ローポジシートレール部門 第1位! @みんカラ in 2019

シートレール部門で第1位獲得!

っていっても、当社じゃあ、ありません。

カワイ製作所さまです。

http://www.kawaiworks.com/

 

ピラーバーも毎年、同じ賞を受賞されています。

シートレールとピラーバー、どちらも受賞。なんて強欲(笑)。

受賞が数年続くと、殿堂入りになるそうです。

そんなシステムがあったんですね。

ローポジションシートレール、というのは、創業40年を超えるカワイ製作所の、代名詞的な製品。

ヘルメット着用で運転することの多いスポーツカーは、頭上のクリアランスが欲しいですし、スポーツドライビングポジション的にも低いことは重要。大まかに2種類あります。

一つは、純正レカロなどの純正スポーツシートをそのまま着座位置だけ下げるタイプ。

こちらは、現行車両である、HA36アルトワークス用のローポジションレール装着車両。

最近でこそ、純正レカロ車両は減りましたが、昔はスバル、三菱、ホンダなどのスポーツカーでよく見られました。

こちらは、FD2無限RRのローポジションレール装着車両。

っていうか、無限RRなんてレアなクルマにまで対応していることにびっくり。

過去の車両のローポジションレールも、ほとんど揃っているのがカワイ製作所。

もう一つが、レース用のフルバケットシートを、装着する、スーパーダウンシートレール。

このFT86用は、マックス70mmダウン。凄い量です。

シートレールを造ることは、簡単なようで、そうではありません。

レカロ、スパルコ、純正、その他メーカー品は、それぞれ形状が異なります。レカロ社は、レカロシートに合うレールを造ればよいですが、カワイ製作所は、何十種類とあるシートに対応しなくてはいけません。

形状が異なると、同じように装着しても、内張やコンソールに当たる、なんてことがあるんです。

それだけではありません。

安全に関わる製品でもあるので、強度も重要。安くて、適当に装着できれば良い、というものではありません。

なので、自社工場に、強度試験機も導入済み。

検査できる箇所を今後もどんどん増やすそうです。

現時点では、レカロ社のシートに対して、強度検討書類を、有料で発行されています。

国交省が定める基準に極力準じることで、できるだけ数値や客観情報で、自社商品の安全性を証明しておられます。

ただ、この基準は日々変化し、どちらかといえば厳しくなる方向。そのたびに、新たなテストに取り組んだり、装置を準備したりして、より安全な商品の販売を心がけておられます。

シートレールの納期を求められて、”受注生産、約2~3週間です”、って答えると、

「え!?在庫無いの!?そんなに時間かかるの!?」

という反応をいただくことがあります。

現場を知らないとわからないので、仕方無いですが、この40年間くらいに各メーカーから発売された車種全部×左右のレール2種類×取り付けるシートの種類=ほぼ無限種類、のシートレールが存在します。

つまり、各種1個ずつ在庫しても、万単位の在庫。保管されている制作ジグだけでも、恐ろしい数です。

そもそも、有名ブランドは、自社のシートに対応するレールしか供給してくれません。この世にある色んな種類のシートにまで対応してくれるのは、日本中探しても、ほとんどありません。

運の良いことに、当社はカワイ製作所さまと30分の距離にあるだけでなく、お付き合いも創業時の40年以上前に遡ります。

初代シルクロード営業マンとして、45年前に、キノクニエンタープライズを担当していたのは、現カワイ製作所の起業者である、川居相談役。ワタシの営業マンとしての超先輩でもあるのです。

お互い30分という近さもあり、当社営業マンが週に3~4回訪問させていただき、随時、出来たてのシートレールやタワーバーを持ち帰りしています。

つまり、カワイ製品納品スピードが世界イチ!(大げさかな)

最近、気になっているのは、ご注文いただく車種。

軽自動車が多いことに加えて、クロスビーやN-VAN、ハイゼットカーゴ、エブリ、キャリー、ジムニーなど。元々、ピラーバーやタワーバーはスポーツカーに乗る、走り屋御用達アイテムだったのに、そんな車の注文より、上記車種が圧倒的。

40年、45年と長きにわたって商売を続けるのは凄いことだと、おじさんになってから気づきました。

だって、40年以上前のクルマや環境と、今は、全然違います!お客様が欲しいと思う商品や車種も、年々変化するのです。

この業界に入ってちょうど20年ですが、当時、大ブレークして、一世風靡した商品やブランドの多くが、今はあまり多く残っていません。この業界で生き残るための秘訣とは…

それは、この対談で語られていますので、どうぞよろしく~

http://silkroad-jp.com/silkroad/40th-anniversary-talk

この40周年対談で、カワイ製作所、キノクニエンタープライズ、当社の代表3人とも、

「次の50周年記念!?無いわ!!全員、引退しているやろ。少なくとも、誰か死んでるやろ(笑)」

といってましたが、全員、現在、思いっきり現役バリバリ。

50周年の準備をそろそろはじめなきゃ。