入店前に背筋がピンと伸びてしまう、老舗ジムニー専門店、4×4 IMPSさま。
関根社長が怖いというわけではありません。茶目っ気とユーモアに溢れ、なおかつジムニーの知識が薄いワタシにも、優しく、分かりやすく、根気良く説明してくださります。
今日はちょうど作業中だったのですが、まるで武士が刀を手入れしているよう。
ジムニーに対する熱意のオーラを、営業マンの防御本能(笑)が察しているのだと思います。
「いいタイミングで来たね。ちょっと横に乗ってみなよ」
いたずらっ子のような顔をしています。デモカーのJB64のサスペンションに何か細工をしたようです。
一般道のため、車速を抑えているので、動画ではわかりにくいですが、体感できるレベルでコーナリング性能が向上しているのは、鈍感なワタシが助手席からでもわかります。
足廻りを覗き込みましたが、見たところ完全ノーマル。しかもマッドタイヤ…
JB23から格段に進化したJB64。ボディ剛性が高く、一般道での快適性が高いといわれていますが、良くも悪くもジムニー。関根マジックを施したこの脚は、純正の乗り心地のまま、心地よいスポーツ感があります。種明かしをしてもらいましたが、驚きの一言。商売なんか考えていない、純粋にクルマを良くしたいからという発想から生まれた方法。コロンブスの卵でした。
写真を撮ろうとするといつも嫌がるので、隠し撮り(笑)
老舗ジムニー専門店であり、谷田部で4WD、660ccでの世界最高速をたたき出したり、ジムニー初の車検対応マフラーやフロントLSD発売をしたりと、たくさんの実績を持っておられるのに、とてもシャイ。
長年のお友達のキャナスさんもおっしゃっていました。
「関根さんはホントに真面目。商売度外視で、大切なお客さんがジムニーを楽しめるために全力を尽くすんですよ。派手にやろうと思えばできるのに、売名を良い意味で嫌うんですよ。ストイックで、変態ですよね(笑)」
まあ、キャナスの三角さんも似たところありますけど…
店内はジムニー愛で溢れています。
嬉しかったのは、お付き合いするキッカケになったJB64のビッグローターキット。
会社同士のお取引も面識もなかったのに、当社に直接電話をされ、
「良いものつくったネ」
とお褒めのお言葉と同時に、現金で即買いしてくださったのです。
高名なジムニーショップさまからの突然のお電話と購入に驚いた業務から、「すぐに訪問してみてくれ」といわれたことが馴れ初め。
後に、KOC(京都オフロードセンター)様と共通のお付き合いが判明し、正式にご紹介いただき、正式にお付き合いが始まりました。それにしても、ジムニー専門でもない当社製品に、偏見を持たず、「良いものは良い」とおっしゃってくださったことは、お客様にとっても素晴らしいショップである証。
店内で気になる冊子を発見。アジアンクロスカントリーじゃん。
あっッ!
関根社長だっ!参加してたんだ!
「えらいもん見つけたな… 恥かしい」
なぜですか?
「参加した動機がミーハーなんだよゥ。当時できたばかりのセパンサーキットがゴールと聞いて、『F1が走る場所を、マッドタイヤ装着したジムニーで走るチャンスは二度とない』と思ったンだ」
「それとさ、アジアンラリーの写真を見ていると、水しぶきが美しいんだよね。」
「日本国内だとさ、水がこんなにきれいじゃなく、泥水なんだよ。この写真が撮りたくてサ、ミーハーだろ」
と、一見いかつい関根社長が本気で恥かしそうにするのがオモシロい。根っからジムニーという仕事に対して真面目なんでしょうねえ。
さて、関東出張はまだ続きます。次はジムニー繋がり、キャナスさんです。
なにやらイベントの話があるそうな。
続く↓
お久しぶりです(笑)
気になるところをカットですか・・・
余計に気になります。
(ΦωΦ)フフフ…
ジムニーがマッドタイヤでストリートを快適に走るなんて、にわかに信じがたいことですが・・・。
そのうち、ポロっと口を滑らしてくれることを期待しております。(ΦωΦ)フフフ…
ひでたろうさま
突っ込みどころか鋭い!はぐらかしたのがバレてる!!
うーむ、すごく言いたいのですが… ひでたろうさんが目の前にいたら、間違いなくポロリしちゃいそうですが…(笑)
信じられないですよ、90度の恐ろしく狭い右折で、ジムカーナばりにターンしました。関根社長いわく、JB64のボディ剛性の高さもあってのことだとのことでした。まあ、運転技術もすごいのですが。
クルマの長所を最小限の方法で最大限に引き出しており、パーツメーカーとしては脱帽でした。あとからタイヤを見て、ジオランダーM/Tとみて、さらにドンビキ。(もちろん、サイズがさらに大きかったり、もっとエぐいタイヤだとそこまで対応しないかもしれませんが)
答え合わせすると、「なんだよ~」ってなると思います。
IMPSさんはこれを商品化する可能性はあります。
ただ、商売ベースで考えるとあまり儲からない方法。だからこそ、IMPSさんてスゴイなと思いました。
もし、訪問できる距離なら、「噂聞きました、同乗させてください」っていうと、喜んで乗せてくれる人です。
ワタシからできることは、訪問するごとに確認して、ネタ晴らしを公開される雰囲気だったら五の一番にさせていただきます。また、他のジムニー専門店様も同じ手法にたどり着いてスタートする可能性もあります。
それにしても、突っ込むポイントが恐ろしく正確ですね、相変わらず。はぐらかしたつもりだったのに。