前回のミステリー事件の続き(笑)
R33/34スカイラインの社外タービン用エキマニ、3UPさんでテスト中。
レイアウトのこだわりが強い三上さん。なんとかご要望に沿ったサンプルが完成。
ところが、このエキマニのテスト装着をめぐって予想外の騒動。
テスト品を取り付ける以前の問題。純正マニが外れない。ビクともしない。
「びっくりしました。純正のエキマニがこんなに酷い状態になっているなんて…」
岡崎さんのブログから、その壮絶さを知りました。
純正のマニはエンジン側のフランジが一体ではなくバラバラ。
この形状の純正鋳物マニが高温にさらされたり冷やされたりを20年間繰り返し、変形しただけでなく、大幅に縮んでしまっていたのです。
こんなに縮んでしまっては外すのは至難の業。
排気干渉も酷くなり、本来のパワーが出せなくなるなど不調の原因となっています。
取り外し作業に5時間。
何度も息を止めて力を入れてレンチ類をまわす、を繰り返した結果、めまいで卒倒。
バーナーで炙り、グリスを入れ、ハンマーで殴る。ダブルナットにしたり、スタッドボルトにネジ頭を溶接移植するなどの壮絶な作業内容のオンパレード。
エンジンを降ろしてからの5時間、お疲れさまでした。
途中ぶっ倒れた三上さんの代わりに、ピンチヒッター岡崎さん。絵になる。
回復した三上さんからお電話。
「ヤバイです。純正は鋳物なので基本的に修理できません。変形も酷く、戻しなおしての装着が実質不可能です」
「今回作った試作品は問題なくすんなり装着できました。Ver.1の発売が無事決定したのは嬉しいですが…」
「あくまで社外品(チューニング)タービン用。純正タービンには装着出来ません」
「3UPはチューニングショップであると同時に、古くなったシルビア、スカイラインのレストア工場でもありますから、この純正のエキマニの惨状は看過できない」
「で、相談なのですが…」
ギクッっ…
「今回、お願いした4,5,6番のレイアウトがボクの求めた理想形。これを維持した上で純正タービンに装着できるタイプも試作品お願いできますか?」
お ・ こ ・ と ・ わ ・ り !
お断りですぅ。
純正タービンに対応するには、サクションパイプやサージタンク、パイピング類を避けるためのスペースがとんでもなく厳しい!って三上さん自身が言ってましたョ。
レイアウトを簡単な形状にしていいなら可能ですが。
「え~、だって~、あのレイアウトじゃないとォー……」
あ、電話の向こうで口を尖らしてる(苦笑)クルマオタクの悪い癖です… 売れる、売れないは二の次。性能のためなら製造効率、コストは無視。
ユーザー側には朗報、製造販売側泣かせ。
でも、それこそが3UPさんがユーザーさまから信頼されている証。
今回はテスト品装着で、倒れるまでがんばってくださったしなァ…どうしようか…悩む…
とりあえず、Ver.1チューニングタービン用のエキマニ年内販売決定!
レイアウト変更しているので価格は確認できていませんが、7~9万円以内には抑えたい(希望的観測)
3UPさんプロデュースのSR20DETターボ用のエキマニはおかげさまで大好評。
品薄がつづいてご迷惑かけましたが、最近、ようやく生産が追いついてきました。
同じく3UPさんにプロデュースしていただいたSR20DE、NAエンジン用のマニも量産準備に入っています。
ご期待ください。
営業活動自粛中で在社ですが、ありがたいことに毎日全国のお取引先さまから変わらずご連絡をいただいています。
政治家が”テレワーク”などと仰々しく言ってますが、送られた動画、画像をみながらの電話打合せは通常業務。民間を馬鹿にすんな(物理的に出来ない業種はともかく)。
一番遠いお取引先の大原自動車さま@宮崎県からお電話。
「しばらく会ってないけど、元気でやっちょるか?」
と、お声掛けいただきました。お互い大変なのにこちらの心配をしてくださる。感謝です。
今回も電話会議の最後はバンコクの話に。
「タワービールが恋しい」
飲みタイ…
「マッサージ+ビールの組合せ最強ですよね」
今すぐ行きタイ。
岡崎さんとはもっぱら食事の思い出。
「羽つき餃子おいしかったよね」
食いタイ…
同い年三人の中で一番食べるのが岡崎さん。
バンコクの中華料理屋での食いっぷりにはビックリ。
そんな岡崎さんに教えてもらったバンコクのチキンのうまさは最強。
タワービールとの組合せが凶悪。食べに行きタイ。
数ヶ月前にバンコクの友人たちと、3UPさん行きつけのジンギスカン屋さんを堪能したのが別世界の話のよう。
3ヶ月で世界が激変したと改めて実感。
ヨシ!そんな今だからこそ、やってやろうじゃないか!
RB25DETエキマニVer.2純正タービン対応型を!
(まだVer.1すら発売していないのにネ…言うだけならタダっていいますからね)