AUTO CRAFT@埼玉 S660ビッグロータキット

S660のビッグローターキットを拝見すべく訪問したのは、AUTO CRAFT様@埼玉。

https://www.auto-craft.jp/

ビッグローターキットの販売を長年続けてきた当社としては、どんな製品なのか、とても気になっていました。だって、ソリッドからベンチに変換されているっていうのですから。

ウワサ通り、ほんとにベンチローターに変換されているよ!

スゲエ!

S660純正はこんな感じのソリッドタイプ。(画像はJB23)

比較すれば一目瞭然。放熱スピード、耐久性ともにソリッドはベンチに劣る。

「ホンダなりの理由はあったんでしょうけれど、S660は軽であってもスポーツカー。一般走行では問題なくても、サーキットでチューニングされた車両になってくると、耐久性には大きく影響してきます」

S660はもちろんのこと、長年、ハイパワーチューニングマシンを作って、走っているからこその着眼点。

それにしても、ソリッドタイプを、ベンチに変換してしまったことには脱帽。しかも流用ローターではなく、イチから国内メーカーで作ったオリジナル品だとか。

しかも税別定価¥29,800にもびっくり。

今後は、流用キャリパーもセットにした、お手軽、お得なタイプも発売予定だそうです。

AUTO CRAFTさんはチューニングショップであり、軽自動車の専門店ではありません。

シルビア、FT86、35GTRといった乗用車のサーキット車両の制作が今までは主。

けれど、以前から自動車メーカーが発売する新型スポーツカーの激減、中古スポーツカーの希少化と高騰化、タイムアタックやドリフト競技参加への高額化を懸念していたそうです。

そんな折に軽自動車の各種レースの盛り上がりを見て、モータースポーツを盛り上げる一つのツールとして関わりたい、と至ったところに、業界愛を感じます。

L275ミラ レース用車高調 with オートリサーチ米沢さま

っていうか、どこかで聞いたことのあるセリフだなと、思ったら、オートリサーチ米沢の安達社長じゃん!しかも、お二人サーキット仲間だとか(笑)

関東という地域柄、軽自動車のチューニングを受け入れるショップがあまり多くは無く、ユーザーが困っていると感じ、HA36でレースカーを作り、各種イベントに積極的に参加し、アピールしているそうです。

ショップの前にこうやってデモカーが置いてあるだけでも、ユーザーには安心。

大手有名チューニングパーツメーカーとも距離が近く、オリジナルパーツの制作能力が、メーカーに匹敵するため、柔軟なクルマ作りが可能。

ふと、ワタシが関東営業になった10年前を思い出しました。軽自動車パーツの案内を、ある東京のショップ様に配布しようとすると…

「そのチラシは要らない。置いていかないで、邪魔だから」

と、いわれ、その後も何度か似たような悲しい経験がありました。ということは、その時代の一部K-CARユーザー様も、ショップ探しに苦労されたかもしれないと思い出しました。

今、こうやってAUTO CRAFTさんが軽自動車に参入されたことは、個人的に凄く嬉しい!

関東の軽自動車ユーザーがどんどん増えていると感じていますから、対応できるところが増えればアフター業界が盛り上がります。

高額なハイパワーマッスルも夢があって楽しい!けれど、費用をかけず楽しめるものが無ければ、裾野は広がりません。どうせ楽しむなら人数が多いほうが楽しい。

といいつつも、心のなかでは「ウカウカしてられない」というのが本音。

商品開発でAUTO CRAFT様や他のショップ、メーカーたちに遅れをとるわけには行かない。

ビッグローターキットだって、ダイハツ、スズキ用を開発中ですし…

放熱効果の高い、ディスクローターと一体型のリアドラムも計画中。ブレーキディスクに見えるだけじゃなく、後付キャリパー対応にして、実際にディスク化してしまおう、っていう計画。

それ以外にも会議では色々な製品の提案、計画が進行中!

シルクロードの商品開発には制限がありません。スズキツインだって、軽トラックだって、旧車だって、ネオ旧車だって、働くクルマだって、フェラーリーだって、なんだってやっちゃいます。

だって、当社のモットーは45年間、変わらず、

「より速く、より安全に」そして、より愉しく、なのです。そこにさえ当てはまっていれば、なんだってOK!

今日も、全国のお取引先さまショップからの無理難題、聞いたことも無いクルマの部品の問い合わせをいただいております。そういう問い合わせをいただけるのが幸せ。

(”対応できる!”とはいっておりません(笑))