S403 / S413 グランマックス(タウンエース/旧ライトエース)
ABS樹脂製の外装サンプルが完成しました!

正直なところホッとしました
というのもスッピンはワタシよりブスだから(笑)

デザイン素人の私でも頭を抱えました
ヘッドライトとエンブレムをつなぐ部分が思いっきり意味不明にへこんでいます
カッコ悪いうえ、どういう造形にしたらいいのか想像もつかない

最適解はオートサロンで目撃したこのフェイスキット(カッコよすぎ)
それ以外に販売されているもの大半はヘッドライトごと交換の大がかりなもの
どれもデザインが素晴らしいのですが気になるのが塗装取り付けコストと時間

グランマックスを「かっこいいから!」と購入する人はいないでしょう
パッケージングとコストの良さから車中泊とキャンピングベースとしての選択であり人気
ゆえにキツい貨物車”臭”だけはお手軽に消したい
そんなニーズを想定して開発依頼しました

スライドドアレールがむき出しなのもかなりのチープ感
純正ハイエースで採用されているものと同じカバーを制作

純正カラーに塗ればハイエース同様、ワゴン感が増します

この業界では”カスタム”と”チューニング”が長年にわたる花形ジャンルでした
そして車高調、大径ホイール、マフラー選びが最初の一歩
ただ少なからず実用性を犠牲にするものが多い
お金、時間を愛をもって捧げる「愛車」でした

けれどその流れは東日本大震災とそれに続いた大災害から少しずつ変化
そして最も大きなターニングポイントはコロナ渦だと考えています

経済成長期は生活の豊かさを実感するために飾ったクルマで都会に向かうものでした
けれどリーマンショックと続いた大震災によってその価値観が揺らいだのではないでしょうか

当社もその時期からクルマとユーザーの関係を見直してきました
たどり着いた結論は「クルマは相棒」ということ
愛でるのではなく人生を豊かに過ごすためツールであり相棒であると

当社の現在の商品開発はまさにそこに根差しています
グランマックスのパーツ開発もそこを大切にしています

ってオイ!
7月で廃盤だって!?
せっかくパーツ作っているのに(T_T)
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とはいえ貨物車は新型が出ても旧型人気はあまり変わらない
S321vハイゼットカーゴもモデルチェンジ2年たった今もパーツ人気は衰えません
グランマックスがモデルチェンジするならもちろん新型も対応します!

その兄弟車ともいえるプロボックス
リフトアップキット、ラテラル、フェンダー、サイドステップが大人気
追加して欲しいという声が多いフロントとリアの外装も開発中

4月から発売予定のSPARCO PLUS
スポーツカーの設定も充実させていますが、メインターゲットは貨物車なんです
SPARCO for TRANSPORTERとしてできれば全貨物車コンプリートを狙っています

キャンピングカーベースの大半が貨物車
こういったクルマのシートは長距離ドライブには向かない

小さいキャンピングカーは日本の道路事情にあっていて便利
最近サスペンション相談が多いのも長い移動距離を体験してのことでしょう

今回のグランマックスの外装開発はさかのぼること7年前
3UP三上夫妻からのおススメでした
「車中泊にはサイズ感がサイコーで人気出ると思うのでフェンダー開発しません?」

当時の私はこのライトエースを意識して認識したことが無かった
街中でみかける働くクルマ程度の感覚で型式すら知りませんでした
「三上さん、このクルマだけはナイわ」

サスペンションはともかく外装なんか到底イメージがわかないゲテモノという印象
(アップ、ダウンキットはちゃんと開発して販売していました)
あれから7年、完成したサンプル外装をみて”いいじゃん”と思う日が来るとは
三上さん、グランマックスさん、すんませんでした m(__)m

新商品開発は時代の流れに大きく影響されます
爆発ヒットした商品でもいつかは賞味期限が切れて終わりが来ます
かといって新しいものは売れるかどうかわからないリスクが高い
だから過去にしがみついてしまうのだと思います

当社では商品開発は開発部門だけが請け負うのではありません
業務、経理、営業、出荷、製造の代表にも開発会議に参加してもらいます
色んな視点から総合的に考えることで偏りをなくす努力をしています

特に注意しているのは特定の商品が集中的に売れたとき
「売れたね~やった~」になるとそこで思考停止
売れた商品には必ず理由がありそれを探ることで終わりが来るタイミングを計る
終わりを意識することで次の時代の商品を考え準備することができます
当社が52年間存続できている理由であり会長の教え

時の流れのすごさは歳をとるごとに増すばかり
この時、隣に立っている人が20年後は上司で商品開発を一緒にするとは想像すらしていない
何が起きるかわからないのが人生

だからこの業界27年の経験と常識も常に疑っています
たった7年前のグランマックスに対するワタシの評価ですら手のひら返しなのですから

さらに7年後の還暦のころには
シルクロードではなくここで働いている人生もありえます
新商品開発も人生も流れにまかせるのが最善

