「右端、KOC(京都オフロードセンター)の藤田さんだよ。俺は左端」
ゲっ!二人とも若い!
初々しい!
関根さん、当時”は”、めっちゃハンサムじゃん!(笑)
年月って怖いですね…
KOC藤田さんの現在… 怖すぎる…貫禄が半端無い…
KOCさんとIMPSさんは、大昔、互いにジムニーで切磋琢磨されておられましたが、藤田さんはその後ランクル専門店に転身。
国内はもちろんですが、世界中に熱狂的なファンを持つ一大ブランド。
「今日はどうしたんだい?」
関根社長は、若いころの甘いマスクはどこへやら。
怖いオヤジ風ですが、実はびっくりするくらい穏やか。
相談があって。ただし、怒んないでくださいね…
JB23、JB64のローダウンキットを開発していて、特にドリフト用としてテスト中なんです…
と、いいかけた途端!
「切れ角と、ハイスピードでのドリフトで行き詰まってんでしょ」
なんで!!!!!!
なんで悩んでいることが一発でわかるの!
「ははは、だって、JA11の時代に、ジムニードリフトやって、オプション4に取り上げてもらったことあったもん」
JA11が現役だった20年以上前に、ドリフトも谷田部での最高速記録も、とっくに挑戦済み。
そもそも、ジムニーでドリフトっていう発想は、最近生まれた発想だろう、と思っていたのに、うそでしょ…体験済みなんですか…(汗)
「とりあえず、このピロブッシュをつくって、トレーリングアーム類に入れてみたらいいよ。かなりやりやすくなるはず」
目からうろこ… これは早速やってみたい!
「うちは、サスペンション、つまりショックアブソーバーやスプリングを開発するときに、サスペンションに余計な仕事をさせないことを心がけているんだよ」
あ!
ナルホド!
そうだ、車高調の性能しか考えていなかった… ドリフト時の問題点の解決をすべて車高調で済ませようとしていた… アームやブッシュが本来やるべき仕事までさせようとしていた…
「この間、君にのってもらったJB64、ショックとスプリングがノーマルだったけれど、明らかに乗り心地が変わっていたのを覚えているよね」
覚えてますよ。衝撃的だった。
でも、何をしたかは教えてくれませんでしたよ(笑)
「あれ?おしえてなかったっけ?(笑) あれは……………」
アーーーーーっっ!そうだったんだ!!!
「ボクはバインディングって呼んでるんだけどね」
https://www.facebook.com/4x4imps/
詳細は割愛しますが、要するに、ショックとスプリング以外の部分に手を入れることなんです。
”当社の車高調は乗り心地抜群!”
”走行性能が車高調でグンと変わります!”
ワタシたちメーカーは、販売ということが意識にあるために、どうしても車高調だけですべてをまかなってやろうと思ってしまう。そんな思考を一撃で吹き飛ばされ、目が覚めたような気分。
「まあ、こんなことやってるから、儲からないんだよね(笑)」
と関根社長。ほんとにこのお店のお客さんは、関西人的に言えば、「得をしています」。
利益よりも、お客様のことよりも、ジムニーのことが最優先!
「これもつくったらイイよ」
なんですかコレ?
