DATSUN サニートラック サニトラ人気とパーツ by ファインオート + イーカスタム

「サニトラのテールライト、手配できますか?」

最近この問い合わせが頻繁。え?うちはそんな商品取り扱ってないけどなあ…

「ファインってブランドなんですけど」

ああ!あります!!取り扱いしてます!!!

http://www.fine-auto-service.com/

AE86パーツ まだまだ出てくる、ファインオートさん

インターネット専門店で、本来ショップ様などに直接卸売りをすることが無いのですが、当社とは色んなご縁があって、全国でも数少ないファインさんの代理店をさせていただいております。

問い合わせしてみるとモチロンありました!この純正カラータイプは税別定価¥17、408。

オリジナルカラータイプは、税別定価¥13,704。

「え!?これ片側の値段ですか?」

とお客さんもビックリされていました。左右セットなんです~。

当ブログで何度か紹介させていただいた、若くして社長である松岡さんは、とにかく熱心。クルマ好きで、常に旧車、ネオ旧車の部品の廃盤情報などを収集し、「無くて困っています」と言う声があれば、日本国内を駆けずり回り、ダメなら海外に飛び、それでもダメなら作ってしまうヒト。度肝を抜かれたのは、ある廃盤部品を求めて、日本の有名な〇〇シンという超巨大企業のカスタマーサービスに電話をし、当然の部署たらいまわし総攻撃を乗り越え、結局、入手する方法にたどり着いた武勇伝の持ち主。あきらめる、ということを知りません。

また、ユーザーの気持ちを忘れないヒトで、高額になりがちなレストアの補修品の価格を少しでもさげようと、クスリでいうところのジェネリック品のようなものも、豊富に取り揃えてくれています。

これはAE86のウインカー。税別定価¥8,315。もちろん左右セット。

AE86のウインカーセットもそうですが、旧い車の純正部品は毎年値上がりするし、ネット上でもこの手の商品はすぐに価格が高騰していくことは、ユーザーとしては「仕方ない…」ですが、ファインさんがいれば心強い限り。

サニトラといえば、専門店ともお取引があります、っていうか、私個人がそのブランド立ち上げに関わったお店があります。

EEE CUSTOMさん。

http://www.eeecustom.co.jp/

本体はガレージつるわ、という地域の大きな板金修理店。代表のつるわ社長自身は、FLATWELLというチューニングショップ出身であり、510でレースの出場ならびに優勝経験もあります。22年前に裸一貫で独立し、一気に成長し、長らく忙しかった本業が一段落した15年前近く前に相談がありました。

「サニトラのパーツ専門店立ち上げたいねん」

あっと言う間にトンでもない数の商品を開発し、サニトラ界では有名ブランドの一角入りをしてしまいました。こちらが現在も販売中のサニトラパーツのウエブサイト。

http://www.eeecustom.co.jp/index.htm

ポップアップタイプのシートレール。恐らくサニトラ用の量産品は世界でもココしかないかも。それ以外にも、色んなシート対応のレールを発売されています。

送料がトンでもないので、現在廃盤となっているトノカバー。

荷室をかっこよっくカバーする、丸洗い可能なラバー製のマット。

ピラーバーもサニトラ用はココしかないですね。ポピュラーなタワーバーなどの補強パーツも充実。

エンジントルクダンパー。え?シルクロードの商品だろ?シルクロードでラインナップあるだろ?いえ、当社は販売していません。本体を供給させてもらっていますが、取り付けのフランジやステーはイーカスタムさん独自開発。サニトラ用はここから買うしかありません。

エキマニ、これが特に売れています。ステンレス製とスチール製があり、往年のコンサバファンはステンレスですが、若いヒトや、逆にレース好きの方はスチール製を購入するそうです。信じられないくらい、ここのエキマニは売れています。

現在、FT86用も販売中です。

「え?サニトラ専門店なのに、FT86?」

いや、それどころか、来月から新型ロードスターND5RC用を販売開始されますよ。

ND5RC ロードスター用ロングマニ by イーカスタム(eee custom)

