アフターパーツ業界の営業として、全国アチコチ回って気付いたことの一つは,埼玉はショップさんが非常に多いということ。良く考えれば当たり前のことで、東京都心ではクルマを維持することだけでも大変。むしろ、ベッドタウンの機能を持つ郊外には、都心の人口に比例して、巨大なクルマのニーズが発生します。
そんな埼玉の主要高速道路、外環道。関西でいえば、近畿道に当たります。
最近、接続エリアが延びたおかげで、移動がかなり快適になりました。首都高はトラウマレベルなので、極力さけて、外環道にお世話になっています。前方には怪しげな車、なんだ?
うおー!営業マンには必須アイテム、GOOGLE MAPのストリートビュー撮影車両じゃないっすか!ご苦労さまです。私はあなた方がいなければ、営業マンを続けられません!
(なお、撮影は窓ガラスにフレキシブルアームで装着したSONY XPERIAをスマートウォッチからカシャ!しています)
ハイ、東西のガチホモペアです。シュピーゲルのヘンミ部長を44Gヨシタクさんに紹介したところ、完全に相思相愛。日本全国イベントでかならず逢瀬を愉しんでいますが、今日はヨシタクさんが本社をはじめて訪問。
今回の同行の目的のひとつ、シュピーゲルさんと44Gさんの共同事業です。シュピーゲルの社長のOKもでたので、ナニがおきるかは間もなく分かります。
このUP!アルト、かなり話題沸騰中!なお、さりげなく装着しているワイドフェンダー、これは当社が持っていない、NA車用。ターボ車とNA車はフロントバンパーが違うので、似ていても、こちらのはまた別商品!
なお、アンダーガードは当社の商品を流用しているんデス!ヘンミさんが当社のハスラー用を改造していたようで、「アルト用作ってくださいよ、シュピーゲル専用で」とのこと。ハイ、よろこんで!500セットほど送っておきます!
そして、今晩、なにやら時間を空けておけ、とのお達しでしたので、急いで営業に廻ります。
シュピーゲルさんとヨシタクさん共通の知り合いのショップ、オートクラフトさんはここからスグ!
結論から言うと、とんでもないショップでした。色んなメーカーさんのパーツの開発なんかを主にされているようで、お話できないことだらけ。クルマの整備するスペースよりも、モノづくりのための工作機械のほうが圧倒的にスペースをとっていました。今回、ヨシタクさんは商品開発の打ち合わせが目的のようでした。
間もなく、発売予定のこの商品、メイドイン大田区。あの下町ボブスレーの工場の一つで量産される商品です。いや、確かに曲げのプレスなどは手が込んでいるのに、仕上がりが非常に美しい!失礼を承知で、当社も取り扱いをしたい!と、ヨシタクさんと日向社長におねがいしたところ、「いいですよ~」とのこと。やったー!
対応車種はS660、アルトワークスHA36ですが、これから色んなホンダ、スズキ、ダイハツ用をラインナップとのこと。いや、これ、昔からレースする人には悩みのタネで、適当に対策はされていたものの、こんなに美しく処理することは思いつかなかった。機能はモチロン、エンジンルームにこれが装着されていたら、「おお~!」って絶対になります。
もっと感動したのは、対応車種幅。
超巨大タービンを換装したスーパーマシンを扱いながらも、軽自動車だって手をぬかないんです。っていうか、HA36一つとっても、ステッカーからしてたくさん凝ったものを用意されています。
そして、インタークーラーのラムエアキットなど、本気で走るための武装も手をぬきません。
いや~、いいところとお知り合いになれました。自ら走り、その結果から自分でパーツを考え、しかも作ってしまえるヒト、ってなかなか居ないモンです。ショップの皮をかぶったメーカーです。
さて、そこからシルクロードの営業ルーティーンで、ヨシタクさんには無縁のAE86屋さんを訪問。
意外なことに、ヨシタクさんは元々AE86乗りだったようで、
「モチロンしってまんがな!ってか、まさか訪問するとは予想外!」
とお喜びいただけました。先ほどのオートクラフトさんも浮谷さんの飲み友達ということで、お話も弾み、帰ろうかとした矢先に目に飛び込んだのは…
「すげー!」
どうやったらこんなにハチロクしたエブリをつくれるんだ!誰がみてもハチロクしてます!
