S15/R34 Drift SUSPENSION kit by 3UP 共同開発車高調キットシリーズ

3UPさんとの共同開発シリーズの続きです。

R34/S15 専用リアメンバーカラー by 3UP 専用品はイイ事ずくめ!

3UPさんとのコラボ商品、共同開発品の第1弾がシルビア、スカイラインの車高調でした。

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/suspension/project-suskit-rms

イメージ的にドリフト専用に見えますが、減衰力、ストローク量、スプリングの設定のテスト開発をしてくれた3UPの三上さんからは、

「もちろんドリフトでは抜群です。でも、グリップでも実際、お客さんに装着してもらって、FUJIでも結果を出しています」

と説明を受けております。乗り心地も良く、一般道での普段乗りにもおすすめ。

ドリフト黎明期の20年以上前は固いショックに固いスプリングが好まれていた記憶があります。私も入社した頃は、シビックに20kg以上のバネをいれるような注文が多かった記憶があります。

今は相当マイルド。リアのスプリングレートにいたっては、大会出場のスカイラインで5kgなんていうのも当たり前。

3UPさんのテストは徹底しており、自社ではもちろん、D1系で活躍する3UPさんのお知り合いの選手にも実践投入していただきました。R34は女性ドライバーで有名な、新見選手と、

MJ STYLEの三好選手に実践で使っていただきました。市販モデルとまったく同じもので、一切、スペシャルはありません。実際にしっかりと使えるものを販売しています。

なかには一部、セッティングによってはリアショックの減衰変更バージョンもあります。ここには画像はありませんが、S15の小橋選手が、TEIN様の車高調に変える前は、3UPさんからリアだけスペシャル減衰力の要望をいただき、開発したものがあり、それは今も商品として販売中です。なので、プロ選手にお使いいただいているものも、すべて現在販売しているものとまったく同じです。

こんなテストを2年は続けた記憶があります。毎月1~2回、減衰力の変更依頼がありました。担当営業のワタシは、「まあ、1~2回適当に乗ってもらって、OKがでて、名前つけたら完成だな」くらいに甘く考えていたので、仰天でした…

3UPさんにすれば、適当なものを作って世に出せば、自分の会社にケチがつくのですから、当然、良い者ものができるまで妥協しないというのは、今なら理解できるのですが、当時は本当にビビリました。

商品は完成しないのにどんどんかさむ開発費用を、社長に説明するのにどうしたらいいんだと、禿げそうでした。今思えば、3UPさんのほうがサーキット移動、ガソリン、タイヤ、その他大量のコストがかかっていたと思います。

http://122.220.200.188/d1/sl/sl2011/driver_ladies/driver003.html

そして、開発のカギであったのが、3UPの岡崎さん。三上さん曰く、

「ザキさんが楽しい、とか、操縦しやすい、って言えば開発完了です」

ドリフトの女性部門、ヴィーナスリーグで当時活躍していた岡崎さん。異業種出身だったワタシは、当時その意味も価値も良く分かっていませんでした(笑)今思えば、トンでもない人にテストしてもらっていたんですねえ。

http://122.220.200.188/d1/news/2010/news20100308.html

当時の情報をWEBで探すと色々出てきます。テスターをしてくださった新見さんもでてきますし、3UPさんで初めてお会いした澄花さんもでてきます。10年近く前のビデオを見つけてビックリ。

3UP三上さんは、完全に理論派。ドリフトを美しく完成させるためのクルマの挙動をジオメトリーからキチンと数値で計算する人です。岡崎さんは真逆の直感、感覚派。論理的にどれだけ正しくても、岡崎さんの感性に応えるものでないとダメだとおっしゃっていたのは、今思えば、非常に深い話だなあ~と思います。

ということで、非常にお買い得な車高調です(笑)

適当に材料を組んで作っているわけではなく、ちゃんと本気のプロショップさんが、一級のドリフト選手に装着させて作った車高調。かかっている費用を計算すればとんでもありません。そして効果も抜群なのは当たり前。これが定価15万円~16万円というのは、手前味噌ですが、破格です。

「シルクロードの車高調は、時代遅れです!」

三上んさんにそう断言されたとき、この話がはじまりました。

「ネジ式車高調が主流だった当時に、シルクさんが全長調整式を手の届く価格で発売したときは衝撃的で、みんな喜んで装着していました。でも10年以上経つと。エンジンパワー、タイヤ、足廻りのセッティング、ボディの剛性、すべてが進化しています。ドリフトの技術も進化しています。なのに、シルクさんの車高調は発売当時のママ!」

こんなアツい言葉にまんまと乗ってしまったのが運の尽きでした(笑)

楽しい開発商品はまだまだたくさんあります。次回、アームをご紹介いたします。

そうそう、岡崎さんのブログでも、車高調の装着の様子が時々アップされていますので、ご参考にどうぞ。

http://3up.sblo.jp/archives/20190121-1.html