復刻 クーリングクッション by キノクニエンタープライズ

2005年の発売から19年が経過したクーリングクッション

残念ながら2021年に製造工場の都合などもあり廃盤に

「いい商品なのに勿体ないゾ」

と声をかけてくださったのが会社同士のお付き合い50年となるキノクニさん

OEM販売してくださっていたので廃盤のことをお伝えさせて頂いたのです

「うちの工場で復刻させても構わないか?」

願ってもない話をいただいてから2年

このプロジェクトの中心となったOKIさん

「よくできていたので改良点はほとんどありませんでした」

見事に復刻!

一見、全く同じに見えますが…

配線側のスイッチが本体内臓式になり便利に

ファンの強さも固定式から3段階調整式に

吸気ファンには…

おしゃれなメッシュカバー

それ以外は大きな変更はありません

メッシュ生地を変更したりUSB給電にしたりファンをツインを試したり

その結果

「やっぱりオリジナル方式が安定します、よく考えられていました」

従来品通り、バケットシートにきっちり入る形状

市販のものは大きすぎて使えません

夏場のエアコンが使えない耐久レースには最高の一品が復活!

発売当初から¥7,800(税別)で販売しておりました

けれど20年近くの価格であり昨今の物価高を考えれば1万超えは確実では?

「ちゃんと価格もオリジナルを維持してますよ」

値段据え置きですと!?スゲー!!

当社も取り扱いさせていただきます

商品開発というのは本当に大変

ましてや世になかったものを一から生み出すときは

だから今回の商品復刻はとても嬉しい

当社は毎週土曜日に新商品会議を必ず実施

開発部だけではなく、経理や業務など各部署の責任者が集います

色んな視点が得られるからです

時には外部にも協力をお願いしています

会議ですんなり決まるものもあれば何週にもわたって議論するものも

ようやくアイデアが固まったら試作テスト

でも形にするだけでも労力、コストがかなり必要になります

装着してはテスト、やり直しを繰り返す

そのうえで車検に抵触しないことも確認 

改造申請が必要であれば陸運局にて当社で書類発行できるよう体制づくり

そして量産に入りますが、外部に一部委託する部分は全て打ち合わせが必要

それに商品だけでなく説明書も作らなければならない

梱包箱の設定に運賃の確認

言葉にすれば簡単にも思えますが企画から販売に至るには半年から一年はザラ

ようやく発売にこぎつけても売れる補償はありません 

売れなければ開発費、商品代、梱包代、型代などがのしかかってきます

新商品を生み出すことはリスクの塊

当社が50年間、無数の商品を世に出し続けてこれたのは奇跡かもしれません

常々そう思っていたのですが…

50周年にあたってシルクロードの歴史をまとめておりました

その中に創業者のこんな言葉がありました

起業した1974年はオイルショックの余波の真っただ中

原油価格の高騰によるガソリン高騰に物価高と物不足

しかも自動車業界では排ガス規制により触媒が初導入

スポーツカーやチューニングには超逆風

「商売初めていきなりラクで簡単じゃなかったからこそ50年続けられたんだろうね」

創意工夫する、次の展開と時代を見極める

そういう能力が身についたのは逆風のおかげということなのでした

考えてみれば今がまさに創業時と同じ状況

オイルショックさながらの燃料代に物価高騰、物資不足

排ガス規制もさらに厳しくエンジン車は存続の危機にさらされています

最近とても素敵な言葉に出会いました

「大変という漢字は『大きく変わる』という意味なんだよ」

大変というのは苦しい、ツライという意味に使っていました

でもそれは大きく変化しているからこそだと思えるようになりました

変わることはチャンスであり愉しいこと

世の中や仕事だけじゃない

個人的にだって大変なことは日々たくさんあります

その「タイヘン」を「大きく変わるチャンス」だと思えるように

愚痴はこぼしますが(笑)

今日も前を向いて歩いていきます!

アガル オドル リバイバル

マクナルさんも商品復刻しておられます

たまごダブルはなんと26年前の商品!!

ギガマックもお願いしま~す