クルマ好きの方には当たり前かもしれませんが、クルマやレースにあまり興味の無いワタシは、「インジェクター」といわれると、なんとなく「ああ、インジェクターね、なんかエンジンのアレをなんとなく流す的な…」と滝沢カレン風な返答しかできません(笑)
でも、役割を知ればその重要性はトンでもない。クルマの心臓部であるエンジン。そこにガソリンと空気を適度に混ぜて、燃焼室に送り込む役割。まさに人間の心臓のポンプ部と同じ。これが止まれば、エンジンにガソリンが行きませんから車は動きません。
こんな風に長年使われていたり、放置したりすると、スラッジが溜まり、人間で言うところの心筋梗塞に近い状態が起きます。空気とガソリンを混ぜて霧状にしないと適切に爆発できませんから、不調はモチロン、最悪はあまり良く無いことが起きます。
普段、直接目にすることが少ない部分だけに、心筋梗塞同様、なかなか症状が分かりにくい部分。
そんな大切なインジェクターの状態をチェックし、洗浄してくれる名医がASNU東京の代表、吉田社長。当社はASNU東京さんのサービスを取り扱いさせていただいております。
とにかく職人肌で、クルマも好きですが、機械も大好き。作業場も機械も常にピカピカで清潔。
過去何度か作業をご紹介してきましたが、改めて作業の流れのおさらい。ちょっと古い動画ですが、まずは点検から。
点検が終了したら洗浄。
洗浄後には再度点検テスト。
インジェクター洗浄、といわれたら、知識量の浅いワタシだと、なにか適当な液体にジャブジャブして、エアガンで飛ばして、イエ~イ!って単純に思ってました。こうやって現場を見ると、改めて専門家の凄さを実感しますし、古いクルマに乗っていたら、是非やってみたいと思わされます。
何せ機械オタクなので、訪問するたびに何かしら新しい機械や器具、道具が増えています。
今回驚いたのはエアガンの数。
5種類も…
「行程上、また形状によって細かく分けたほうが作業精度と効率が高くなるので」
……(汗)
インジェクターを乾燥させたり、作業したりするときの専用皿は、手作りだそうです。
これも、気になりだしたら止まらないらしく、形が違うものが来るたびに新しいものを作っているそうです。ワタシだったら、横向きで放置しているな…
なんだこのケーブルの山…
「インジェクターの形状に合わせたテスト用のアタッチメントです。汎用でやると実車での本当の状態の再現からズレてしまうので、より実車に近い環境にしたいので、これも純正なんかを加工して用意しています」
こだわりぶりが異常… 商売という感じではないです。お医者さんでいうところのスーパードクターです。
そう思うと、手術室に見えてきました。
信頼性の高いASNU東京さんには、名前を出せませんが有名なレース関係の依頼もあります。インジェクターは新品でも噴出量に誤差があるので、数台分をまとめて噴射量計測をし、できるだけ近いものをそろえて使う、という目的にもサービスが利用されています。コンマ数秒を争う場合には確実に影響があるのです。
もちろん、不調を治すだけでなく、燃費向上やパワーアップにもなります。バイクにも対応出来ますし、インジェクターが高額だったり、純正廃盤になった車種にも助かるサービス。
「杉並区の環八通りの荻窪駅近く」のASNU東京さん。
http://www.asnu.tokyo/index.html
奈良県民のワタシには ”テレビでよく耳にする都会” であり、人生に無縁の場所だと思っていたのですが、ASNU東京の吉田社長とお知り合いになってから、良く訪問します。
何が楽しいか、といえば、吉田社長はグルメスト。ワタシはグルメラー止まりですが(笑)
食べ物へのこだわりは凄い。訪問するたびに新しいお店を見つけてくれています。だから楽しい。
激ウマでした… 日本のメシ、最高って感じでした、「すずらん」さん。
ASNU東京さんを紹介してくれたのは、カワイ製作所の川居相談役。
そしてそのASNU東京さんから、先日ご紹介いただいたのはPAL SPORTSの代表、大坊社長。
人とヒトの縁が大切であるように、会社同士の縁も大切。どこでどう繋がるかわからないものです。縁は人生を豊かにしてくれるし、会社同士の場合は、お客様に新たな商品やサービスを生み出す原動力となり、クルマ文化を豊かにしてくれます。
50歳も近づくと、ようやく縁の大切さに気付けるようになりました。今年45歳のシルクロードもまさにそういった縁にとても恵まれた会社だと、営業マンの私はヒシと感じています。