4×4 IMPS ジムニー専門店 温故知新じゃ生ぬるい! 最先端を行く老舗!

ランクルで世界的に有名なKOC(京都オフロードセンター)の藤田社長から、これまたジムニーでは超有名な老舗、IMPSさまを紹介いただきました。

KOCホームページ

関東出張初日から冷や汗をかきながらお店に向かいました。そりゃそうですよ、当社も44年前はラリーダートラショップで、ジムニーとも縁が無かったわけではないですが、パーツ開発は最近のこと。実践派のバリバリ老舗専門店さまに行くのは、ぶっちゃけ怖い…

全国営業でショップ廻りをしていると自然とお店のオーラを感じる能力が身につくもんです。置いてあるクルマの傷のつき方、道具の収納、設備などから色んな情報が飛んできます。ここはヤバいと直感。

http://www.imps.co.jp/index.html

「いらっしゃい」

温和な社長さまでした。ホッ… でも油断禁物! 気を抜かずに商談!と思っていたのですが、社長の楽しいお話で初対面ながら営業マンであることを忘れて、気が付けば4時間近くたっていました!

その理由がホームページのタイトルに現れています。お話をしていてびっくりしました。「ジムニー」と聞けば、良くも悪くも車高がドンっ、と上がっているのが常識。車高を下げるとか、速く走るなんていうこととは無縁というイメージ。社長はいきなりこんなことを言い出したのです。

「車高を無理に上げなくてもいいんだよ」

え!?は!?ジムニーの老舗ショップだよね、ココ!?

「どのステージでどんな風に走るかによって変わるもんだよね。新型ジムニーは、今、ノーマルの確認作業中で、車高は上げたいなら上げられるけど、無理に上げなくてもいいのかもしれないと考えているんだよね」

入り口にある、色んなデモカーは明らかに実践武闘派。私が勝手に想像していた、頑固老舗ジムニーショップ社長が口にするだろうと決めつけていた、定番フレーズとはまったく違った社長の話にぐんぐん引き込まれていきます。

「JA11でドリフトもやったし、ジムカーナに挑戦したし、谷田部で最高速出したり、ゼロヨンやったり、なんでもやったな~。アジアンラリーにもでてみたり。ジムニーがどれだけ色んなことをできるか、証明したかったんだよな」

お話をしていて、嬉しすぎて涙腺が緩みました。こんな考えをする人がまさか老舗ショップの経営者なんてありえない。まるでアメリカ人と話しているような自由を感じて嬉しかったのです。日本のチューニングは良くも悪くも、「定番」が存在しがちで、そこから外れると「異端」扱い。モノも売れないことが多いのです。ほんの数年前にローダウン車高調をジムニー用で提案して、ネガティブな反応を受けてへこんだ私ですが、それを何十年にも前にすでに実践していた人を目の前にして、自分が弱いと感じると同時に、嬉しくて仕方なくなりました。

置いてあるジムニーがすべてカッコいい。

カッコで作っていない、機能美がにじみ出ているんですよね~。

どのジムニーにも色気があります。

そして、この新型ジムニーを、関根社長がどう料理するのか、お会いしてすぐに大ファンになった私は、楽しみで仕方ありません!

お話をしていてもっと嬉しかったのは、当社のジムニー用ビッグローターキットをほめてくださったことです。実はこの商品、発売当初、一部ネガティブなご評価もいただいていたのです。「必要ない」「意味が無い」「理屈がおかしい」などなど…

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/brake/br_jimny

「説明書を読ませてもらってね、すごくしっかりとした理論に基づいて開発されていることがわかってね、素晴らしい商品だとすぐに購入したよ」

うれしい…

「ねずみ鋳鉄を使っていること。キャリパーサポートをつなげている事。放熱作用があがることを説明していること。間違ってもパッドの当たり面積が増えるなんてとんちんかんなことをいわずに、パッドの当たる面が外側に行けばいくほどストッピングパワーがあがることなど、理屈がしっかりとしている。素晴らしいと素直に感じたネ」

http://silkroad-jp.com/application/files/3415/2307/8798/JB23W.pdf

私が女なら、惚れてもうてます(笑)でも、ある意味怖い… 適当な商品を作るとすぐ見抜かれる、ということでもあります。

「シルクロードさんのブログも結構読ませてもらっているよ」

ドキっ… ヤバ…

「良いブログだと思ったんだけどね、一つだけどうしても納得のいかない記事があったんだよ」

ま、まさか…

JB64ジムニー 1.5インチ リフトアップキット完成!

