キター!
朝から44Gヨシタク社長とテンションMAXです!
開発中だった44Gさんの2DINナビキットのおおよその形が決定したんです!いや、これ凄い…
ドリンクホルダーも付いてる!とにかくスペースの無いS660ではとても有効!何が凄いって、ここまでたどり着いたヨシタク社長の執念… もちろんプロの成型師さんのおかげで最終形態はカッコイイですが、ダッシュに穴をあけたときのナビの取り付けステーは自分で開発。
なにより実際にイメージをFRPで形にしていたんです。だから、真空成型への切り替えもスムーズでした。
S660には基本、まともにナビを取り付けられる場所は無く、純正オプションも発売当初は無し!今年になって出たのですが、テレビも見るなら24万円~(汗)
流石に純正、良く出来ていますが、すでにS660を購入済みのお客さんは、装着は難しそうです。
裏から見るとこうなっているんです。つまり純正ダッシュ外しと、穴あけ加工も必要ですから。
ヨシタクさんから、
「純正ナビが装着が難しい人向けに、ここに何か作ったら?シクヨロ!」
と提案があったんです。44Gとしては2DINをドンと入れるキットを開発されていますが、もう少しお手軽な方法を望むユーザー向けに、当社でもスマホ/タブレットホルダーの開発に入りました。
これ、IPHONE7です。純正ナビと同じ位置に装着できます。というかこの位置でないと、助手席エアバッグと干渉するんです。装着はもちろん両面テープのみ。ダッシュ穴あけも配線加工も不要。まあ、スマホは基本充電しながら使うので、充電ケーブルが見えちゃうのは、純正と比べて劣りますが。
これは、SONY XPERIAの海外モデル。XPERIA XA ULTRA。6インチあるんです。純正ナビと同じサイズ。最近、スマホも大画面化が主流で、日本で一番売れているIPHONEの新型XS、XRは5.8インチ、6.1インチ。MAXにいたっては6.5インチ。アンドロイド系も6インチが増えてきました。
本当は、7インチ、8インチタブレットも使えるようにしたかったのですが、S660に限ってはスペースが狭く、しかもエアバッグの制限と、視界不良の不安もあるため、6インチ前後対応になりそうです。
まだ、クレイモデルなのでわかりにくいですが、上からカバーが覆いかぶさる方式なので、色んなサイズを装着でき、なおかつ汎用の吸盤+挟み込みのような安っぽさを払拭し、太陽光からも画面を守ってくれて視認性も良いと思います。今後、この方式で、いろんな車種専用のスマホ、タブレットホルダーを開発予定です。
ワタシはおっさんにしては極度のデジタルガジェットおたくで、スマホ4台、タブレット2台持っています。そして、従来のカーナビではなく、GOOGLE MAPを使いなれると、カーナビの価格の高さ、安いポータブルナビの質の悪さ、マップ更新が原則有料、その他のエンターテイメントが楽しみにくい、などの不満が続出。かといって、汎用のチープなホルダーでスマホを装着すると…
う~ん… しかも、夏場、吸盤が死んで、スマホごと落っこちると画面割れたり、傷ついたり、運転に支障をきたしたり…
タブレットサイズになると、もうこんな状態… 購入したものがエアコン噴出口の形状によっては安定しなかったり、ルーバーに傷が入ったり…固定が安定しなかったり… 汎用は値段が安いというのは魅力なんですがねえ…
もう、いい加減、ここまでスマホ、タブレットが定着したなら、高くても専用品を装着したい、と思うのではないか、特に愛車が趣味をかねている人たちにとっては… と思っています。正直、個人的には今回の製品が価格的に皆様に受け入れられるのか、という不安もありますが、ガジェットおたくの私としては、商売抜きでも提案したい商品。
そうそう、こちらのS660専用ドリンクホルダーは、クレイサンプルがまだです。こちらは元々、愛知県を中心に中部の営業担当が、ショップ様から、「S660の何かスペースを増やせるアイテム作れないかな?」と提案いただき取り掛かった商品。何をつくれば良いか考えていたら、ヨシタクさんが純正ドリンクホルダーの位置に不満があるとのことだったので、コレを開発することになりました。こちらは小型スマホであれば置けるタイプになります。