「キングピン。フロントもアクスルのジムニーは特殊でさ、ここを弄るとキャンバー角度が変わるんだよ。走行性能という目的においては結果的にあまり効果がなかったら、うちはやんないけど、ドレスアップなどではいいんじゃない?」
あらためて気づいたのは、「超老舗のジムニー専門店」、とくれば、シャコタンだの、サーキットだの、ドリフトだのなんて言葉を発するだけで叱られるように思うのに、むしろ、こちらよりはるかに昔にそんなことは実行済み。
なおかつ、ドレスアップジムニーだって、
「いいじゃない」
といってくれる柔軟性をお持ちなのです。
「ジムニーだからって、『山登りしなきゃいけない』『車高は上げるもの』って思わない。むしろ、色んな可能性があると思って、最高速も、ドリフトもやったんだよ。もちろん、20年ほど前に、耐久レースにも出たよ」
「当日、受付でも車検場でも『本気で出場するんですか』って何度も聞かれてサ、バカにすんなよ、一位とってやる!って思ったよ」
「結果は散々でさ(爆笑)。尻尾巻いて逃げたよ」
気持ちイイ!こんなにはっきり失敗したこともあっけらかんと話してくれるんです。
そして、驚くのは誰もやっていないことにどんどん挑戦する姿勢。
ジムニーのサーキットや耐久レース参戦も、当社もJAWSさんや3UPさんと”新しいジャンル”として計画していましたが、とっくに先駆者が居たんです。
パイオニア。
なのに、ジムニー新参者の当社にも熱いエールを下さります。
「良いものをつくってるな、って関心してるよ。良いものなんだから使わせてもらうよ」
といって、当社のラテラルロッド、ブレーキローターなどの改良点やセールスポイントもちゃんと教えて下ります。
ジムニー一筋で、来年はいよいよ古希とお伺いしてびっくり。全然見えない。
見せてもらった過去のいろんな写真は、バカなことやったり、どんちゃん騒ぎしたり。ジムニーを通じて、たくさんのヒトと繋がっておられます。
ジムニーライフ、という言葉がぴったり。
私は、ジムニーのことで迷ったら、必ずIMPS神社を参拝します。
すると、ジムニーのことだけでなく、仕事のことも、自分の人生の悩み事まですっきりしちゃうんです。
ジムニーのヘビーユーザーはもちろんですが、超ライトなお客様に対しても、ほんとに親切で丁寧に対応してくださるお店。
そういい切れる理由は、私が営業マンだからです。
営業マンというのは、本来は立場が弱い。「買っていただく」立場なんです。
最近でこそ少なくなりましたが、昔は、営業マンを手厳しく扱うお店も多かったのです。営業マンに親切丁寧なお店は、お客様に対しても同じ。
「こんな部品の取り付け頼んだら嫌がられるかな」
「こんなつまらない相談したら怒られるかな」
なんて心配はありません。
パンクしたら、半泣きになってJAFを呼んじゃうダメ営業マンが、無知な質問をしても、喜んで説明してくださるIMPSさん。
さて!山盛りご報告事項が溜まっています!
ヤバイくらいです。
お楽しみに!
IMPSに訪問ありがとうございました。
今どうなっているか?またこれから何をすべきかを話すべきなのについつい昔話になって申し訳ございません。昔やったからどうなんだ!だからどうした!自慢話?爺話!もう聞かないでくれ!もう書かないでくれ!
昔は昔、昔の姿には今戻る気はありません。なぜならそれは退化で進化ではないと思っているからです。
技術力は日進月歩以上のものがあります。やっていることは同じでも進化した形で行きたいと思っております。
小河営業部長さんがご来社するとそのことを強く思いださせてくれます。
いつもエネルギーをたくさん頂いております。ありがとうございます。
うちはジムニーしかやっていません。その他は妄想です。色々教えて下さい!
それってジムニーでも使えるじゃんって言う事になるかもしれません?
良い製品を期待しております。
またのご来店お待ちしております。
商いは飽きない 日々是精進
関根さま
いつもご謙遜が過ぎます!(笑)
去年の11月にはじめて訪問させていただいてから、たった一年間だけでも、学んだことがたくさん。
シルクロードに入社して20年。営業マンとしては12年、IMPS、関根社長との出会いは、過去最大の衝撃です。
昔話?
関根社長が20年前に実行されたことに、僕たちが、やっと気づいたんです。
だから、未来話です(笑)
クルマ業界って、歴史にならない。
記してくれる人も居ない。
だから、本当に社長のお話は貴重です。
退化どころか、自動運転、電機モーター、回生ブレーキなどもしっかり勉強されて、少しでもジムニーに活かそうとされている姿勢には、頭があがりません。
ワタシは、モータースポーツ未経験で、車そのものにあまり興味がありません。
ただ、両親が競技をやっていたので、生まれてからすぐ、ラリーショップやラリー会場が私の遊び場で、そこにやってくる色んな人たちに遊んでもらって育ちました。
45年がたっても、その時のネットワーク中心に人が集まり続け、一つの村として、人間関係が豊かになるクルマ文化の素晴らしさは、誰よりも良く知っているつもりです。
だから、メカニズムとして、趣味としてのクルマだけでなく、クルマを通じて人間関係を育む、その自動車文化の発展に寄与されている、関根社長を大変尊敬しております。
基本的には怠けもの、面倒くさがり、不勉強な営業マンなのですが、今回も、ハートに火をつけていただきました。
本年は色々本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
m(_ _)m