世界へはばたけ魔法の絨毯! フロアマット製造工場に潜入! 

フロアマット

愛車のドアを開けたときに一番目に付く部分。

 

走行性能にはあまり影響しませんが、クルマを愛するドライバーたちはそこが汚れているとテンションが下がってしまうものです。超カワイイ素敵な女性のホクロから毛が生えているのと同じです。個人的な趣味ではそれがイインデスが。

私は、そのうち、日本のフロアマット文化が世界を席捲する日が来るのではないかと思っています。その理由は…

アメリカで昔、学生時代にハイウェイを走っていたときに、我が目を疑う看板を発見しました。

 

 

「FUTON」

??? フュートン? なんだそりゃ? 結構あちこちでこのFUTONと書かれた看板を目撃します。ここはアメリカだから、まさかローマ字読みじゃないから、布団なわけないし。

 

 

 

 

と思って、隣の男前のおバカ友達に、

(久しぶりに写真が届きました。まじめに更正して仕事していました)

あれはナンダ?と聞くと

 

 

「HA HA HA! YOU ハソンナコトモシラナイノカ? アレハ、〇$%&×#”&%%$ニキマッテルダロ!?」

 

英語まじめに勉強してなかたったので、説明が良くわからず店に寄ると、なんと、マジで布団屋さん… 確かにアメリカには、というか他の国でも日本の掛け布団のようなものはほとんどありません。海外のホテルに泊まったら皆さんブランケット一枚とシートで、なんだか布団がなくて変だなという経験があると思います。

概念そのものが無いオリジナル品は、翻訳できないので、そのまま固有名詞を使っているのでしょう。

 

Kame-hame-ha(アニメ)、Street Fighter(ゲーム)、ラーメン、GEISHA、FUJIYAMA、そしてDRIFTが日本から世界に発信されて、その言葉が世界標準になってきたように、アフターとしてのフロアマットというのも日本独特の商品として、認知される日がくるとひしひしと感じています。

(栃木県 吉川家の中華そば: 関西、関東、九州のラーメンを食べつくしても、こいつととらや分店がいまだにNO1!)

 

日本は家が土禁ですから、クルマでも気を使う人が多いのが日本。だからこそ、フロアマットも豊富なのですが、海外ではあまりまだみかけませんし、あっても、ビニールやゴムでできた土足前提のものが大半で、日本のようなおしゃれなものはほぼありません。

 

さて、当社は価格を重視したフロアマットを取り扱い商品としてHPに記載していますが、それとは別に裏メニューで別の工場に色んな素敵なワンオフ品の生産をお願いしています。(とはいっても非常にリーズナブル)

 

社長さんは、日本の職人そのものです。どうせ、最後は足で踏まれてしまうフロアマットに、仕上げのブラシをかけます。材料カットのときも、運転席に座った人間から毛並みが均一にそろって見えるように方向に気を配り、完成したマットはエアでごみを飛ばしてから、愛でるようにブラシで毛並みを整えています。その姿は尋常ではなく、もう狂気じみています。BERSERKのガッツさま並です。

 

一度、外人さんを工場見学としてお連れしたときは、「コノヒトタチハミンナ、マホウツカイデスカ!?」といったほど、その生産工程は魔法のようです。

 

 

 

 

 

安売りのための大量生産ではなく、ひとつの車種を、毎回、お客様の要望にこたえてさまざまな生地を糸を組み合わせて、対応してくれるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほんの一部です。まだまだいろんな柄、色、材質のものが所狭しとあり、それに組み合わせるフチのオーバーロックカラーの色は社長さんも把握できていないほどあります。なんとヒールパッドまで色が選べます。

ここではフロアマットだけでなく、純正でも存在しないトランク、ラゲッジ、貨物室などのマットも作ってくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうやって純正の不足している部分も考えたり、存在しない荷室まで採寸し、それをデジタルデータに編集し、最後はスーパーマシンに入力して、カットするのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日型取り入荷したNOTE E-POWERで、リアのラゲッジをつくってもらいました。

 

 

ビフォ~

 

 

 

 

 

 

アフター

 

 

 

 

 

渋く、ゴムベースにフチを室内色にあわせてキャメルブラウンにしました。まるで純正。というか、何も無いノーマルがおかしく見えます。え? 出荷時にメーカーが忘れてたの? と思うほど、純正っぽくかっこいい。

暫定定価¥6600… (安いッ!) もうちょっとあげても…

 

 

この型取り車両、のちにオチがあり、オーナーさんがこれを装着した数日後のゴールデンウイークに、実家で漬物をもらって帰宅する途中、新車なのに室内がプ~ンとカビのような異臭がし、あわててトランクを開けると、漬物のルーシー様がダダ漏れ。あーっつ、新車なのにーっッ!とファブリーズ散布しようと思ってきづきました。

「あっ! シルクロードに貸してる間にゴムマット装着されてたんだ!!!!!!」

ラッキーです。このゴムラゲッジマットのおかげで、新車のトランクに本来描かれるはずだった漬物ルーシー様によるピカソ的お絵かき模様が回避され、それを保護したマットも雑巾で拭いて元通り。

ラゲッジは買い物した荷物、タイヤや洗車グッズ、冬ならスキーのウエアに、魚釣りやキャンピングでの汚物なども積み込まれます。このラゲッジ一枚引くだけで超安心です。

 

そうそう、こんなこともやってくれていました。

 

本体のフロアマットだけでなく、アクセルのしたのほうにゴムパッドです。ちゃんとアクセルとは接触しない安全性も確保して、かつ、一番汚れるところが放置されている純正の対策品です。

 

 

今後、この工場で製作可能なラバーラゲッジマットは、軽自動車やスポーツカーや旧車を中心に当社ブランド品として販売することに決定いたしました。

 

 

こういうクルマにも良く似合うし、実用性が伴います。

 

 

 

 

 

 

 

 

商品名、どうしようかあ