JB23ジムニーの商品開発、急ピッチで進んでいます。アンダーガードの試作品を確認しているのは、当社のM部長。40年ほど前の全日本ラリー選手権2位という成績を持ち、色んな商品の確認の最終責任者。
40年以上前の創業時は、ラリー、ダートトライアル専門ショップでしたから、本来ジムニーとは縁があっても良いものですが、スタートしたのは最近。
ジムニーのパーツ開発に着手したのは3UP三上さんとの会話が一つのきっかけ。
若いヒトたちの入門車であったシルビアやシビックといった中古車がノスタルックで大人気、同時にドリフトがきっかけで世界的な日本車ブームで中古車が大量に外国へ流出し、価格が急騰し気軽に乗れる愉しい車が激減。
じゃあ、どんな車に今後注目すべきかという話の中から、「ジムニー」が話題に。同時に運命的に出会ったJAWS山本さんとも同じような意見があり、当社でも本腰を入れることになったのです。
ジムニーはタマ数も多くて、パーツも豊富。またこれは関東や九州アルアル(関西はそうでもない)で、改造した軽自動車に対する世間体も、ジムニーならなぜかOKという風潮。買い物も気軽に行けて、乗りやすい。ターボ、マニュアル、しかも4WD!
リフトアップパーツは充実していますから、当社は、街乗りで速くて愉しくて快適で小気味よい、スポーツジムニーの部品開発をメインに据えました。リフトアップはひとつのジャンルとして成熟して確立されています。けれど、ジムニーはリフトアップだけなく、オールマイティな能力があります。リフトアップされた車では不利になりがちな、舗装道路での快適性や、コーナリング性能を高めるパーツを積極的に展開することにしました。
第一弾がJB23専用ビッグローターキット。現在もAE86用、シルビア用が好評で、そのノウハウから開発。
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/brake
3~4月に発売予定ながら、初回オーダーの50セットは予約で完売済み。100セット追加して製造しており、なんとか急いでもらっております。商品の詳細記事は以下を是非。
次はラテラルロッド。AE86用はベストセラーで、今でもピロもブッシュもどちらも売れ筋。軽自動車全般、古いワゴン車両も対応しています。
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/footwork/footwork_lateral
人気の理由は、強度。失礼ながら、近年は安いものが、「曲がった」という話もちらほら。(曲がらないものもあります!)当社もコストを考えて多少の長さの違う車種なら共通化していますが、極端にコストを下げるために、ムリな共通化や、材質を落としたりなどが原因と思われます。当社も利益は苦しいですが、競技人間が主体の会社ですから、強度重視で作っています。
ジムニーはさらにハードな競技仕様があるので、別材料を調達し、普通車よりも更に太いもので作っています。ジムニー業界では純正改造タイプが人気であることを調査し、十分な強度を保った商品にしました。値段が他車種より上がっているのはそういう事情です。
センス抜群のJAWS山本ジムニーにも実走行テストを兼ねて装着されています。ラテラルよりマフラーや脚に目がいっちゃいます。
JAWSさんは、旧アルトワークスのFRキットでも全国的に有名ですが、3UPさんと同様、個体数の減少を考えて、ジムニーのオリジナルパーツ開発をはじめられました。特に特筆すべきはタービンキット。軽自動車のタービンの販売されているものは大半がリビルト。つまり中古品なのですが、ココは新品を販売されています。しかもメイドインジャパン。
ホームページ、見るだけでもワクワクする、パーツの宝庫です。当社からも購入可能。
本日新たに完成したのは、ノーマルバンパー用アンダーガード(ブッシュガード)。大半のモディファイされたジムニーには、ショートバンパー+専用アンダーガードというパターンが多いのですが、当社は最終的には全長調整式サスペンションキットを開発する予定です。専用アダプターで直巻きスプリングでレートと車高を調整し、ショックもそれに合わせて調整できるものです。
つまり、JAWSタービンなどをぶち込んで、フワフワリフトアップでは難しい、コーナリングジムニーを狙っているのです。そしてその先には、3UPさんに切れ角を上げるパーツ開発をしていただき、ドリフトもできるジムニーを作りたいのです。
となると車高はノーマルかチョイ下げ。バンパーはノーマルになりますから、ノーマルバンパーに似合うガードとしての開発でした。
ノーマルバンパーがむしろ新鮮に感じます。なお、当社ではハスラー用はすでに販売中です。
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/exterior/ext_guard_mr31
この車には大変お世話になりました。一旦、お借りしているショップ様に返却です。すでにこのショップ様は新型ジムニーもご注文済み!今年中に発売する予定といわれている新型ジムニー、すでに開発する予定の商品も決まりつつあります。
あくまでワタシの主観ですが、スズキって、面白い車つくるな~と思います。ハスラーにもあっと言わされましたが、最近はどの自動車メーカーもマーケティング上手で、逆に言えば大衆受けしやすい車づくり、ヒットした車の二番煎じが多くて、ビックリするようなコンセプトの車ってほとんど見なくなりました。無難=つまらないんですね。
でも、スズキはまだその精神が強く生きているような感じがします。イグニスやキザシのように、失礼ですが、ある意味「やっちまった」みたいな車があるのは、やはり新たな商品やマーケットに挑戦しようとしているからだと思うのです。(ワタシはどちらの車も好きですし、バランスさんが作ったキザシは、誰がみてもカッコイイ!)
https://ameblo.jp/balance-ap/entry-12318975707.html
当社も、「やっちまった」な商品がある会社なので(笑)、チャレンジスピリットがあるということですね(自画自賛)