当社初の3Dプリンター製品。
一体なんでしょう?
「試作品完成しましたよ」
と、3Dプリンター工場から連絡。
これはS660リアバンパーダクト。
フロントエンジン車であれば、走行中、大量の空気をエンジンルームに流し込むのは容易。
ところがリアエンジン車はそうはいきません。走行風が取り込みにくいレイアウト。
その上、高熱になるターボエンジンが狭いスペースに押し込まれています。パワーと耐久性向上には熱対策は必須。そして、リアダクトは有効な対策の一つ。
ダクトは、それ以外にも、最高速度、燃費性能、加速性能を悪化させる「パラシュート効果」にも有効。
プロショップや器用なプライベーターではポピュラーな手法。
「穴を開けて網を貼ればいいだけじゃん」
と安直に考えてしまいますが、カット後のフチの処理、網の取り付け、強度が落ちたバンパーの補強などが発生。
3DプリンターがFRP製と大きく異なるのは、固定用のはめ込みのツメが作れること。
装着には両面テープも、ボンドも、接着材も不要。ただ、はめ込むだけ。
しかも、製品硬度が高いので、強度が落ちたバンパーの補強も兼ねてくれます。
精度が高く、製品誤差はほぼありません。
純正のダクトのデザインを踏襲したことで後付感が無いのも嬉しい。バンパーとはいえ、やはり純正を切った貼ったするのは抵抗があるヒトが多い。クルマが痛んで見えるからです。
商品はグレーですが、販売時には黒染めされています。
FRPや真空整形では網を再現するのはほぼ不可能。
プラスチック樹脂のインジェクション整形なら可能ですが、型代と量産数量が莫大。アフターパーツ向きではない。
予想定価は左右セットで¥19,000前後。
従来のFRP汎用ダクトと比べると割高。
けれど、装着の手間が大幅に軽減されます。
型紙に沿ってバンパーをカットすれば、はめ込むだけ。加工、接着、補強といった作業や道具が不要。
何より純正に見える完成度。派手な形状ではなく、落ち着いた雰囲気を求めるヒトにお勧め。
S660専門店の44Gさんでは、さまざまな熱対策パーツをリリースされています。
サイドタンク式オイルクーラーは絶大な効果。この位置にたどり着くまでに大変苦労されていました。
走行風を取り込むための各種ダクトも効果的。
さまざまな種類が各メーカーから販売されているマストアイテム。
テールライトの下にダクトを装着するガーニッシュは効果だけでなくルックスもスタイリッシュになります。
ただ、ヨシタクさん曰く、
「FRP整品は形状の自由度は高いものの、加工、塗装の技術と道具が必須。コロナで通販での購入が多いことを考えると、簡単装着できるダクトが欲しい」
そんなヒントから生まれたのが、今回の3Dプリンターダクト。
他にもたくさんヒントいただき、たくさんの商品を共同開発しました。
純正ナビが装着されていないS660に、両面テープだけで簡単装着できる専用スマホホルダー。
http://www.silkroad-jp.com/home/portfolio-2/interior/int_jw5hol
室内ユーティリティが不足しているS660用専用ドリンクホルダー。
CVT車用にトルクロッド(強化エンジンマウント)。
http://www.silkroad-jp.com/home/portfolio-2/reinforcement/rein_trrod
S660用トルクダンパーはテスターも引き受けていただきました。
S660を速くすること、そして愉しくすることに全力で、そのためなら手段を選ばない。
明確な目的を持った人だからこその発想力。
チューニングやドレスアップにおける常識や、慣習は、目的に沿わないなら良い意味で排除出来る人。一見、奇抜に見えるアイデア、サービス、商品も、かならず結果に結びつくものばかり。
そんなヨシタクさんと開発したS660商品、また今回の3Dプリンターの試作品も、今月のスーパーオートバックスサンシャイン神戸のイベントで展示予定!
ご来場、お待ちしております!