今回、ライトエース(タウンエース)で、”チョイ下げ”(仮称) キットを開発中。
え?チョイ下げといえば、ダウンサス?
「違う。そして車高調でもない」
え!?どんな方法ッスか!?
「フロントはオマエも知ってるよ。純正ストラット加工方式。ハイゼットトラック用と同じ方式」
「車高調の魅力の一つは直巻スプリング。長さ、レートの選択幅が多く、セッティングを取りやすい」
なるほど。
「この方式ならショックアブソーバー、アッパーマウントは純正のまま。耐久性、快適性を高い次元で保てる」
「リアはショックが純正のままだとストロークが余ってしまうので、底付きしやすい。これがダウンサスが不快な場合の要因の1つ」
「ショートバンプラバーは有効なので準備中。でも、ショックのストロークをショート加工するのがベスト。もちろん、お客さんがショート加工するのは大変だから代案を用意している」
「ボルトオンキットでショート加工状態を実現する。頭の中で絵は描けた」
早く見たい。
「最近のクルマの多くはリアホーシング車が多い。ホーシング加工は理想的だがハードルは高い。その一部の効能をお手軽な方法で再現してみようと思う」
「とはいえなあ、純正リアショックの酷い減衰力は許せんな~」
ということでハイゼットカーゴ用に作ったKYB調整式ショックを加工装着。
実は、ハイゼットカーゴでは、車高を変えるわけではないリアショックアブソーバーを発表したところ、ホントにご注文をいただいてビックリしました。
その背景には、クルマを自分のステータスの表現として他人に「魅せる」ことよりも、生活をより豊かに愉しくするためのツールとして求めるユーザーが増えていることを実感。
過激な車高よりも、快適性、耐久性を備え、なおかつ爽快感のあるサスペンションがより求められていると捉えています。
なお、チョイ下げキットは開発担当ではなく、営業マンが開発を進めています。
コロナ終息まで、営業マンは外周りを週1~2日以内に限定。大量に時間が余る営業マンの一人が開発を志願したのです。
ただの営業マンではありません。特注車高調の設計能力をもった特殊な営業マン。
営業先のショップ様を訪問しながら、レース用車高調、希少車、絶版車、旧車用のサスペンションの相談に応じ、設計まで対応している営業マン。フェラーリーから農業用トラクターの車高調までこなしてしまいます。
なお、当社では表立って特注車高調を対応しておりません。お問い合わせいただいても「対応しておりません」となります。
車高調を設計するのは大変なこと。依頼主さまにも車高調の一定の理解力、技術、知識が必要で、何より互いの信頼関係が必要。なので、長年訪問させていただいているショップ様限定で、それでも必ず対応する明言は出来ません。
コロナのおかげで偶然生まれた新しい流れ。営業マンが商品を開発。
会議では営業マンvs工場(+開発)はどの会社でも良くあること。
「どこにも無い個性的で、最高の品質で、最低ロットで、業界イチ安い製品を作れ!」
という営業マンに、工場側がブチぎれ。犬猿の仲であるはずの営業と工場のコラボでどんな科学反応が起きるか楽しみ。
他の営業マンも、在社時間を活かして社内提案や自分の新たな役割を模索しています。
ワタシですか?残業する人たちの無料スナックの補充仕事を志願しました。
「以前より種類が増えて楽しい!」
と大好評!
え?これだけなのかって?
そんなわけないでしょ!
ランチ用100円置きラーメンの手配!(置き薬みたいなもの)
現担当者の会長は、コスト重視で見切り品が多いという社内の不満をキャッチ!
オレならうまくて豊富な種類を集められるッス!
え?
他?
う”-----ん…
ウ”-----ン…
Uuuuuuum…(汗)
ロール紙交換!