2021年度のカタログが完成したという連絡を受けて、早速キノクニエンタープライズさんに向かいました。
https://www.kinokuni-e.com/index
1974年の創業時からのお付き合い。両社同じ歳生まれ。
チューニングショップとして産声を上げ、20数年前に機能パーツ通販会社に転身。
知らない人はいない業界トップクラスの品揃えを誇る企業。
入り口では早速カタログの発送準備中。
「おう!久しぶりやな!」
びっくりした~。安村社長が喫煙ブレイク中。
新カタログ、いい色っすね!
「毎年社員みんなで選んでもらってるんだよ」
話こんでいる間に、Mr.OKIがカタログを積み込んでてくれていました。
「去年と同じ位でいいですね、200冊」
1冊1kgほどするので、200kg。
去年は軽自動車に200冊積んで、峠で死にかけました(笑)。
200kgのお陰でリアがシャコタン。
417ページもあります。年々増えていますね、社長。
「1kgを超えると発送料金が変わってくるので、今年は紙の厚みを調整してなんとか抑えたよ」
確かにちょっぴりより軽くなりました。とはいっても重いカタログ。
「今年も26,000冊発行して、3日間かけて19,000部の発送が終わったところ」
え(汗)…
「まだ7,000冊残っているから、シルクロードさん、しっかり配ってください」
…………(汗)
26,000冊と発送費用…
勝手な想像ですが、単純計算で数千万円…
「7年前の対談でも話したけど、キノクニにとってカタログは生命線。当社の販売している商品内容、購入してくださるお客様の層を考えると無くてはならないモノ。これだけは妥協できない」
司会をさせていただいた40周年対談から7年。
三者三様ならぬ、三社の異なるアフターパーツ業界での商売のあり方は勉強になるだけでなく、刺激的でした。
「ただ、残念なことに2021東京オートサロンの出展は見送ったよ」
当然、主催側も相当な対策を講じられますし、出展者、来場様の皆さまもしっかりとコロナ対策はされるでしょう。
けれど、会社としては「万が一」も許されないというのも一理。
当社も毎年見学させていただおりますが、屋内リスクを考慮して自粛。
「今回は本格的にアイスフローをデビューさせるつもりだったんだけどね」
アメリカ軍が使用している高性能、高機能型アイスベストを日本人向けに再設計した製品。
当初は耐久レースやGTカー向けの開発だったそうですが、バイクやアウトドア、現場作業での利用が急増。
昨年のプレデビューに続き、今夏の本格デビューでの予想以上の販売量に驚いたそうです。
世界的な展示会である東京オートサロンでのPRが先送りとなってしまったのは残念。
「だからこそのカタログですし、いよいよシルクロードさんの出番ですよ」
とMr.OKI。
どこまで本気かジョークかわかないシュールさが魅力(笑)。
「自動車業界とアフターはこの数年、大きく変わってきました。コロナでその流れが加速したと感じています」
強く同感!
「だからこそ、『変えるべき』と『変えてはいけない』商品とサービスの見極めが今、迫られていると思います」
Mr.OKIは目の前の流行に振り回されない視点の持ち主。会話はいつも刺激的。
次の目的地であるファインオートサービスさんのほんの数100メーター手前のORANGEさん。
和歌山発のキャンピンググッズ専門店。
時代と社会価値の変化を敏感に読み取り、この数年で急成長。
地理的に恵まれているとはいえない和歌山において、キノクニさん、ファインさんと同様、全国的に大活躍。
当たり前ですが、こういった会社から出来ない理由や泣き言を聞いたことがありません。
最近は良い意味でも悪い意味でも、メディアが弱音を吐くことを推奨しています。
もちろん、ワタシも基本的に賛成です。
苦しいこと、つらいことを口にすることはとても大切。
でも、弱音をいくら吐いても、事態は変わりません。
問題を乗り越え、何かを成し遂げるには、小さな事から一つずつ具体的に行動するしかありません。
そして最初の一歩が出ない時には、いつも恩師の言葉を思い出します。
「この世の中で唯一、自分の力で変えられるものがある。それは自分自身」
が、しかし、その名言をもってしても…
マックを食う自分に抗えぬ…
食欲の秋のマクドナルド、恐るべし…