そして、何よりSPECIAL THANKSなのは、シュピーゲルのへんみ部長。この人こそバカの付く車好き。ご自身は何のメリットも無いのに、44Gとシルクロードの商品開発のために車両を提供してくれたんです。もちろん、上記製品もお取り扱いいただきますし、ナイショですが、それ以外の商品の開発やテストにもご協力いただいています。
この業界で長年FRP製品を見てきたワタシは、真空成型を見たとき、とてつもない衝撃を受けました。
真空成型とは、樹脂の板を高熱で熱して柔らかくなった状態で、作りたい商品の形の型に乗せて、下から吸引機で引っ張って作る方法。冷えた後に抜くと、その形にプラスチックが固まります。
http://www.yodapla.co.jp/equipment/
まず、製品の仕上がりの完成度。
純正バンパーや樹脂フェンダーと同じです。FRPはそのままではどうしても手作り感、後付装着感がでてしまいますが、これだと純正と区別が付かないほど。
厚みも、2ミリから作れます。FRPだと、グラスファイバーという繊維のシートに樹脂を流し込み、それを何層かにしないと強度が出にくいために、よほどの技術がないと、分厚く、重くなってしまいます。そして、製造する職人さんの技術に、製品クオリティが大きく左右されるため、品質が不安定なことが多いのです。真空成型はそれがありません。
そして裏面も表面と同じくツルツルの仕上がり。FRPだと基本的にどちらかの面が汚くなるので、両面テープなどで装着するのが難しい場合が多かったのです。
この特性が存分に発揮されたのが、発売から現在まで好評いただいているこのフェンダーエクステンション。ボディ幅は、車検証の±20mm以内の変更は、継続車検がOK。つまり、装着したその日からナンバーを切ってしまう日まで、合法なんです。でも、片側を10mm以内、両面テープの厚みを考えて余裕を見ると、9mm以下の厚みのフェンダーで、なおかつボディにきれいに沿ったものでないと、車検に通らないケースもありえるのです。だから、FRP製では、ここまで大ぶりなものは制作が困難だと言われていたのです。ましてや、プレスフェンダーという、凹凸がある部分はFRPでは相当難しい。
さらなるメリットとして、シボやマットブラックなら、塗装も表面処理も不要。取り付けも両面テープなので、DIYでの装着も容易で、取り付け工賃不要そしてクルマを預けたり代車用意も不要。不器用なワタシならショップで取り付けてもらうことを選びますが、それでも、FRP製品を取り付ける場合と比べて、預かるのは短時間なので、工賃も代車不要になることも多いから、コストは断然お得。
HA36アルトワークスに旧規格のホイルを入れると数ミリはみ出してしまう、という声を聞が多く寄せられたとき、まさにこの技法がうってつけだとなったことから、真空成型工場様との様々な商品開発がスタートしました。
そして、いよいよ、完成前からご期待をいただいている新型ジムニー用の開発がスタートです。デザイン画はすでに打ち合わせ済み。クルマは来週に型取が具体的に始まります。最終サンプルをお見せできるのは12月当たりの予定。量産は1月中を狙っています。フェンダーとサイドステップ、両方を予定しています。
そして、まだ不確定情報ながら、年始早々のあるイベントでも直接みていただける機会があるかもしれません。
取材のため、クレイサンプルを持ち帰るヨシタクさん。もうわが子のように、ずっとナデナデしていました(笑)。
その気持ち、めっちゃわかります!開発費用とにらめっこして、色んな情報を収集して、売れるかどうか確証が無くても、商売度外視でも作りたい!と思った商品がある程度形になってきたときのワクワク感。お互い、商人としては失格な部分だなとも思います。だって、誰もが作っていない商品よりも、すでにある程度認知されている商品のほうがリスクは少ないはずなんです。わざわざ冒険する必要なんか無いんです。お金の心配も増やすことは無いはずなんです…
でも、脳内からドーパミンがふきだんすんですよね。やめられない… 商品の開発なんてリスクだらけなのに、楽しい…
願わくば、どちらの商品も売れてくれることを祈りながら、年末、そして年始にむけて真空成型品、ならびにそれ以外の製品の開発も加速させていきます!