シルクロード50周年の準備で、過去画像を探索。
15~20年前に使っていたSONY VAIOをおそるおそる起動。
びっくり!
電源が入った!!!
さすがSONY!まだサクサク動く!
いきなり出てきたのは塩じい。
小泉内閣時代の財務大臣。
青年会議所のインタビューで訪問。
あとはとてもお見せできないもののオンパレード。
バブル崩壊後とはいえ、まだまだ良い時代でした。
探していたのはコレ!
インテックレーシング代表ローレンス君。
https://www.intecracing.com/about
2002年にアメリカのワシントン州で開業。
直後にシルクロードUSA代理店になってもらいました。
日本で始まったドリフトが、世界でも人気になり始めた頃。
2007年にフォーミュラDに参戦。
「ファルケンのスポンサーもらったョ!ガンバル!」
とローレンス君から電話を貰っても、正直信じていませんでした(笑)
画像が届くまでは。
彼の凄いところは目利き。
パーツもドライバーも、これから絶対にヒットする、というものを見抜くのがウマイ。
この時もいきなり入賞(優勝だったかも)。
お名前は伏せますが、現在、サスペンションメーカー兼ショップのオーナーとして世界的に有名な人。
右側の人は当社のお取引先。
クォーターマイル西宮代表@香川県。
インテックレーシング初代オーナーと香川県の同郷としてサポート。
アメリカから届いたこの画像を見て、これからドリフトの世界的大ブームが来ることを確信。
当社にとってはこの時は、表舞台から消える道を選択した頃でもありました。
ドリフトとミニバンブームの絶頂期だからこそ、難しい時代でした。
安価な海外製品が一気に国内に流入し、圧倒され始めた頃。
毎日、会議では「どれだけ安く作れる?」「どれだけたくさん売れる?」の話ばかり。
そんな最中でのローレンス君の活躍は嬉しかった。
IMPORT TUNERや、TURBO MAGAZINEといったアメリカの雑誌にも多数掲載。
当社がクルマを作ったわけではありませんが、モータースポーツ大国に認めてもらったような感覚でした。
インテックレーシングが最初につくったのがこのハチロク。
当社のパーツが大量に組み込まれています。
左ハンドルのハチロク(多分AE85)用のエキマニ
インテック専用品として製造納入していました。
この頃から数年、当社は方向性に迷っていたと思います。
業界全体が空前のミニバン、ドリフトブームで過度な価格競争、販売促進を余儀なくされました。
今振り返れば、商業的には良かったけれど、社内の士気は低かったと記憶しています。
海外輸出入の担当として入社し、アメリカも担当。
ある時、営業マンの欠員が連続。
急遽そののポジションを埋めることになりました。
クルマのことはチンプンカンプン。
あちこちの営業先ショップでご迷惑をかける毎日。
そんな時、三上さんと、元D-1初代レディースチャンプ岡崎さんに3UPにて出会いました。
偶然同い年。
気があって、毎回楽しく営業訪問していたのですが、ある日…
「シルクロードさんは本気で車高調作ってますか?」
直球が飛んできました。
「ドリフト用車高調はコチラでも物凄く有名で売れていました。でも10年以上前です」
腹が立つとか、悔しいではなく、やっとこの言葉にたどり着いた、そう思った瞬間でした。
「シルビアですら、毎年エンジンパワーがアップ、切れ角が増大、タイヤのグリップ力が上がっています」
そう、それなのに当社は同じものを延々売り続けていました。
数を売ることばかりにかまけていました。
変えたのは値段だけ。キャンペーンの連発。
「ウチが責任を持ってテストをしますから、ショックと車高調を進化させませんか?」
有名ブランドか、安い車高調だけが求められていると感じていた中で、正解にたどり着けそうな気がしました。
それから約2年。
毎月やり直しが続きました。
大変ではありましたが、当社にとっては大きな転換期となりました。
この共同開発の経験から、新たに開発するものは必ず専門ショップに協力を依頼。
車種ごとに丁寧に時間をかけて開発することを心がけています。
「誰のために」「何のために」商品を作るのか、これを絶対に忘れてはならない、という教訓。
3UPさんと開発した日産系のサスペンションは、定期的にアップデート。
テスターの中には最前線で戦っている小橋選手、三好選手もおられますから手を抜けません。
会長は一切現場に口出ししません。
事実上低迷していたこの10年間も、特に何も言われたことはありません。
だからこそ、自分たちで色んなことに気づく機会に出会えたのだと思っています。
INTECさんと疎遠になって約10年。
現在は日本の有名ブランド商品を多数取り扱っておられ、人気ショップとして名を馳せておられます。
寂しいですが、当社の名前が入った昔のデモカーもホームページから消滅。
でも、FACEBOOKのタイトル画像を見て嬉しくなりました。
リアのサイドガラスに小さく当社のロゴが入っていたのです。
元画像は凄くのどかな景色の中で撮影されています。
懐かしいような、嬉しいような、寂しいような。
長いようであっという間でした。
古いPCの電源を入れるときはご用心…
何が出てくるかわかりません…
こんなのまったく記憶がないんだが…(汗)