昔から競技では定番パーツ、そして業界的には超マニアなパーツが、強化ブッシュ類や、スペーサー、カラーと呼ばれるもの。
見た目は地味。
クルマの見た目は変わらず、車高も変わらず、キャンバーがつくわけでもなく、パワーが上がるわけでもありません。
日陰の存在。
けれど、当社でも起業した40年以上前から存在する超、超、超ド定番アイテム。TRD、無限、スズキスポーツ、マツダスポーツ、NISMOといったメーカー直系のアフターパーツメーカーも必ず用意しているアイテム。
クルマを良くご存知の方なら周知のことですが、地味ながらその効果が絶大だからこそ、滅びることなく生き残っているパーツなのです。
これはAE86リアコントロールアームブッシュ。これ以外も多数ラインナップしています。特に上記メーカーでは販売されていない箇所が多いのが特徴。
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/footwork/footwork_bs
純正のブッシュ類はサスペンションアームから、エンジンマウントに至るまで相当数のゴムブッシュが使われています。乗り心地確保のためには、ゴムブッシュやスペーサーが多いほうが良く、微振動や音を吸収する、重要な役割を果たしています。
しかし、乗り心地を優先してある市販車はゴム硬度がかなり柔らかく設定されており、それがスポーツ走行時のコーナリングの挙動の遅れにつながり、ドライバーの意図したタイミングでの動きを邪魔する場合があります。そこで、純正のゴム硬度をあげたが強化ブッシュが生まれたのです。
当社内にも硬度計がありますが、持ち出し中だったのでネットで分かりやすい説明を見つけてきました。
http://www.kyowakg.com/tech/kodo/kodo.html
0~100で表示されます。ゴムブッシュだと硬くてもマックス90度くらいです。ウレタンなども90度あたりになります。当社では純正の計測から強化にするための数値をはじき出し、ゴム工場と相談して試作→量産という流れになっています。
ゴムブッシュでもパフォーマンスはあがりますが、クルマの構造や競技内容によってはピロブッシュのほうが良い場合があります。
純正のゴムに対してピロに変えることで、確実にレスポンスは上がります。ただし、クルマや構造によっては振動や入力が大きくなることもありますが、引換えに得れるものが大きいのです。最近では、実はFD3S、最近ではレクサスの一部車種でも純正ピロブッシュが入っている場合があります。
これはコージーライツ様と共同開発したS660のピロブッシュ
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/footwork/footwork_bs
当社が近年力を入れているのがOPF-Wという特殊な潤滑性をもった樹脂で作った、リアのアクスルなどをリジッドにするスペーサーです。
軽自動車は特にリアがアクスル構造になっており、リアの挙動反応がフロントよりもずれてしまうという傾向があります(ちょっと荒っぽい表現ですが)。
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/footwork/footwork_arc
この素材はようするにヌルヌルとしたテフロンコーティングしたような手触りで、動きが良く、強度もあり、なおかつアルミや鉄が腐食に弱かったり、音や振動の入力が大きいことに比べて、耐腐食性、快適性が高いのです。
こういった地味な縁の下の力持ちはまだまだあります。
ミッションブッシュセット、という昔からの定番アイテムです。シルビア、AE86用に追加で、アルトワークス用も販売中です。
主にシフトのフィーリングが大きく向上します。シフト入力ミスなんて、一番嫌なタイムダウンですからね(笑)
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/ha36s/rein_mb
他にもまだまだ日陰君たちは居ます。紹介するのが難しい、地味なパーツですが、今までこういう商品を試したことが無い人は、値段が安いものが多いのですので、是非一度試して欲しいものです。そのクルマの運動性の魅力をグンと引き出してくれます。