「しばらくチューニングパーツのネット販売は休止することにした」
突然です。ビックリ。花島社長は九州の方ですが、ワタシには江戸っ子みたいに見えるヒトです。曖昧さが無く、常にきっぱり、さっぱり。回りくどい言い方はされません。
30年ほどレースに係わり、ご自身も根っからのレーサーで現在は走行会などでの指導者でもあります。
当社の商品などもしっかりと吟味され、変な安売りではなく、丁寧に販売し続けてくださりました。
もちろん担当営業としては、「ええええっつ!? なぜですか!!!!???」となります。
理由は、別事業である船長としてのお仕事が多忙になったためで、二足のわらじで適当にネット販売をしてお客さまへの対応が悪くなるがいやだから、という理由でした。ワタシとしては、そんなん別にいいじゃん、返答は遅くなりますって記載してゆっくりやればいいのに、と食い下がりましたが、本当に職人気質な方なので、「ちゃんとしたい」ということで、休止になりました。
あくまでネット事業部のみで、走行会や中古車販売などは続けられる感じでした。
普段の車の部品の話をお伺いしていて気付いていたことは、非常に理論的で的確、そして職人気質で凝り性で勉強熱心な方です。海釣りの船の船長をされていても、釣りをしても、チューニング同様、色んなことをトライ&エラーされたのだと思います。
こんなロゴの入った、チューニングやドレスアップ業界ではみかけないロゴが入った箱をゴソゴソ開けています。
「知ってる?この会社?」 いえ、知りません。
こんなルアーのようなものが次々と出てきます。
「これはジギングと呼んでいる道具で、こいつはタングステンで出来てるんだよ、持ってみな」
軽そうだな、と思って、「げっ」となりました。重い! ずっしり重い。
そもそもタングステンって、クルマ業界でも聞いたことが無い素材です。
「これはWADAという航空機の部品を作っている会社で、社員さんに釣り好きがいて始まった商品らしいよ。」
といいながら箱の中からどんどん色んなものが出てきます。めちゃカッコイイつり用のキャップに、ムラマサと名づけられたゼッタイ錆びないという釣りナイフ、そして上記の色んなサイズ、形、大きさのルアーがたくさん。このルアー、イエヤス、ヒデヨシ、ノブナガなどの種類がありますが、高いものは1個¥5000近くします。
ええっッ!? めちゃカネかけてますネ。
「違うよ、スポンサーしてくれるっていって、提供してくれてるんだよ。どんどん使ってテストしてくれってさ。気前いいよねえ」
いやいや、クルマ業界でもそうですが、そんな簡単に提供しません。ということは、花島社長って、釣り業界でかなり有名?
「自分でいうのは変だけど、北九州では光生丸は有名らしいよ(笑)」
スポンサーつくんだったらそうだろうねえ。ボクがその立場ならネームバリュー活かして、「オレのチョイスしたオレの釣具セット」みたいなのを売るけどなあ。
「あ~、これのことか?(笑)完売したらしいよ、数時間で。」
すげえ、自分の名前が入った商品をプロデュースされるんだ。
っというか、こんな別の顔を持っておられたんですね、知らなかった。
クルマ業界の営業をしていると、釣具を片隅においている店が結構あります。
私個人はクルマも釣りもほとんど興味が無く(笑)やっておりませんが、どちらも共通項があることは気付きました。それはちゃんと理屈があるということ、適当にやっていては上達せず、トライ&エラーを繰り返し、情報をきちっと溜め込んでそれを刻々と変化する状況に対応させていく柔軟性も求められるということです。
商品開発でお世話になっている3UPの三上さん、岡崎会長も大の釣り好き。こちらは趣味でバス釣りをされていますが、その名声はプロにも届き、突然その道の方が訪問されたこともあったようです。
http://3up.sblo.jp/archives/20170609-1.html
釣り道具がおいてあるショップさん、名ショップの可能性が高いです!