S321vハイゼットカーゴの初回車検!
早いものです、2年なんてあっという間。
車検をお願いしたのはサニトラ、FT86、ロードスターの専門ショップイーカスタムさん。
26年前からガレージつるわとして、一般整備工場の仕事をされています。
今回は、現在販売中の全てのパーツを装着して受験します。
スタビライザーはあえて検査官の目に付きやすい茶色(笑)に塗装。
「面白いですね、後付のスタビライザーですか」
それにしても酷い色です。
目に留まること間違いなし。
リアにはアクスルリジッドプレートを装着。
KYBスポーツショックアブソーバーに、開発中のローダウンスプリング。
約3cmダウン。
フロントには純正(改)ネジ式車高調。
直巻きスプリング7kg+ヘルパースプリング。
スプリングは遊んでいませんが、ハイレートにしたうえで、30cmダウン。
貼るだけ9mmオーバーフェンダー。
反対側は挑発するようなダミーリベット仕様。
そしてステアリングポジションのダウンキット。
ほぼ全てフル装備で受験。
「行ってきま~す」
と写真が送られてきました。
うわー、急に不安になってきた…
どうでした!!??
「フェンダーは計測されたな。結局OKやった。それ以外の部分はスタビも一切質問なかったな」
よかった~。
注意点として、フェンダーは検査場によって計測方法が異なるようです。
基本的には精度が高い真空成形ですから問題ありませんが、不安な場合は陸運局に事前相談をおススメします。
構造変更、記載変更等一切されておらず、通常の車検で合格しています。
手続き不要で車検対応のパーツという扱い。
スタビも無事通過。
とはいえ、車検は検査官の現場判断があります。
なので、この世の全てのアフターパーツの合否については、”車検OK”というものは存在しません。
改造車検のプロであるTICの越川代表の説明がもっともわかりやすい。
「車検対応というパーツは存在しません。判断するのは陸運局。あくまで『検査基準に準じている』という説明が正確ですね。誤解を避けるなら『車検基準対応』」
そうです、メーカーとしては、あくまで”車検の基準を守って作った”ということ。
受験してみるまではわからない。
ですので、当社としてはできるだけ厳しい条件を想定して、パーツ開発に取り組んでいます。
ハイゼットカーゴには本当に良い勉強をさせてもらっています。
軽バンはコストに優れ、取り回しがよい。
ただし、商業用として割り切って作ってあるために、快適性や走行性能が一部犠牲になっています。
弱点や不満が多いクルマだからこそ、カスタマイズの余地が多い。
ほんの小さな部品一つで、ビックリするくらい効果があったり、予想以上に快適になったり。
完璧なスーパースポーツ、高級なラグジュアリカーも、また違った魅力があります。
ただ、最近のクルマは”出来過ぎ”ていて、ユーザーが手を加えたり、スキルを磨く余地が少ない。
ワタシたちメーカーにとっても、商品開発の方向性を考え直す良いキッカケになるクルマでした。
お陰で、たった2年で、驚くほどたくさんの新製品が生まれました。
いよいよ来週は12月。師走です。
どんなイケメンにも、大富豪にも、ワタシのようにモテない貧乏暇なしにも、時間は平等に与えられています。
YEAR2021も、全世界の人々にもれなく訪れます。
自分のゴールを見失わず、泥臭くても、ドン臭くても、毎日毎日、そこに向かって一歩ずつ歩く人間であれば、平等に与えられた時間が味方になってくれることを、最近、強く実感しています。
そして琵琶イチの戦いから2週間、ずっと自転車トレーニングをサボっているワタシは…
確実にデブまっしぐら…
時間の平等さと残酷さを実感しております…