サニトラのマニを作ったきっかけは、15年前当時はまだ現在のような旧車扱いではなく、パーツも選択肢が少なかったから。もっと色んな選択肢があったほうが楽しいから、という発想。FT86は今でこそメジャークラスですが、クルマの発売されたときは、スポーツ業界がかなり低迷していて、これまたFT86用のマニも選択肢が限られていました。今回のロードスターも同様です。一見、なんのつながりも無い、サニトラ、FT86、ロードスターというラインナップに至ったのは、そういう背景。なお、ラインナップ見ればわかりますが、通常、どのメーカーも1種類か2種類くらいしか、同じ車種に対して開発しないところを、FT86なんか10種類近くらいラインナップ。

クルマは、補修、消耗部品が無ければ走行できません。そして、クルマをカスタムして楽しむためには、アフターパーツが必要。旧いクルマ、マイナーなクルマ、そして最近ではスポーツカーそのものがマイナーになりつつあり、シルビア人気のときののように、豊富にパーツが発売されるなんてこともなくなってきました。

ファインさんやイーカスタムさんのようなメーカーが、それぞれのクルマの寿命を延ばし、しかもカスタムする喜びをと広い選択肢を提供してくれているのです。とはいえ、当の本人達は「楽しい」からやっているオーラが全開。大変なことも多いけれど、それを顔に出さない。

ここからは蛇足。クルマにあまり関係無し。

この十数年、ファインさん、イーカスタムさんだけでなく、色んな社長さまとお会いしてきて、人間には大きく2種類あると感じています。エンドルフィンタイプと、ドーパミンタイプ。

昔、心理学の講義で3年目の浮気を分析したケースを学びました。愛し合った男女が、3年目に危機を迎えやすい、というのが実際にある程度証明されているとうもの。♪3年目~のうわ~きくら~い♪って曲が、本当かどうかの検証。

「恋に落ちると、ドーパミンという快感物質が脳にでて、麻薬を摂取したような快感を得れます。それは恋の対象を見るたびに、毎回放出されるのですが、回数を経るたびに、放出量が減ります。そして3年くらいで完全に放出が止まり、他のヒトを見ると放出されてしまう。これが3年目の危機です」

なるほど、合点がいくわ。でも、この定義が真理なら、世の中3年すぎたカップルは全滅じゃん、夢も希望も無いじゃん、となるのですが、それを察してさらに教授が続けました。

「ドーパミンは確かに出なくなりますが、今度はその代わりにエンドルフィンなどの鎮痛系の脳内麻薬が出始めます。精神的に落ち着かせ、心を安定し、苦痛を和らげる物質です。つまり、3年目の危機を乗り越えた相手の顔を見ると、興奮はせずとも、心の平安を得られるんです。しかも、ドーパミンのような年数制限が無いんです」

ほほ~、これは奥深い話だぞ~、と感動したもんです。

さて、その視点で色んな社長様を見ていると、社長という人種の多くがこのドーパミンタイプだなと気付いたのです。脳内麻薬は恋愛に限った話ではなく、色んなものに適応出来ます。社長になるということは、いいことばかりでなく、色んなリスクがあります。特に起業するなんて、リスクだらけ。裸一貫でハイリスクを負って、会社を立ち上げ、新商品を生み出そうと四苦八苦するのは、それ自体を楽しんでいるから。

ネガティブな日本民族は、「挑戦を恐れない」という言葉を多用しますが、当人たちはそんな風に思っていないと思うんです。好きだから、楽しいから、やってるだけ、たとえ苦しくても,色んな苦難にあいながらも、新商品を生み出している姿は、エンドルフィンタイプのワタシには、まぶしく、うらやましくあります。

もちろん、どちらのタイプが正解なんてありませんし、完璧に二分化も出来ないものですが、ファインさんやイーカスタムさんを訪問した後、50歳近くなり、ますます守りに入る自分を振り返り、人生後悔しないよう、仕事でももうちょいドーパミン出していこう!攻めていこう!と思うのです。唯一、ドーパミンを感じられる時は、スマホゲームで限定SSRのかわいいギャルキャラをゲットしたときだけ。リアル女性が怖い、草食系男子ならぬオジサンなワタクシ…