リフトアップキット用追加スペーサ 発売!  今後の展開について

すでにレポート済みのXBEEのリフトアップキット、商品完成し、量産品を待っている状態です。

クロスビー 1.5インチリフトアップキット 完成! (XBEE MN71) 2WD/4WD

そん中、しれっと新商品案内されている商品があります。見た目はあまりにもシンプルで無愛想。

ただのワッカです(笑)。でも、これとんでもなく重要アイテム。

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/suspension/project-liftup

これは、当社が発売している大半のリフトアップキットをさらにかさ上げできる”ましまし”アイテム。例えばハスラーなどの当社の1インチアップキットにコレを追加することができ、1枚当たり約4mm車高を上げられます。2枚追加すれば8mmなので、標準25mmアップのハスラーを33mmまで追加出来ます。

とはいえ、純正ショックのストロークにも限界ありますから、入れる量には最終的に限界があります。

これがXBEEで40mmスペーサーぶち込んだときの様子。油圧式スプリングコンプレッサーがなければ相当厳しいとのことでした。

当社がリフトアップキット参入を開始した4~5年前は、まだリフトアップは一部のマニア向けというイメージ。しかもアップ量は1インチなんてほぼなく、大半が3インチ以上。当社としてはもっと色んな人にリフトアップの魅力をしっていただく方法として、「ちょいあげ」というコンセプトで、30mm程度のアップ、いわゆる1インチ程度が良いと思ってスタートしました。価格も手ごろ、装着も簡単、延長ホースなどの対策パーツ不要で、車検もまったく抵触しないものです。

今までのラインナップはすべて軽自動車だったのですが、今回XBEEを手がけて気づきました。「やべー、乗用車サイズになると1インチじゃ上がった”感”が乏しい…」。ということで、車検OKのギリギリの範囲である40mmアップ、おおよそ1.5インチを狙うということになったのです。国交省から交換が認められているショックとスプリングの交換であっても、±40mmを超える車高変化は、記載変更の対象になります。

1.5インチキットは組めたものの、ストロークが犠牲になったことでの走行トラブルを心配して、テスト走行したところ…

問題ナシ! 

*(もちろん、いかなるダウンサスも車高調もアップキットも、ノーマル車両に対してはアームやジオメトリー変化、ストローク減などであきらかに純正より車体側には負担は増えていますが、従来の改造と比べても相当”優しい”という意味)

これがキットの試作品。最終的に少し内容はかわりますが、基本構造はコレ。今回はフロントのアップ量を試行錯誤する際に偶然、スペーサー式で開発担当者が作ったことがヒントになり、今回のマシマシスペーサーが生まれました。

当社のハスラー、64エブリ、500ハイゼットなどのフロント、もう少しアップして欲しい、そんなときに是非単品購入いただければと思います。

ということで、当社の今後のリフトアップキットシリーズは、通常の1インチキットと1.5インチキットの展開となります。

今後の車種展開ですが、ハイエースも企画スタートしました。リフトアップキットとプラスアルファの商品を開発開始。ホンダN-VAN、スイフト、イグニスもリフトアップキットを開発に入ります。さらには、ライトエース、タウンエースをはじめとする商用車もどうするか企画段階です。ハイエースもそうですが、色んなパーツがすでに溢れている車種でも、当社のまた違った手法などを用いて、面白いと思ってもらえるものを発売したいと思っています。リフトアップキットも、市場で人気で分かりやすいスプリング(アップサス)ではなく、スペーサー式、しかも調整式にしているのは当社以外にあまり見当たらないのも、当社の天邪鬼体質が滲み出ています(笑)

さて、SUVブームが定着するかどうかを占ったこの5~6年の市場の動向をみていると、どうやら本物になったようです。メーカーが発売する大半の車種にSUVが多数含まれ、販売も好調のようです。

また、キャンピング、フィッシング、車中泊、ペットとの旅行、といった過去、一部の方が楽しんでいたレジャーも、この数年でエンターテイメントの要素を含んだ一大産業となり、大きな市場に成長しつつあります。ワタシが子どものころの日本、つまり高度経済成長時代からバブル、そして近年までは、”街にエンターテイメントと出会いを求めて移動する”手段であり、同時に自分のステータスや個性を表現する道具であったクルマ。大きい、速い、カッコイイ、欧米ブランド、に価値を見出されていた頃とは違い、近年はしっかりとした目的を持ち、機能性、快適性をもつものに人気が移っているように見えます。

簡単に言えば「魅せて自慢する」クルマから、「自分が楽しむ」クルマをユーザー様が求めるようになったと私は考察しています。これは日本の文化が本当に熟成してきたことの証でもあると思います。旧車、ネオ旧車、スポーカー、働くクルマ、軽自動車、ドリフト、サーキット、競技、ドレスアップ、キャンピングレジャー、と過去、ブームがおきれば皆がこぞって同じ車で同じ改造をしていた時代とはうってかわり、色んな遊びかた、楽しみ方、そしてどのクルマが良いではなく、自分が好きなクルマを弄ろう、そんな広がりを感じる環境になってきたように感じ、ワクワクしています。

当社にとってリフトアップキットもそんな選択肢の一つとして力を入れておりますが、当社の本来の企業理念は、「クルマ」というものを楽しんでいただくための商品を提供する会社ですから、リフトアップに拘らず、スポーツパーツも含めて、色んな商品をこれからも開発、販売を続けてまいります。

それにしても快晴の本日、明日が巨大台風の襲来とは思えません。今年は災害が多いので、当社ももちろん、皆様も安全には十分ご留意を。