気無い瞬間にこそ、その凄さを実感します。
上海から4時間離れた郊外ですらこの都会ぶり。ホテルの窓からの景色は、ワタシがこどもの頃想像していた中国ではありません。ジャッキーチェンの酔拳が大好きで、あのほんわかして、愉快で、豪快で、大雑把で、人情味溢れる国をイメージしていたのですが、コンクリートで固められ、完全に別のものに生まれ変わったような印象です。
通勤時間くらいに目が覚めたのですが、そういや自転車、1台も見ません。
上海に戻る道中、とにかく車の多さに仰天。
これ、パーキングエリアじゃないですよ、移動中…
上海に近づくとコンテナがあらゆるところに山積み!恐るべし…
はい、事故。
ここでも事故。車間がとにかく狭く、ウインカー無しの車線変更がほぼ当たり前。クルマも多いので事故も多い。こうやって、現代の日本人は中国の光景を非難したくなるんですが、3~40年前の私が幼少のころ、日本もこんな感じだったし、ポイ捨ても多かったし、タバコのポイ捨て、淡を吐く人だって多かった。
無事空港に到着。このチェックインカウンター、なんと革張りのイス!
何がすごいって、これが一番凄かった。これ、カートです。ビビリました。
ありがとうございました、上海。
とにかく、中国の工場は桁違い。20年ほど前に入社したころのシルクロードはAE86、シルビア、シビック、RX-7の部品だけを作れば十分儲かった時代でした。その時代なら、中国の大きな工場で商品制作をお願いできたかもしれません。
でもキノクニさんでの話しにもあったように、今は外車、軽自動車、働くクルマ、ミニバン、旧車、ネオ旧車、すべてのクルマがチューニングやドレスアップの対象であり、そのパーツも車高調やアームだけでなく、無数の製品が存在します。大量生産は厳しい…中国でお願いすることは難しいという印象。
当社の代表が会社の存在価値は、「より速く、より安全に」であり、F1を頂点とするモータースポーツを含めた日本の自動車文化の発展に貢献できる会社であることを掲げています。これを達成するには粘り強く今の日本のマーケットの少量多品種に応えることだと思うからです。
けれど、中国の華やかで他人を押しのけて急ぐ姿は、バブル崩壊前後の日本を思い出し、むしろ懐かしく感じ、うらやましさも感じました。20年前の入社時、当社ももちろんですが、日本中が華やかだったよなあ~。
大量に作って、大量に売れたら楽で楽しいだろうな…とは、ちょっぴりしか思っていませんョ(笑)
研修旅行に出ている間にも、開発商品、ネタがどんどん溜まっております。どんどんアップしていきます!