指摘されたのはこの記事… 心当たりはあるんです。というのも、リフトアップキットで、純正スプリングにスペーサーを入れて走ると乗り心地が良くなった、ということを書いたときに、うちの技術開発の人間に叱られたんです。「お前、乗り心地が良くなるとか、バネレートが上がったような感じだとか書いているのはダメだぞ。構造上、理屈上あり得ないことや。そんなことがあり得るはずがない」。それでも、私は一応注釈をいれつつも、自分が実際に感じたから、理屈はわからないながらも、体験した事実として推測を踏まえて書いたのです。でも、ここでも関根社長に驚かされます。

「あの記事の説明をみて、正直がっかりしたんだよ。いい商品を作る会社、ブログも理にかなっているものが多い中、あの記事のせいで、すべてが台無しになったような印象さえ受けたよ」

うちの開発担当と同じご意見。でも、ウソじゃないんです!確かに私は競技経験もないし、整備士として知識の訓練もしていない。でも、ウソじゃない。クロスビーもハスラーもハイゼットも、そして新型ジムニーでも、ノーマルが相当柔らかく、コーナーで、オットットと不満だった部分が、リフトアップキットを装着するとシャキッとして踏ん張るような感じで乗りやすくなったんです!

すると関根社長は、

「もしかしたら純正スプリングが不当ピッチで樽型になっているので、荷重かかるとバナナのように「く」の字にたわむ動きが、スペーサーをはさむことでまっすぐに近い動きになることで、直巻きのような感触になっているのかもしれない…」

など、当社の開発の人間よりさらに踏み込んで、私の意見を頭ごなしに否定せず、理解しようとしてくださったのです。専門家であり、知識技術が高く、なおかつ年齢も積まれている人なら、あり得ない柔軟さ。ますますファンになってしまう… そんな社長がプロデュースする商品は当然、経験、トライアル&エラー、実績、論理に裏付けされた、確実に機能する魅力的な部品ばかり。ウェブには商品説明だけでなく、開発目的や理由がしっかりと明記されており、一読するだけでも楽しい。

LSD

http://www.imps.co.jp/original/lsd.html

ショックアブソーバー

http://www.imps.co.jp/original/fox.html

びっくりしたのは、減衰力はご自身が変更されていること。またオーバーホールにも対応しておられます。当社もショックアブソーバーを製造していますから、独自でそこまで出来るようにされていることに驚かされます。

サスペンションフルキット

http://www.imps.co.jp/original/zeroline.html

その他たくさんパーツがあります。当社でも、IMPS様の商品を取り扱いさせていただけるようお願いをしてきました。

あれ、これ、もしかして…

http://www.imps.co.jp/original/injector.html

まさかですよ… ここまでやっちゃうんですね… 本当にクルマのコンディションを考えている人しか興味を持たないインジェクター洗浄。ジムニー専門店でやっているところはここだけでしょう… 最高速、ドラッグなどをやっているから、重要性をかんじられているのでしょうね。

社長がおもむろにハンマーをもってついてこい、といいました。怖い~。と、いきなりジムニーのサイド部分を思いっきり殴りつけました!

スチールで特殊なものです。ハンマーで殴ってもびくともしません。というか、やはりヒルクライムのジムニーって、過酷な環境で戦っているんですね。あちこちダメージだらけ。そのダメージが身を守るための部品も、ファッションではないので、材質が重要。俄然興味がわいてきました!作ってみたい!これ、見た目にも超カッコいい!

それにしても、本当に刺激的でした。ジムニーという定番メニューの塊と思い込んでいたジャンルに対する、私自身がもっていた偏見が崩れ去りました。こんな人がいたなんて… とどめを刺されたのはこの言葉。

「今回のJB64新型ジムニーには、JB23までのジムニーユーザーよりも、過去のジムニーを知らない人、また、クルマに興味があまりなかった人も、そのデザイン性などで乗ってみようという人がすごく増えると思うし、実際に購入していると思う。嬉しいことだよねえ。そして、せっかくジムニーに興味をもってくれたんだから、喜んでいただけるような方向性を私も考えていきたいんだよね。今、そこで方向性を煮詰めている最中なんだよ」

30年以上ジムニー専門店を営み、ご自身は1950年生まれの68歳。息子さんも第1線で一緒に働く年齢になっているのに、「ジムニーはこうあるべき」という押しつけが全くないのです。30年以上培ったものがあれば、そのスタイルや方向性を守ろうとするのが当たり前。それをいともあっさり方向転換することを口にできることに驚愕しました。常に新しいものを探そうとされている姿は、温故知新なんて生ぬるいものではありません。同じ業界で働いている先輩としてもとんでもないですし、一人の人間としても、素晴らしい社長さまに出会えて、刺激的でした。

http://4x4imps.blog68.fc2.com/

楽しい!なんかすごく楽しくなってきたゾ!ジムニーの可能性を広げるパーツ、当社は当社の切り口で、頑張って生み出していくぞ!と、まんまと社長のブログのタイトル通り、「ハートに火をつけ(られ)て」しまいました!ちょっと若返った気分です。

 

 

 

 

 

 

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