アルトワークス (HA36) オーバーフェンダー NAに装着 & 車検に行ってみました

2020年5月1日

当該記事は3年近く前の古いものです。最近、アクセスが多いため、内容をリニューアルし、一部情報を更新したことをご了承ください。

この記事をアップした当時はターボ用しかなく、 加工して装着しておりました。その後、シュピーゲルさまがNA専用品を提案され、車両と開発費を投入し、シュピーゲルモデルとしてNA用がリリースされております。

お求めはシュピーゲルさままで。

【予約】【次回入荷予定6月中旬】ワイドフェンダー9 【シボ黒】 スズキ アルト HA36S/HA36V ※NA車用 ※2WD/4WD装着可 ※沖縄・離島配送不可 T-2W [SLK60L-O43NAS-01]


大人気、新型アルトワークス。いろんなご要望をいただきたくさんの商品をラインナップいたしました。

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/ha36s

その中でも大人気となっているのはオーバーフェンダー、もといフェンダーエクステンション。

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/ha36s/ext_fex_ha36s

シボタイプは流行のSUVやステーションワゴンで純正採用されているものに近い表面仕上げのシボ黒。

塗装は不要です。

この装着車両を見れば、一発車検アウトだろ!?軽自動車枠超えているだろ!と思ってしまいますが…

http://www.mlit.go.jp/jidosha/kensatoroku/kensa/kns05.htm

車高調、マフラー、ルーフキャリア、ナビオーディオ類同様、フェンダーカバーも指定部品。国交省が

「安全性に大きく影響しにくい箇所だから、手続きしなくても装着OKにしてあげよう。でも、一定のルール守ってね」

というもの。条件範囲内なら、装着しても手続き不要でOK。

フェンダーの場合、全幅が±20mm以内で簡易取り付けであれば、軽自動車枠で手続き不要で合法。

しかし、片側9mmという薄さにおさめること、両面テープ対応に耐えうる裏面の精度の高さを維持は従来の手法であるFRPでは困難を極め、結果的に大きなオーバーフェンダーとなり、かつ溶接、リベット装着のため、指定部品のルールに収まるものが存在しなかったため、「オーバーフェンダーは車検NG」という印象になっていました

 

装着したいけど面倒、と思われてきたフェンダーを幅広くの人に利用していただきたい、ということでたどり着いたのが真空整形。

厚さ2mmという非常に薄いABSは軽量かつ高強度があり、ボディラインを忠実に再現できるため、両面テープ装着が可能。熱や湿気での変形もほとんどしないこの魔法のような手法に出会ったときは感動しました。

装着したその日から手続きなしで合法。継続車検もOK。

(あくまで当該製品についてであり、他の要素が影響する場合、もしくは検査官の判断によってはいかなる製品もその限りではないことをご理解ください)

唯一の注意点は、指定部品というのは、ナンバーが交付される前のクルマ、つまりディーラーの納車前の新車、もしくは車検が切れたナンバーの無い中古車ではNGということ。

ナンバー取得済みの普段乗っているクルマに装着すればその瞬間から合法な当該製品が、ナンバー取得前の車両に装着してから車検を受けると、全幅が変わってしまうのは納得しづらいですが、これは制度上の手続きの都合の問題。

注意すべきケースは、すでに当該製品を装着されたクルマがナンバー切れになっており、それを購入する場合のみ。その場合は、フェンダーを一度外してから車検を受けて、装着しなおすことになります。これはルーフキャリアなども同様。

オーバーフェンダー!という昔の認識ではなく、カバーだと思ってもらうといいかもしれません。

開発にあたっては純正のプレスラインを消すことを第1に考えデザインを考慮しました。

自動車メーカーのデザイナーさんがプレスラインを使って、コストを抑えながらオーバーフェンダーを再現されています。もちろんこの状態でもカッコいいのですが、視覚的に車が小さく見えてしまいます。装着できるホイルも形状次第では6Jでも厳しく、6.5Jを入れたいサーキット派にはハミタイが悩みの種。

クルマ好きなら大抵の人にとっての憧れのアイテム、オーバーフェンダーを簡単に装着できるだけでなく、タイヤサイズをアップできる機能性を持たせました。

(ただし、車幅が広がるために装着タイヤホイルサイズをアップできますが、ヒットを回避するわけではないのでご注意を)

こちらがキット内容。8ピースで¥39,800は価格的に見てもFRPに引けはとりません。

しかも、装着にかかるコストと時間が大幅減。車検時の手続きも不要。

FRPではなく、ラジコンボディなどを製造するのと同じ技術の真空成型品だからこその完璧なフィッティング。

もちろん、FRPには真空整形にできないこともあり、どちらも一長一短。ただ、指定部品の範囲内でオーバーフェンダーを作る場合はこちらが有利。

開発に当たっては指定部品の詳細も含めて地元の陸運局、軽自動車検査協会さまにもご相談させていただきましたが、やっぱり本当に継続車検を通過するかどうは試しておりませんでした。

当社の営業のNAバンが車検のタイミングでしたので、フェンダー装着車両を持ち込み合否確認しました。

ドキドキしながら連絡を待っていると、

「一発合格でした。もちろん記載変更などもなく、軽自動車ナンバーのままですよ」

と、依頼したガレージツルワ@大阪高槻市よりご連絡をいただき、一安心。

NAに装着するため、フロントのエンド部もうまく加工していただき感謝。(後日、NA専用品はシュピーゲルさまから発売)

面白い話としては、

今年車検でルール変更があり、ボディからタイヤのゴム部分のはみだしが10mmまでOKになったんですよ。ホイルのはみだしはダメですが、さらに装着できるタイヤとホイルサイズに選択肢が増えそうですね」

いずれにしても当社では車検は通りました。とはいえ、説明をさせていただいた通り、「原則」ですので、当社では100%は保証しておりません(一応、念押しはしておきます、大丈夫とはいえ)。

冒頭に追記させていただいたように、NA用はシュピーゲルさんが発売開始をされました。当社でもシュピーゲル様のNAフェンダーの取り扱いをさせていただくことにはなりますが、現在はシュピーゲル様からの購入がベストです。

http://www.spiegel.co.jp/

なお、オートサロン2018に出展されたこのNAバンはリフトアップ仕様!

やっぱり、加工装着するよりも、専用品のほうが美しい。

それにしてもアルトをリフトアップか…

これから車高を上げる時代が来る予感がしてきました。入社から20年近くスポーツカーやドレスアップカーの車高を下げるパーツを案内してきたので、不思議な気持ちです。

「商いは飽きない」

お客様だけでなく、ワタシたち自身がわくわくすることが大切!