ラテラルロッド S402M ライトエース/タウンエース 

S402Mライトエース/タウンエース用のラテラルロッド、7月発売予定となりました。

予想価格は¥14,000(税別)。

ラテラルロッド装着車は、車高を上げ下げした場合、タイヤの位置を修正するために調整式が必要となります。

http://silkroad-jp.com/home/portfolio-2/footwork/footwork_lateral

当社ではラテラルロッド開発に一定のルールがあります。

●塗装には純正ボディで採用されている電着塗装(実際はメッキに近い高密着、高耐久タイプ)

●ウレタンブッシュよりも耐久性に優れる強化ゴムブッシュを採用(一部ピロボール設定あり)

●調整範囲が異なる他車種とは共通化させない(調整シロを伸ばしすぎるとネジ強度が落ちる)

●調整ターンバックル部を両端いずれかに設置。調整はセンター式が便利ですが、過去の経験上、車種やラテラルの長さ、太さによっては、センター部に変形が見られたため。(必ずしもセンタータイプを否定しません)

そして、何より拘っているのは国内生産。

部材毎に、当社周辺の協力工場さまで作っていただき、組み立てをしております。

Made in Japanというよりは、Made in Kansai。

その上で、定価を¥14,000~としております。(従来の¥12,000定価のものは価格変更されます)

国内生産品としては破格のつもりですが、通販サイトを叩くと、自信喪失するくらいお安いものがたくさん。しかも品質の良いものもあるとお聞きしています。日本製だからといって胡坐はかけない。

唯一、当社製を選んでいただける理由があるとするなら、AE86を中心とした競技用のラテラルロッドを20年以上昔から作り続けてきた実績。

車両トラブルが致命傷となる競技では強度、耐久性は非常に重要。

もっと言えば46年間、商品を作り続けてきた経験値があります。

「歳喰ってたら偉いというもんじゃない」

ということには同感。けれど、ものづくりにおいては、経験値は重要。過去のトライアル&エラーで気をつけるべき部分を知っているからです。

そんな当社のものづくりの課題は「完璧なパーツ造り」 vs 「開発スピード」のバランス。

新車が発売されたら、誰だっていち早く商品が欲しいもの。新車発売から遅くとも1年、できれば半年、いや数ヶ月以内には商品発売を期待されます。

けれど安全性、耐久性も重要。ここで立ち止まってしまうと、商品開発がどんどん遅れてしまう。

早く発売しないと他社にも負けてしまうし、ユーザー様の期待にも応えたい。

本当はスマホやPCの「アップデート」式が理想。見切り発車後の随時対応。クルマの部品ではそうは行かない。

そんなこともあってでしょうか、最近は当社内で慎重論が勝ってしまい、新商品の開発を躊躇することがあります。「失敗出来ない病」。

そこを指摘してくださったのが4×4IMPS、関根師匠。

「純正と同じ安全性、耐久性を求めるのであれば、チューニングはヤッチャいけない。誤解を生む表現だとわかっているが、事実、純正車両はメーカーが何億、何千億の予算と時間をかけて開発している。俺たちはそのバランスを崩すのが仕事」

「自由な日本に生まれてきたんだから、与えられたもので満足出来ないヒトに、愉しいクルマを創るのがオレたちの存在価値」

「まずは、愉しいクルマを作れるかどうかが大切。最近のアフターパーツメーカーさんは、そこを忘れているように感じるネ。安全性と車検ばかり気にするなら、純正のままでイイ。そしてオレたちは不要な存在」

「『ないがしろにしろ』、とは言わない。けれど、本来の目的を見失っちゃあいないかい?」

ワタシのモヤモヤが師匠の言葉で一刀両断。ゴールデンカムイに出てくる土方歳三の切れ味レベル。迷いが無い。(偶然アマゾンPRIMEで観てビックリ!超面白い!)

https://kamuy-anime.com/

そう言っている本人が、実は誰よりも安全性については恐ろしく厳しい。

http://www.imps.co.jp/

とんでもない悪路や岩の上をジムニーで駆け上がるのですから、いい加減なクルマ造りだと、自分だけでなく、お客様の命にもかかわります。

だからこそクルマの構造もすみずみまで調べつくし、数字と理論できちっと安全性を把握する努力を続けておられます。

関根社長はチューナーというよりは、哲学者に近い。哲学はすべての学問の根源。「ナゼ」を客観的に、徹底的に解析する学問。

だれよりも安全性に拘っているヒトの言葉だからこその説得力。

おかげさまで、新しい商品を生み出すことから逃げない、と意識するようになれました。

過去の経験値から安全には万全を期した上での、「案ずるより産むが易し」の精神。

時にはお客さまとショップさまに甘えさせていただき、パイオニアスピリットを忘れないという心がけ。

今回、ライトエースの開発では、リフトアップが注目されがちな今だからこそ、あえてローダウンに挑戦します。

それも、今までに無かった方式で。

ダウンサス or 車高調の2択なんてツマんナイ。さらに「ローダウンは乗り心地が悪くなる」「耐久性が低くなる」といった先入観をぶち壊す、新しい手法に挑戦!

当社は大企業ではないし、メディア露出もありません。

けれど、46年間培われた技術力、経験はどこにも引けをとらない自負があります。

って、あれ… 門が開かないんですけど… あ!

コーナリング性能不要な直線番長の補助輪にキャンバーが!

どういうこと!?

えッっ!?会社のクルマが傷まみれ!

バックでぶつかってるじゃん!こらー!犯人だれだ!

修理代どうすんだよ!切腹もんだ!

今日は、開発どころじゃありません!シルクロードの風紀委員として社内の風紀を正してまいります!