前回記事からの続き▼
スパルコ車検対応化プロジェクトの実現に大きく関わっているMr.Mこと宮本氏。
所属会社を直撃。
メディア等でも大きく取り上げられているFNATZさま。
http://www.fnatz.com/index.html
ハードチューニングのイメージが非常に強い。
けれど、プレミアムジャパンという問屋業の側面もお持ち。当社製品も取り扱いいただいております。
早速、スパルコシートの車検対応化プロジェクトについて、確認打ち合わせ。
●TICグループ+ファインスピリットは車検対応書類の供給。
●カワイ製作所+シルクロードは、シートレールの供給。
この二つの製品とサービスを一まとめにする調整係が宮本氏。
互いにまったく面識のなかった4社を引き合わせた張本人。
「TICさんから『H29年ルールで急増したシート問題に取り組みたい』という話をいただきました」
当社も問い合わせ、相談が増えました。
「検査ルールの条件を満たす製品としてスパルコに目を付けました。困ったのがシートレール」
「というか、もうカワイ製作所さんしかない(笑)、そう思っていたんですけどね」
「当たり前ですが、書類に虚偽が存在した場合罰則の対象は書類製作者では無く使用者」
内容に偽造の可能性がある書類で受験した場合、製作者ではなく、検査を受ける側が罰せられる可能性。
「利用者が被害を受けるなんて、業界的に絶対あっちゃいけないこと」
「当然、TICは検査基準に満たない部品に書類発行しませんから、安全性と対応力に定評あるカワイ製作所しかないと思っていました。既知のシルクロードさんが代理店で助かりました」
業界人として長年全国のショップ、メーカーを見てきた彼だからこその目利き。
この機会にフナッツさんを見学。
予想以上に広大なスペースがスーパーチューニングカーたちで埋めつくされています。
超美しいSA22Cは香港からの依頼。
現地ではど修理できず不動状態だったもの。
雑誌で見たことがあるクルマ、トミーカイラZZのような希少車、レースカー、予想以上に幅広い車種を対応。
お客様からの依頼はもちろんですが、
社員が技術を磨くための練習台まで用意。
好きなヒトにはたまらないであろうエンジン製作ルーム。
ショップ、メーカー、問屋業の3つをこなす凄い会社。
何気に商談室のドリフト天国、今月号を手にとってビックリ。
https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11587
実名で登場!
トラスト→クリスタル(バイト)→RE雨宮→プレミアムジャパンと、今までの遍歴が全部掲載(笑)。
思いだした!ワタシはRE雨宮さんで彼に出会ったんです。あれから10年かー。
チューニング知識が低い上に人見知りな私は、10年前、欠員が出ていきなり関東担当営業マン。
担当先には超有名大手ロータリー専門ショップ。そこで途方にくれていた時に声をかけてもらいました。
出会って数ヶ月後に彼が退社するというので慌てて電話番号を貰いました。
その後、ほぼ10年間、一切の利害関係なし。(プレミアムさんとは今年初めて口座を開設)
困ったらすぐにSOS電話。
直接お会いすることは無く、電話で色々教えてもらったり、愚痴を聞いてもらっていました。
去年12月、東京で開催されたスパルコ正規代理店のミーティングに参加。
スパルコシートをどうにか車検対応に出来ないかと全国を飛び回り、藁をもつかむ思いで参加。
ミーティングが始まって、着席して前を見てフリーズ。
目の前に座っているヒト、どっかで見たことあるよ… DELTA… 聞いたことがある…
「ボク、今、DELTAってオイルを販売してるんッスよ」
あー!宮本さん!
「久しぶりっすね!何やってんですか?」
話を聞くと、宮元さんもスパルコの車検対応化に取り組んでいるというのです。
「TICというところから、シートレール製作工場を捜して欲しいといわれているんですよ」
レース業界の安全性向上に努めてきたなスパルコのシートが車検非対応であることに疑問を持っていたワタシ。
宮本さんの提案を聞いて飛び上がりました。もしかしたら答えがでるかもしれない…
再会から2ヵ月後、オートメッセでTICさまをご紹介いただき、プロジェクトが正式にスタート。
愛のリモート戦士、デンワマンは常に相談電話が殺到しています。
チューニングカーの知識が豊富で、各メーカーとも太いパイプを持っている”できる営業マン”
一緒にいる時間の半分以上電話をしているイメージ。ワタシとは大違の人気ぶり。
そんな彼の必殺技は、知識でも商品入手ルートも無く、人柄。
ヒトとの出会い、係わり合いを、利害関係無く大切にするところ。
彼の電話を聞いていて感じるのは「愛」。
問い合わせに対し、良いものがあれば、新たな選択肢を提案。取り扱いが無い商品でも紹介。
チューニングとこの業界が大好きだということが伝わってきます。
ヒトに指示されてするわけで無い、魂のこもった営業。
事実、この10年間、ワタシがかけた電話はまったく利益にならないものばかり。
貴重な営業時間を割いてくれていたことが、偶然、結果的にこのプロジェクトにつながりました。
コロナ渦で、売買のオンライン化が加速し、営業職の不要論も十分ありえます。
けれど、彼のような営業マンの存在を見ていると、やっぱり必要な職業だと再認識。
今日も世界のどこかで必殺電話スラッシュを炸裂させていることでしょう!
これにて、現時点でのTIC×カワイ製作所によるスパルコ車検対応化のレポートは終了!
とはいえ、8ヶ月ぶりの関東出張のご報告はまだまだ続きます。
加えて、新商品のご案内も溜まっていますので、順不同でどんどんお伝えしていきます。
新作トリチの採点も残っているし、
初ドミノ体験もご報告しなきゃ…
自転車のご報告も止まっていますが、ますます気合入って、奈良公園まで往復50kmしてきました。
なにせ、シュピーゲルヘンミ部長が強力なライバルだと発覚しましたから!
ダイエット競争、負けられぬ!