S321v ECU S14/15 インジェクターキット 新展開

Y氏@杉並区から緊急連絡。

「とんでもないミスをしました」

え!?

SR20DET トップフィードインジェクター対応キット 開発終了!S13/S14/S15

Y氏は上記製品を開発してくださっている、インジェクターの専門家。

技術力の高い職人さまからの慌てての電話に、こちらもパニック!

事故ですか!?事件ですか!?

「7th generation injectorsのロゴが、取り付けステーに被ってしまった!!」

はぁ…なんだァ…そんなことですかぁ…

「injectorsを削除して、左詰めします。非常に残念ですが…」

「あー、やっぱりなんとか全部入れる!文字サイズで調整します!」

ロゴの位置だけでもここまでの拘り。

製品精度については言わずもがな。

クルマの心臓であるインジェクター。日本の信頼できる職人におまかせできるのはとても安心。

7th generationには深い意味があります。

エンジンがキャブレター方式から現代のインジェクター方式に変わっておおよそ40年。

今まさに、そのエンジンが電気モーターに替わる、変革の時代が宣言されました。

今後、エンジン関連の部品への投資は減るでしょうし、補修部品も廃盤が増える可能性が高い。

現在第7世代であるインジェクターが、最後の世代となる可能性もありえます。

最新かつ最終世代を幅広い車種に適用することで、古いエンジン車にも長生きして欲しい。

そういう願いがネーミングに込められています。

550ccと900ccの2タイプで販売開始予定!

来年早々、仕上がった製品を受け取り、レクチャーしていただきます。

同日、純正コンピューター修理職人もご紹介いただく予定。

そんな職人Y氏から紹介していただいたPAL SPORTS大坊先生。

S321vハイゼットカーゴの非力さに悩む当社を救ってくださいました。

超非力なハイゼットカーゴに、ライトエースと戦えるほどの戦闘力を与えた界王神さま。

ハイゼットで爆走! 時速120キロ (S321V NA 現行ハイゼットカーゴ)

「ハイゼットカーゴのノーマルコンピューター、外して送って」

と電話。

え?

開発していただいたチューンドコンピューター、まったく不満無いですよ?

「新しいデータの書換え方法開発したのサ」

確か、純正コンピューターを分解し、データ送受信ソケットを溶接してましたね。

「その作業がいらなくなったんだよね」

どうやって!?

「それは秘密」

「書換え時間とコスト、同時に短縮できるよ」

うぉー!スゲー!

ということで、急遽、ワタシのクルマでテストが決定。

結果は後日ご報告。

Y氏は、46年間お付き合いのある川居相談役(カワイ製作所)からのご紹介。

川居相談役の取引先で、若かりし頃のY氏が働いていたのです。

そのショップは、当社から独立した元営業マンが開業していたというオチ。

そして、ご紹介いただいたY氏から、さらに紹介していただいたのが大坊先生。

まるで笑っていいとも。

友達の友達は皆友達。

46年前からの人間関係の繋がりが生き続けています。

来年は50周年まであと3年。

ワタシのお気に入りのお店、中川政七商店@奈良市

享保元年の創業。300年以上続く晒の専門店。

ふきんが非常に有名。

丈夫で吸水性が高く個人的にも使っていますが、お手ごろ価格もあって贈り物にも便利。

お取引先のお土産に利用するのですが、領収書をお願いしたとき、

「シルクロードと言うお名前、奈良にゆかりがあって素敵ですね」

さらりとでた一言にピンときて、この会社のことをホームページをチェック。

https://www.nakagawa-masashichi.jp/company/

「日本の工芸を元気にする!」

自社の利益とは関係の無いことをトップページのタイトルにしている。

予想していた以上に強烈。

代表のご挨拶の1段落目でビビッっときました。

13代目が江戸時代から続く己の会社に対し「ビジョンがない」と断言。

300年も続く伝統工芸の会社なら、しきたり、作法、製法、伝統でかんじがらめのはず。

しかも同業他社が消えていく中で生き残ってきた実績を持つ組織。

そこに対して「ビジョン」が無いと突きつける。

なおかつ、次の第14代に、300年の歴史で初めて外部の人間を指名。

「為すべきことを為す」ための判断。

すべてはビジョンのため。

どれだけ売れて、どれだけ儲かるかを計算するのではなく、まずビジョンありき。

300年という歴史の中には、コロナより恐ろしいコレラがありました。

それどころか鎖国、黒船来襲、開国、明治維新、第1次、第2次世界大戦など、無数の困難があったはず。

乗り越えてこれたのは、やはりビジョンがあったからだと思うのです。

ヒトが会社や組織を興すとき、達成したい目標や理想を持っているもの。

でもそれは日々の中でマンネリ化し、時と共に薄れ、その喪失とともに会社や組織も消える。

それに気づいた13代目のようなヒトを受け入れる組織だけが、100年、300年と続くのでしょう。

ビジョンという名の種を、それぞれの時代にあわせた方法で花開かせること。

当社には「より速く、より安全に。そしてより愉しく」という明確な指針があります。

この時代に、それを具現化した製品を生み出すことがワタシたち現場の役目だと思っています。

最凶のビジョンを持つ会社はなんといってもM●Donald!

間違いなくビッ●マックで世界征服をたくらんでいる!

少なくともワタシはあなた様の奴隷です…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チーム飛鳥に当時所属していたメンバーの中に、現在のカワイ製作所、シルクロードのメンバーが多数在籍。

ラリー、ダートラというモータースポーツを通じた人間関係が、未だに脈々と繋がっています。