AE86ユーザーが世界中から集まる老舗ショップ、浮谷商会さん。
いつもこのパンダ君がお出迎えしてくれます。
浮谷さんのブログの写真は、毎回撮影していますが、デジャブのように、同じ写真に見えてしまう。
というくらい、ひっきりなしに新しいハチロクが入庫してはレストア、メンテを繰り返しておられるということ。一体、どれだけの数のハチロクに触れてこられたんでしょう。
途切れることなく、常に作業待ち、予約待ち。
イニシャルDに、訳ありの過去を持つ、腕利きチューナーとして出演してそな雰囲気。
吸っているのは、電子タバコっていうのがオシャレ。
スパルコのカタログを案内すると、この布フックが気になったそうです。
そういやこいつにサベルト製が装着されている。
ハチロクが現役だった頃にはなかった布フック。こういうちょっとしたアップデートが渋い!「ナニがなんでも当時もの」、ジャ無いところに遊び心があり、素敵。
「スパルコっていうのがいいね。歴史あるブランドだし、元々レースの安全性に気を使ってきた会社だからね」
「そうそう!俺サ、この間、CR22のアルトワークスの作業やったんだよ!依頼があってびっくりしたよ。」
クルマの構造を理論的に理解しているプロは、専門外でも美しい仕事をされます。(今回は訳アリで受けられたので、必ず受けてくれるとは限りません)
気になっていたのですが、AE86やシルビアなどを所有している人の中には、普段乗りと遊び用に、軽自動車を購入し、楽しむ、という流れもでているようです。
「良いもの紹介するよ、最近コレが手放せ無くて」
ネックスピーカー!しかもKENWOOD!
「BOSEが欲しかったんだけど、軽いのが無くてサ。音楽聴きながら運転して、着信があってもハンズフリーで出れるしサ」
なんてオサレなんだ。ボクも買おうっつと!
昔は色んな車種をやっていたそうです。そこにハチロクが登場し、ドはまりし、レースやったり、チューニングやっていたら86ユーザーばっかり集まり、現在に至る、って感じだそうです。
雰囲気から頑固なハチロク専門店を想像しがちですが、真逆。プライベートでも仕事でも、良いもの、革新的なものはどんどん取り入れる、温故知新的な老舗名ショップ。
次は、浮谷さんから一時間ほどの、カーメイクラスティさん。
こちらはバリバリチューニング中。
トンでもないとわかるエンジンが作業待ち。
代表の有田さんは奥でずっとパワーチェックにかかりっきり。
実は前日に日光サーキットでお会いしていました。そして、サーキットイメージが強いと思っていたRASTYさんが、ドリフトユーザーさんのクルマを作っていたことを知りびっくり。
シルビア、スカイライン、JZXばかりのイメージの中で、この巨体がドリフトを決めると、凄く興奮します。
ちなみにクラウンエステートには2JZが搭載されているようです。
さて、見晴らしの良い2階でお待ちしさせていただいたのですが…
そんな簡単に終わるはずもない。パワーチェックを念入りにされています。長年、モンスターパワーなクルマを作りサーキットで途方もないスピードで走らせておられる人ほど、作業は丁寧で綿密。クルマの安全性と命に直結するという認識が高いのです。
事務所奥にある、このシミュレーター、一度乗ってみたい。
RASTYさんも、トヨタ専門店のイメージが強いのですが、有田代表にそのつもりは無かったそうです。Z33なんかもやっていたけど、JXZの日帰りAT→MT積み替えの印象が強烈で、いつの間にかトヨタ専門のイメージになってしまったそうです。
こいつもかなりの強烈なイメージでしたしネ。
クルマの楽しみ方にも色々あります。古いクルマを大切に乗ることも、サーキットでぶん回すことも、普段の移動の中に楽しみを見出す事も、使い方も遊び方も千差万別。そして浮谷さんやRASTYさんのように、いろんな提案やサポートをしてくれるショップ様の存在は心強い限り。
目の前のカッコいいハチロクや、豪快にドリフトを決めるクラウンを見ていると、メディアが叫ぶ「クルマ離れ」という言葉が、陳腐にすら見えてきます。
ワクワクします!
ここから先は、蛇足、独り言。読まなくて良いやつです。
最近は、RASTYさんでも、浮谷さんでも外人さんが訪問したり、購入したりなんてことは結構頻繁だそうです。
当社でもささやかながらアメリカや韓国に販売代理店があります。
そして、連日ニュースになっている香港にも僅かですが、パーツを販売したり訪問した事があります。なので、気になって仕方がない…
今回の連日の暴動は、イギリス領時代、自由にモノを考え、行動できた世界から、一変、監視され、指導者には絶対服従だとなれば、仕方ないかもしれない…
ある日、突然、他国に侵略され、首に電子タグの鎖をつけられた、という感覚でしょうか…
何度か訪問した本土では、高速道路で、おびただしい量の監視カメラが記者会見のように光続けていたのが強烈な思い出。
人がヒトであるのは、文化活動のおかげだと思っています。種の保存のために生きる動物とは違い、生命の維持や、子孫繁栄とは無関係の活動や行動をとれるのが人間。
監視され、レールを轢かれ、自由な思考できない環境では、文化は育たない。そして文化を失った人間は家畜になってしまう。
ゲームも、スポーツも、芸能も文化、そして私たちが愛するチューニングやドレスアップも文化。自由な発想から色んなものが生まれ、人の繋がりを生み出します。当社も自動車文化の発展の一助となる、という想いで起業されました。
https://www.facebook.com/hustlerclubhk/
香港には日本のクルマ好きも多い。
願わくば、香港ユーザーが、以前のように日本のクルマのチューニングやドレスアップを楽しめるような日が来る事を祈っております。
ちょっと重苦しいハナシになりました。
国同士も、人間同士も、なかなかウマくいかないもんだねェ(意味深)
色々あんまりウマくいっていない、ダメ営業マンの、関東、東北レポートはまだまだ続きます。
次回は、いよいよワタシの相棒、ハイゼットカーゴの禁断パーツ装着@PAL SPORTSです!