3Dプリンター プロジェクト開始

イーカスタムさんのロードスター用のABS樹脂オーバーフェンダー、最終試作品が完成!

http://www.eeecustom.co.jp/home.htm

アフターパーツ業界において、長年、外装品の定番材質といえばFRP。

FRPにはFRPにしか無い魅力、性質はもちろん健在。

けれど、装着にあたってユーザーの負担が大きい商品であることも事実。基本的にプロでないと取り付け、塗装が難しかった製品。

両面テープで簡単装着が出来て、塗装が不要なものは作れないか…

常識的にありえない!というクルマ業界の常識を覆してくれた手法が、ABS樹脂の真空整形。そのフィッティングの凄まじさは、当社のJB64ジムニー用のフェンダー装着動画をご覧いただければ一目瞭然。

今回のイーカスタム様も、この手法に興味を持たれ、同じ手法で制作されました。

あれ!?

と違和感もたれたのであれば正解!リベット留めに見えますよね。

これは、発売するかどうか検討中の “ダミーリベットタイプ” 。

純正然としたオーバーフェンダーであることがコンセプトのイーカスタムさんのフェンダーですが、チョイワルオヤジ用に製作した試作品。これも両面テープとサービスホールのみで装着で、ボディ加工はゼロ。

さて、今回、真空整形品を作るうえで重要なマスター(原型)を作ってくれている専門業者さんから、3Dプリンターに興味があるか、と聞かれました。

モチロン!!いま、一番興味があるけど、一番良くわからない業界が、3Dプリンター。

「3DプリンターはFRPや真空整形には出来ないことが可能です。網を作ることは従来の手法では不可能。ツメやカエリの整形も同様。インジェクションなら可能でしょうけれど、型代が莫大、ロット数もとんでもないので、大企業以外は対応出来なかった。それが3Dプリンターなら製作出来てしまうんです」

びっくりしたのがサクシードのアンテナ。

ちょっと!確か純正って、ダサい針金のアンテナを、よいしょって、伸ばすタイプだったのに、これショートアンテナじゃん!

「ええ、市販のショートアンテナに交換できる土台を作りました」

え!?どうみても純正にしか見えませんが…

「3Dプリンターで作ったものですので、完全オリジナル品。自分の分が欲しくて」

これは凄い…

「これも作りました」

もしかして、このアンダーミラー?

「そうです、駐車場が狭くて、ギリギリに幅寄せできるように、自分用に作りました。量産も出来ます。最近までは、あくまで試作品を作る3Dプリンターが多かったのですが、ようやく製作スピード、価格ともに量産販売に耐えうるようなレベルになったんです」

凄いクオリティ。完全に純正レベル。

当社も3Dプリンターは購入を予定していました。確かに機械は購入しやすい金額になってきています。

けれど、購入直前に気づいたんです。誰がやんの?3Dの図面ってそんな簡単に作れる?そもそも、オリジナル品を作るには、デザインセンスなども必要…

ようするに機械はごまんとあっても、それを使いこなせる技術、能力、センスが必要で、なおかつこの業界の製品を作るには、クルマを熟知している好きものでないといけない。

そんな彼との偶然の出会いを神様に感謝!

そして、新型ジムニーが初年度車検を迎えるにあたって、必需品となる可能性の高い、”アレ”の製作を来月から製作開始!なんとか年内に作り、他の車種も展開しないと!

あらためて製造業としての進化の重要性を感じました。

そして、偶然立ち寄った和歌山の道の駅で、こんな自販機を発見。

「”フタ”が付きます」

????????????

ファッ!?

取り出してびっくり!

このフタのことか!!

ウソでしょ!?

コンビニコーヒーで、人間の手をもってしても、うまくはまらず、飲もうとしたらダラダラこぼすことが多いフタ…

これをどうやって自販機の機械が装着したんだョ!

一見、どうでも良いことに思いますが、たったコレだけのことに、色んな発想力、技術力を感じます。この積み重ねが、進化であり、文明。

奈良県って名物が無いイメージですが、もし、お土産にこまったらお勧めなのが、地元の青年会議所の先輩が経営されている、「だんご庄さん」

http://dango.kir.jp/shop.html

シートレール、ボディ補強パーツのカワイ製作所さまからすぐご近所。

http://www.kawaiworks.com/

元々人気だったのですが、去年、ケンミンショーで他府県からお客様がふえ、コロナ騒ぎの中、平日の午前中でも駐車場がパンパン…

久しぶりに食べたのですが、めちゃくちゃ柔らかくてフワフワのおもちと、懐かしいきな粉味が最高。

今なお手作り。

そう思うと、3Dプリンターとだんごは真逆の手法に思ってしまいますが、そうではない。

作り方、味付け、製法は明治11年の142年前からすれば、大幅に進化されていることは間違いありません。もし、当時そのままの状態なら、濃い調味料になれた私たちの口には絶対に合わない。

すべての製造業は、日々、進化あるのみ。

帰りにカワイ製作所によってびっくり…

数日前に商品引き取りしたところなので、予想以上の量にびっくり。

コロナの影響もなんのその。最近、どんどん注文が増えてます。その理由の一つは、「補強パーツ、シートレールはスポーツカーのため」と思い込まず、多種多様な車種に展開する努力を続けられたからでしょう。

そしてそれ以上に、創業時から40年間、色んな問題やトラブルを乗り越え、進化してこられたからこそ。

http://www.silkroad-jp.com/home/topic/40th-anniversary-talk

当社も創業46年を超えました。

あっという間に50年。

継承と進化。

最近は、”悪しき古き習慣”という名のもとに、過去の経験値や体制、伝統を否定する風潮が強い。けれど、過去を否定するだけでは本当の進化は無い、と思っています。

今があるのは過去があったから。過去をしっかりと評価することこそが、本当の意味での進化につながります。

あー、でもワタシはやっぱり花より団子。団子よりラーメン!

世界で一番大好きな、白河系のラーメンを食べに行くことで頭がいっぱい。

4月になったら久しぶりに関東出張して、栃木県に行かねば!