TICさまとの共同プロジェクト、開始!
ハードチューニングショップなら、一度は耳にしたことがある名前でしょう、「TIC」。
当社は、随分前から気になって仕方の無かった存在。このたび、TIC様のサービス取り扱いが決定しました。
所在地が、東京都足立区の陸運局の隣…
http://www.tic-group.jp/ci04_1.html
改造、チューニング、ドレスアップにおいて、国交省が「指定部品」と認定している部分は、原則お咎め無し。
http://www.aiseishin.jp/qa/shiteibuhin.pdf
たとえば、アルミホイルや車高調、ルーフキャリアやエアロ。
一定の条件(寸法、取付方法等)を守る必要があるとはいえ、基本的に手続き不要で合法。
(車高調が違法だった時代があるんですョ)
ところが、アーム類は大半が指定 ”外” 部品。
それに、サスペンションでも、スプリングからエアサスに換えたり、リーフスプリングを交換することは、指定部品 ”外” の扱い。
原則、違法となりますし、車検を通過しなくなります。
けれど、指定部品以外を認めない、となると社会的に不具合が出ます。移動式店舗や選挙カー、祝賀パレード用のオープンカーなど、改造箇所多数なので、違法になってしまう。
そういった特別な変更にも柔軟に対応するという制度が、公認車検、改造車検と呼ばれる制度。
求められるのは、安全性の証明(そして、陸運局が望む書類形式と条件を満たすこと)。
当社のアームなら、純正と比較の破壊試験を行い、強度の証明する努力をしています。
こういった強度や安全性の裏づけデータや資料を根拠とともに書類化し、車検に行けばよいのですが、常に混雑する検査場で、改造車検の部品をいちいち時間をかけて強度証明するのは現場業務に支障が出ます。
なので、車検日とは別の日に予約を入れて、改造する部品の強度を検査官にプレゼンし、その部品を認めてもらうことを、事前申請と呼びます。(荒っぽい説明)
当社が以前からTICさまに一目置いていたのは、その対応箇所が多岐に渡る上、通常レベルの技術や知識では、とうてい通過できないだろうと思われる改造申請も対応するところ。
これでもすでに上級レベル。とはいえ、ハードチューニングではよくある改造…
うんうん、これもわりかしポピュラー…(でも、大変だとは聞いたことがある)
外車に国産エンジン!でも対応すんの!?!?!?!?!?
ハンドルの位置変えるって、超ハードル高そうなんですが!?そもそも何を証明したらよいのかすら想像が付かない… しかも書類¥25,000って…ウソでしょ…安い…しかも、当社が取り扱いってことは、卸売り対象サービス…(お問い合わせください)
3UPさんでも、エンジン積み替え、オーバーホール、チューニング、車検まで全部やっていますし、公認車検だって台数をこなしてきています。
けれど、書類を制作する時間、それを提出して審査をうける時間、なにより不備があったら、やり直し。重作業を大量に抱え、時間との戦いをするショップ様には苦痛の一言。最近だと、シビックに純正以外のエンジン積み替えで、作業の合間仕事ながら、公認取得に2ヶ月近くかかった、なんてケースもあります。
TICさんは、年間1000台近くの公認車検を対応されています。ゆえに、精度が高く、対応も速い。公認車検を専門にしているのですから、知識量も半端無く、プロショップでも躊躇するようなものでさえ対応できるのです。
たとえるなら、白河系ラーメンのレシピを知っていたとします。
だからといって、自分で作るか、といわれたら、食べに行くことを選択します。だって、一杯たべるのにかける時間と材料コストが合わない。なおかつ、造りなれたプロのほうがうまいに決まっている。(ワタシ、食いしん坊なので)
すでに、TICさまにいくつか書類をオーダーさせていただきましたが、要求される画像、資料をメールで送付すれば、基本、1~2週間で発行してくださります。なおかつ、予想以上に書類の作成費用が安い…。
車検のルールを知り尽くした凄腕プロ。驚愕の一言。
ある意味、弁護士だと理解すればわかりやすい。車検に関する法律を隅々まで理解し、目の前にある車の改造を検査官に問題が無い、ということをしっかりと伝える役目なのです。
新しいカタログを大量にいただきましたので、これからお忙しいショップ様に、どんどん利用してもらえるよう案内をかけてまいります。
大変お忙しい会社なので、もしかしたら当社にお声がけいただけるほうが、いろんな意味でスムーズになるかもしれません。
当社も、自社商品については、事前申請済み書類を、多くの商品に対応させています。
先日、ハイゼットトラックのコンプリートカー販売することになった、私の個人的な地元のパイセン、桜井自動車様からも、ローダウンリーフキットと、書類の発行をご依頼いただきました。
書類一式、ちゃんとそろっていることを確認して納品。
リーフスプリングに「強度検討書」は同封されているケースは多いのですが、それだけだと公認車検は受験できません。先ほど説明した、事前申請を通過しないといけない。
当社のリーフスプリングには、事前申請済みの書類が発行可能。
当社のリーフやアームは、奈良県の陸運局に、製品の強度、安全性を事前に認定済み。つまり、改造車検の、事前申請が終了している状態。ただし、量産品を認めてもらうのは、通常よりも審査が厳しいんDEATH…
「オマエが後輩やから、商品購入したんじゃないんや。うちらは近畿運輸局指定整備工場でもあるわけやから、安全性、合法性には細心の注意を払っとる。そういう視点から『事前申請済み書類』を発行できるのが魅力なんや」
嬉しいけど、なんかひっかかるな(笑) 可愛い後輩のためではないんですね。
「まあ、そういうなよ(笑)。そこはこういう商売上シビアになる。それに、書類が存在することで安全面、合法面を、お客様に強くアピールしやすくなる」
当社は、アーム類にも原則、事前申請済み書類が発行可能。
聞けば、当社のアームと書類、ユーザーの持込で、TICさまも内容確認したことがあるとのこと…
(冷汗…)
「安心してください(笑) 僕らから見ても、非常に丁寧な仕事をされている、という印象です」
イエーイ!(ホッ…)
まあ、ボクが作っているわけではないんです(苦笑)
この恐ろしい風貌をした、元ラリーストで、シルクロードの元工場長が、書類専門部隊として暗躍中。
当社と、TICさんと意見が合致するのは、改造=悪というイメージを払拭したいということ。
クルマを個人の好きなようにカスタムできることは、自由主義国においての大切な権利。もし、毎日着る服を法律で規正されたら、皆さん、怒りませんか?それと同じこと。
ただし、社会の安全や秩序を保つ上で、一定のルールが必要なことも理解出来ます。
ならば、法的に認められるドレスアップやチューニング、改造を広めることが大切ではないかということです。ルールが厳しいからと、ユーザーが萎縮するような風潮はイヤなんです。
事前申請書類に対応することになったのは、10年前の埼玉のこのヒトの一言。
「シルクさんのアーム、事前申請書類ないから、車検面倒なんすよっ。作ってください」
はあ…簡単にいいやがって…と思ったものですが、その後、色んな問題をクリアし、現在に至っては、やっておいて良かったと実感。
まさに、桜井自動車の先輩の名言どおり、
「あの苦労、思い返せば通過点」
やっぱ苦労から逃げたらダメなんですねえ。日本はコロナウイルス問題だって、逃げずに立ち向かえば、必ず乗り越えられる!
え、おまえはどうなんだって?
いやァ~頭ではわかっちゃいるんですがねえ… 今日も、課金ゲームで現実逃避ですぅ。本気だすのは明日から…