「これね、お客さんが作って乗ってたやつを、うちにゆずってもらったんすよ」
と浮谷さん。超うれしそうです。いや、これオモシロい!
さて、今日はヘンミ部長に時間を空けておけ、といわれて連れてこられたのが、ここ、
「萬福」
https://retty.me/area/PRE11/ARE54/SUB5401/100000423078/
私と、ヨシタクさんの目が会いました。
「いや、はしごの二件目ならわかる、けれどなぜ一軒目がここなんだ!?」
そう思った私たちの浅はかな考えは、後に揚げ餃子を食って180度転換します。先にいっておきましょう、名店です、ココ。私が世界中で食べてきた中華のトップ5に君臨します。ヨシタクさんも私も、結構、食い物にはうるさいB級グルメらー。まさか、B級グルメで関西に勝てるものが関東にはあるまい、と傲慢になっていたかもしれないと、思わされました。
特に最初のコイツ。出てきた瞬間、「あ~やってもた、カチカチの大味で、脂っこいやつや」と想像したのが…
一口くって、二人で悶絶… なんじゃこれ、外の皮はカリカリ、もちもち。味付けはうまみの塊。そして絡められたニンニクソースは化け物級! 脂っこい皮、濃いタレが組み合わさっているのに絶妙。本当に、本当に、死ぬほどうまい!
そしてこれが全員一致でおすすめだった、レバーのカラアゲ。いや、さっきのはマグレ。これは一番あかんやつや。それでなくても安いレバー肉は臭い。それをさらに臭みがでるような揚げるなんて調理をしたら、元々ホルモンが食えない私は絶対受け付けない。
とはいえ、皆様にすすめられて拒否したら営業マンの名が廃る。と、実はいやいや一口食べて… うぉー、とまらん、とまらんゾー! 私、これ、4人前の半分くらい食っちゃいました…
いや、ほんと、ご招待してくださった埼玉ショップの方々に平謝りしていました、心の中で…
この面子、紹介してもらってドン引き。HALスプリングさん、パンドラさん、ガレージVARYさん、そして先ほどのオートクラフトさんです。皆さん、雑誌でよく拝見しているブランド。先に名前を聞いていたら、「面倒だからいかなーい」と人見知り、引きこもり気味の営業マンの私は、ヘンミさんの招待を拒否していたと思います。
実際お会いすると、有名ブランドや大企業にありがちな、上から攻撃なんか微塵も無く、むしろとても優しくて楽しい方々でした。名刺交換して、変な車談義や、自慢話など始まるとジンマシンが出てしまう私も、最後まで楽しくさせていただきました。それにしても、パンドラさんやVARYさんなんて、私がこの業界に入った20年くらい前には雑誌などで拝見して、「欲しいなあ」という商品を作っていた人たちです。
この萬福さんは、こんな埼玉の業界人が集うお店のようで、表にはそんな人たちのステッカーが所狭しと張られていました。BOZZ SPEEDの久田さんは、当然きていたようです(笑)あの人は、大阪の高槻市の「満州」という超小さい中華料理屋にわざわざ食べに来る変態グルメ大王ですから。
とはいえ、どうやらこの後、本気の1次会が始まったようで(笑)、皆さん大宮か都内へ繰り出したようです。奈良県から出発して22時間目くらいの私たちは、このゼロ次会で退散しました。
非常に有意義な同行営業2日間でした。(まとめる都合上、時系列は入れ替わっています)
営業マンの仕事は、売ること(超苦手)、案内、情報収集なのですが、やはり当社の代表がこの会社をシルクロードと名づけるときに、旅をしながら商品を売買する上で、人とヒトが出会うことが、一番重要だと考えたように、人との出会いは、目に見えない、お金には替えられない何かを今回も生み出してくれたように感じました。
萬福、マジで次回再チャレンジしようっと。みなさん飲みに行くからからなのか、名物にんにくラーメン注文しなかったんだよなあ。どんな味がするんだろ~。
さて、関西に戻ります。関西は関西で熱い人たちが待っています!